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06月22日-01号

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  1. 庄原市議会 2007-06-22
    06月22日-01号


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    平成19年  6月 定例会(第4回)          平成19年第4回庄原市議会定例会会議録(第1号)平成19年6月22日(金曜日) 午前10時00分 開会出席議員(33名)      1番 横路政之      2番 林 高正      3番 中原 巧      4番 田中五郎      5番 岡村信吉      6番 冨原豊幸      7番 名越峯壽      8番 赤木忠徳      9番 垣内秀孝     10番 溝口致哲     11番 西村和正     12番 竹内光義     13番 秋山 愿     14番 藤山明春     15番 谷口 勇     16番 藤木邦明     17番 門脇俊照     18番 市川基矩     19番 早瀬孝示     20番 小谷鶴義     21番 宇江田豊彦    22番 野崎幸雄     23番 佐々木信行    24番 八谷文策     25番 谷口隆明     26番 和田満福     27番 横山邦和     28番 堀井秀昭     29番 原田顕三     30番 加島英俊     31番 谷口琢磨     32番 平山俊憲     33番 松浦 昇---------------------------------------説明のため出席した者の職氏名     市長      滝口季彦     副市長     國光拓自     会計管理者   若林隆志     総務部長    伊藤 篤     地域振興部長  中本 淳     市民生活部長  名越千幸     環境建設部長  畠田憲一     水道局長    東 登美夫     西城支所長   井下原 昇    東城支所長   村田元治     口和支所長   長里 均     高野支所長   坂本 進     比和支所長   進藤眞基     総領支所長   永田修治     総務課長    堀江 勝     財政課長    矢吹有司     税務課長    光永幹夫     情報推進課長  木村豊彦     企画課長    石原敏彦     自治振興課長  松園 真     農林振興課長  小笠原洋行    商工観光課長  岡野 茂     市民生活課長  木戸一喜     社会福祉課長  大庭俊造     女性児童課   八谷則保     保健医療課長  大原直樹     建設課長    石川勝義     環境衛生課長  橋川 豊     都市整備課   清水健治     下水道課長   岡村幸雄     教育長     福永恭司     教育次長    三吉和宏     教育総務課長  松木茂穂     教育指導課長  和田孝美     生涯学習課長  森山茂隆     監査委員    藤原公昭---------------------------------------職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名     事務局長    吉政久司     書記      三浦貴代子---------------------------------------議事日程 日程第1 会議録署名議員の指名について 日程第2 会期の決定について 日程第3 報告第4号 繰越明許費の繰越しについて(平成18年度庄原市一般会計) 日程第4 報告第5号 繰越明許費の繰越しについて(平成18年度庄原市国民健康保険特別会計) 日程第5 報告第6号 繰越明許費の繰越しについて(平成18年度庄原市介護保険特別会計) 日程第6 報告第7号 繰越明許費の繰越しについて(平成18年度庄原市公共下水道事業特別会計) 日程第7 報告第8号 繰越明許費の繰越しについて(平成18年度庄原市簡易水道事業特別会計) 日程第8 報告第9号 継続費の逓次繰越しについて(平成18年度庄原市一般会計) 日程第9 報告第10号 庄原市土地開発公社の経営状況について 日程第10 報告第11号 株式会社 グリーンウインズさとやまの経営状況について 日程第11 報告第12号 有限会社 東城町農林業公社の経営状況について 日程第12 報告第13号 株式会社 緑の村の経営状況について 日程第13 請願第1号 業者婦人の健康を守り、地位向上をはかる施策の充実及び「所得税法56条の廃止」を求める意見書提出を求める請願            (総務地域振興常任委員会委員長報告) 日程第14 陳情第1号 ひろしまの森づくり県民税の活用について 日程第15 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------     午前10時00分 開議 ○八谷文策議長 これより平成19年第4回庄原市議会定例会を開会します。 ただいま出席議員33名であります。よって直ちに本日の会議を開きます。 日程に入るに先立って、事務局長から諸般の報告をさせます。 ◎吉政久司議会事務局長 諸般の報告を申し上げます。本日の会議におきまして、写真撮影を許可しております。また、諸般報告書第1号の8ページに記載をしておりますが、市長の方から議案の訂正がまいっておりますのでご留意をお願いいたします。その他につきましては、配布している諸般報告書のとおりでございます。 次に議員表彰に関する報告でございます。平成19年5月30日、鳥取県倉吉市において開催されました第120回中国市議会議長会定期総会におきまして、中国市議会議長会表彰規程により谷口琢磨議員が正副議長8年以上の正副議長特別表彰、また原田顕三議員が議員20年以上の議員特別表彰を受賞されました。また平成19年6月19日、東京都において開催されました第83回全国市議会議長会定期総会におきまして、全国市議会議長会表彰規程により谷口琢磨議員が正副議長8年以上の正副議長特別表彰並びに議員25年以上の議員特別表彰、また原田顕三議員が議員20年以上の議員特別表彰を受賞されましたので、ご報告を申し上げます。以上でございます。 ○八谷文策議長 ただいま報告のありましたとおり、2名の議員が中国市議会議長会定期総会並びに全国市議会議長会定期総会において表彰を受けられました。正副議長特別表彰並びに議員特別表彰を受賞されました谷口琢磨議員、議員特別表彰を受賞されました原田顕三議員、まことにおめでとうございます。この際、2名の受賞者を代表して、谷口琢磨議員からごあいさつをお願いします。なお2人の方、中央へお進みください。 ◆31番(谷口琢磨議員) それでは一言お礼を申し上げたいと思います。ただいまご報告をいただきましたように中国市議会議長会全国市議会議長会において、それぞれ所定の表彰規定に基づく表彰の栄誉をいただきました。このことは、すべからく長い間ご支持とご鞭撻を賜りました市民の方々、そして先輩、同僚議員の皆さん方のご鞭撻、そして理事者のご理解、こういう形の中でいただいたものでございます。このことを契機といたしまして、私どもはこれからも市の市政活性化、発展と市民福祉の向上のためにより一層の精進をする所存でございます。今後ともご支持とご理解、ご鞭撻を賜りますことをお願いを申し上げまして、はなはだ簡単でございますが、お礼のごあいさつといたします。ありがとうございました。 ◆29番(原田顕三議員) ありがとうございました。     〔拍手〕 ○八谷文策議長 これより日程に入ります。--------------------------------------- △日程第1 会議録署名議員の指名について ○八谷文策議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議規則第81条の規定により、議長において22番、野崎幸雄議員、23番、佐々木信行議員をそれぞれ指名いたします。--------------------------------------- △日程第2 会期の決定について ○八谷文策議長 日程第2、会期決定の件を議題とします。 お諮りします。今期定例会の会期は、本日から6月29日までの8日間にしたいと思います。これに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○八谷文策議長 異議なしと認めます。よってさよう決定します。--------------------------------------- △日程第3 報告第4号 繰越明許費の繰越しについて(平成18年度庄原市一般会計) △日程第4 報告第5号 繰越明許費の繰越しについて(平成18年度庄原市国民健康保険特別会計) △日程第5 報告第6号 繰越明許費の繰越しについて(平成18年度庄原市介護保険特別会計) △日程第6 報告第7号 繰越明許費の繰越しについて(平成18年度庄原市公共下水道事業特別会計) △日程第7 報告第8号 繰越明許費の繰越しについて(平成18年度庄原市簡易水道事業特別会計) △日程第8 報告第9号 継続費の逓次繰越しについて(平成18年度庄原市一般会計) △日程第9 報告第10号 庄原市土地開発公社の経営状況について △日程第10 報告第11号 株式会社 グリーンウインズさとやまの経営状況について
    △日程第11 報告第12号 有限会社 東城町農林業公社の経営状況について △日程第12 報告第13号 株式会社 緑の村の経営状況について ○八谷文策議長 日程第3、報告第4号、繰越明許費の繰越しの件から、日程第12、報告第13号、株式会社緑の村の経営状況の件までを一括議題とします。 市長から報告を求めます。報告第4号については、財政課長。 ◎矢吹有司財政課長 ご上程いただきました報告第4号、繰越明許費の繰越しについてでございますが、議案集27ページをお開きください。平成18年度一般会計繰越明許費の繰越額が確定いたしましたので、地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告を申し上げます。次のページをご覧ください。繰越計算書がございます。単位は円となっております。3款民生費から11款災害復旧費まで23事業、繰越額の合計は14億6,979万8,000円でございます。その財源内訳につきましては、表の右側に記載いたしておりますので、お目通しをお願いいたします。なお、一般財源の総額は合計欄にございます1億733万6,409円となるものでございます。あわせて既収入特定財源につきましては1,366万8,041円でございます。款別に説明をいたします。3款民生費は、養護老人ホームの施設整備交付金及び後期高齢者医療制度に向けた準備事業など3事業で6,835万円でございます。6款農林水産業費は、県営土地改良事業負担金で51万9,000円。8款土木費は、市道改良10路線と急傾斜崩壊対策事業負担金、合計といたしまして1億4,507万4,000円となるものでございます。次に10款につきましては、高小学校の教育備品整備でございますが、年度末にご寄付をいただいたものでございます。500万円でございます。11款災害復旧費につきましては、農林水産施設災害復旧費及び公共土木施設災害復旧費、それぞれございます。ご覧いただくとおりでございますが、合計といたしましては477カ所、477件分、12億5,085万5,000円となるものでございます。以上で報告を終わりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○八谷文策議長 報告第5号、報告第6号については、市民生活部長。 ◎名越千幸市民生活部長 はい。ご上程いただきました報告第5号、繰越明許費の繰越しについてご説明申し上げます。議案集28ページをお開きください。平成18年度庄原市国民健康保険特別会計繰越明許費の繰越額が確定しましたので、地方自治法施行令第146条第2項の規定によりご報告申し上げます。次のページ、平成18年度庄原市国民健康保険特別会計繰越明許費繰越計算書をご覧ください。第1款総務費、第1項総務管理費、後期高齢者医療制度創設準備事業につきましては、翌年度繰越額644万3,000円でございます。これは、国の医療制度改革によりまして平成20年4月から始まる後期高齢者医療制度国民健康保険税に導入されます後期高齢者支援金制度、さらには年金からの特別徴収制度など関係するシステム改修にかかるものでございます。その財源内訳でございますけれども、既収入収入特定財源としまして一般会計からの繰入金394万3,000円。未収入特定財源につきましては、国庫支出金250万円でございます。以上でございます。 続きましてご上程いただきました報告第6号、繰越明許費の繰越しについてご説明申し上げます。29ページをお開きください。平成18年度庄原市介護保険特別会計繰越明許費の繰越額が確定しましたので、地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告申し上げます。次のページ、平成18年度庄原市介護保険特別会計繰越明許費繰越計算書をご覧ください。第1款総務費、第1項総務管理費、後期高齢者医療制度創設準備事業につきましては、翌年度繰越額367万5,000円でございます。これは、国の医療制度改革によりまして平成20年4月から始まる後期高齢者医療制度に伴う介護保険システム改修にかかるものでございます。その財源内訳でございますけど、既収入特定財源としまして一般会計からの繰入金223万1,000円。未収入特定財源は国庫支出金144万4,000円でございます。以上で報告とさせていただきます。 ○八谷文策議長 報告第7号については、環境建設部長。 ◎畠田憲一環境建設部長 ご上程いただきました報告第7号、平成18年度庄原市公共下水道事業特別会計繰越明許費の繰越額が決定いたしましたので、地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告いたすものでございます。議案集の30ページをお開きください。内訳につきましては、次のページの繰越計算書をご覧いただきたいと思います。この公共下水道事業費の繰越は、庄原処理区の管渠埋設工事でございまして、繰越総額は3,255万8,000円で、このうち公共下水道事業755万8,000円は、上原地区1件、特定環境保全公共下水道事業2,500万円は、戸郷、原手、板橋地区、あわせて3件の繰越をいたしたものでございます。なお工期は、公共下水道事業が4月30日。特定環境保全公共下水道事業が5月15日といたしまして、いずれも工事は完了いたしております。以上、報告第7号でございます。 ○八谷文策議長 報告第8号については、水道局長。 ◎東登美夫水道局長 引き続き31ページ、報告第8号、繰越明許費の繰越しについてご報告を申し上げます。平成18年度庄原市簡易水道事業特別会計繰越明許費の繰越計算書でございます。次のページをお開きください。第1款、第1項簡易水道事業費の施設整備事業でございますが、384万7,000円は、高野簡易水道事業、新市浄水場の送水ポンプ及び第2水源の取水ポンプの更新工事でございまして、どちらのポンプも受注生産で納品期間が必要であったため明許繰越をしたものでございます。なお、現場は5月17日に取り替え実施し、完了検査も終了いたしております。以上、ご報告申し上げます。 ○八谷文策議長 報告第9号、報告第10号については、財政課長。 ◎矢吹有司財政課長 ご上程いただきました報告第9号、継続費の逓次繰越しについてでございます。32ページをご覧ください。平成18年度一般会計継続費の逓次繰越額が確定いたしましてので、報告を申し上げます。次のページをご覧ください。逓次繰越計算書により説明いたします。地方自治法施行令第145条の規定により継続費につきましては、各年度の年割額の金額のうち、その年度内に支出が終わらなかったものは、継続年度の終わりまで逓次繰越して使用することができるものでございます。2款総務費、1項総務管理費、庁舎建設事業でございます。継続費の総額は41億1,700万円。18年度の継続費予算現額は2億3,457万円でございました。支出済額につきましては2億3,356万1,495円。残額100万8,505円でございます。翌年度この額を逓次繰越額といたしております。その財源内訳は繰越金でございます。以上で報告を終わりますので、よろしくお願いいたします。 続きましてご上程いただきました報告第10号、庄原市土地開発公社の経営状況についてでございますが、別冊になっておりますので、よろしくお願いいたします。庄原市土地開発公社が、平成18年度の決算及び平成19年度の事業計画を立てましたので、地方自治法第243条の3第2項の規定により報告いたします。次のページをお開きください。まず18年度の決算書でございます。1ページをご覧ください。土地開発公社事業報告書につきましては、まず1番として事業報告、(1)事業に関する事項では、庄原市からの依頼により総合福祉センター用地と山の崎住宅用地の取得を実施いたしております。内訳につきましては、表に記載のとおりでございます。次に(2)理事会に関する事項でございますが、ご覧いただきますとおり、6回を開催いたしております。続きまして(3)庶務に関する事項といたしましては、ご覧いただきますとおり、理事長、常務理事、監事が辞任をいたしております。次のページ、2ページ、3ページをお開きください。収支決算書でございます。収益的収入及び支出の収入におきましては、1款、1項受取利息につきましては、決算額1,629円。2項雑収益につきましては、市からの事務費補助金でございまして、決算額36万4,000円。合計といたしましては36万5,629円となるものでございます。次に支出につきましては、1款、1項の販売費及び一般管理費におきましては、実際一般管理費経費のみでございますが、決算額は33万9,556円となっております。4ページ、5ページをお開きください。資本的収入及び支出の収入でございます。公有地取得事業費の借入に関するものでございます。予算では、市が買い戻すまでに長期借入金として計上いたしておりましたが、金利の安価となる短期借入金として実行いたしております。1款、1項長期借入金につきましては、決算額はございません。2項の短期借入金として借入を実行し、決算額3億2,617万8,494円となったものでございます。6ページ、7ページをご覧ください。支出でございます。1款、1項公有地取得事業、1目総合福祉センター用地取得事業の決算額につきましては2億2,680万1,628円でございます。1節用地費から6節工事費までそれぞれご覧のとおりでございます。次に2目山の崎住宅用地取得事業の決算額は9,937万6,866円でございます。1節の用地費及び4節の需用費、それぞれ記載のとおりでございます。なお用地費につきましては、一部未払いとなりまして2,687万7,138円が繰越額となっております。決算額の合計は3億2,617万8,494円でございます。次のページをお開きください。8ページは損益計算書。9ページが貸借対照表。続きまして10ページが準備金明細書でございます。続きまして11ページは、財産目録と基本金の明細表がございます。走りますが、ご覧いただけばと思います。12ページは、短期借入金明細表及び公有用地明細表でございます。その次のページに監査意見書がございます。適正かつ正確に処理されていると認めていただいております。続きましておめくりいただきまして、19年度の予算書でございます。次のページ、1ページをお開きください。予算の概要を申し上げますと、第2条では事業計画を総合福祉センター及び山の崎住宅用地取得より発生した借入金の支払利息を計上いたしております。3条では収益的収入及び支出の予定額は、それぞれ219万9,000円とし、下段、第4条資本的収入及び支出の予定額は2ページに、次のページ、2ページになりますが、資本的収入を3億5,523万4,000円とし、資本的支出は3億5,577万6,000円でございます。第5条は長期借入金で記載いたしておるとおりでございます。次のページ、3ページは予算実施計画でございます。収益的収入及び支出についてその詳細は記載のとおりでございます。続きまして4ページが資本的収入及び支出についてでございます。それぞれお目通しいただきと思います。次に5ページが予定貸借対照表。次に6ページは参考といたしまして18年度の予定損益計算書。7ページが18年度の予定貸借対照表でございます。最後のページ、8ページは19年度の資金計画でございます。以上、簡単ではございましたが、庄原市土地開発公社の経営状況を報告いたします。 ○八谷文策議長 報告第11号については、地域振興部長。 ◎中本淳地域振興部長 地方自治法第243条の3第2項の規定により議会に提出しております報告第11号、株式会社グリーンウィンズさとやまの経営状況について、その概要をご説明いたします。別冊をご覧いただきたいと思います。まず第14期営業報告でございますが、2ページをお開きください。主な事業は、国営備北丘陵公園内のひばの里管理運営事務、同公園内における物販飲食業務、それからかんぽの郷庄原売店への商品納入、食彩館しょうばらゆめさくらにおける施設管理運営の受託及び同施設内にあるレストラン花ほぼろの営業等でございます。なお、株式の状況、会議の状況、社員の状況、営業年度の取締役及び監査役の氏名につきましては、4ページから6ページに記載しておりますので、ご覧をいただきたいと存じます。決算報告つきましてご説明申し上げます。8ページ、貸借対照表をお開きください。平成19年3月31日現在、資産合計及び負債、純資産合計は、いずれも2億1,882万7,874円でございます。資産の部、流動資産は1億9,231万3,482円で、現金、預金から預け金までは記載のとおりでございます。固定資産につきましては2,651万4,392円でございます。負債の部の流動負債につきましては3,414万272円で、買掛金から未払消費税までは記載のとおりでございます。固定負債の退職給与引当金は1,309万4,940円で、負債合計4,723万5,212円でございます。純資産の部の資本金は1億円。利益剰余金は7,159万2,662円。このうち利益準備金74万円。その他、利益剰余金7,085万2,662円となっており、純資産合計は1億7,159万2,662円でございます。なお、株主資本等変動の詳細につきましては、11ページの株主資本等変動計算書をご覧いただきたいと存じます。続きまして9ページの損益計算書でございますが、総売上高が4億5,789万9,427円でございます。これに対し、売上原価は2億3,758万1,852円で、売上総利益は2億2,962万5,289円でございます。販売費及び一般管理費の詳細につきましては次の10ページにございますが、役員報酬以下雑費まで記載のとおりで、合計2億1,870万7,373円であり、営業利益は1,091万7,916円でございます。営業外収益は204万3,753円で、経常利益は1,292万5,344円でございます。これに特別利益、特別損失を加えますと税引前当期純利益は1,378万4,869円となり、法人税等控除後の当期純利益は952万3,369円となっております。続きまして12ページ以降の第15期事業計画、収支計画でございますが、事業計画につきましては記載のとおりでございますので、お目通しいただきたいと存じます。事業収支計画につきましては16ページにございます。若干ご説明申し上げますと、総売上高は4億8,467万円、売上原価は2億3,992万円を計上いたしております。一般管理費につきましては2億4,140万円の計上でございます。営業利益は335万円、営業外損失は201万円で、計上利益は536万円を計上いたしております。以上で株式会社グリーンウィンズさとやまの経営状況の説明を終わらせていただきます。 ○八谷文策議長 報告第12号については、東城支所長。 ◎村田元治東城支所長 はい。続きまして報告第12号、有限会社東城町農林業公社の経営状況につきまして概要をご説明申し上げます。別冊をご覧いただきたいと思います。有限会社東城町農林業公社では、平成18年度におきまして農作業の受委託及び指定管理に移行するまでの間に製造した堆肥の販売並びに散布などの事業が実施されましたほか、庄原市農林業振興公社の設立より庄原市内の関連の公社を一本化することから、平成18年度中に解散することとされ、平成19年1月19日に開催された臨時株主総会において解散決議が行われたところでございます。したがいまして、解散事業年度の経営状況並びに解散に伴う清算事務に関してご報告申し上げます。まず平成18年4月1日から平成19年1月19日までの間の経営状況でございますが、主な事業は平成18年3月31日までに東城堆肥センターにおいて製造した堆肥の販売並びに散布の事業及び水稲、そばにかかる農作業の受委託を行っております。次に解散決議までの決算報告書につきましてご説明を申し上げます。5ページをお開きいただきたいと思います。貸借対照表でございます。資産合計及び負債資本の合計はいずれも1,760万9,551円でございまして、資産の部は流動資産が1,739万1,089円。固定資産が21万8,462円でございます。市債の部につきましては0円となっております。資本の部の資本金は1,630万円、剰余金は130万9,551円でございます。6ページをお開きください。損益計算書でございます。営業損益の部では、売上高が443万2,327円、販売費及び一般管理費が391万8,595円で、営業利益は51万3,732円でございます。なお、販売費及び一般管理費の内訳は7ページにございます。役員報酬以下雑費まで記載のとおりでございます。6ページに戻りまして営業外損益の部では、営業外収益が5万2,464円、営業外費用が3,173円で、計上利益は56万3,023円でございます。その他、特別利益1万1,753円を加えました当期利益は57万4,776円となり、前期繰越利益73万4,475円とあわせ当期未処分利益は130万9,551円でございます。続きまして解散に伴います清算事務についてご報告を申し上げます。11ページをお開きください。清算事務の内容を記載しておりますが、解散の決議に伴い解散公告が官報に掲載され、平成19年5月28日に期間満了となりましたので、清算決算について平成19年5月31日に開催された清算人会及び臨時株主総会において承認されたものでございます。それでは清算に伴う平成19年1月20日から平成19年5月28日までの間の決算報告書についてご説明申し上げます。14ページをお開きください。貸借対照表でございます。資産の部は、流動資産が1,630万円、負債の部は0円。資本の部は、資本金が1,630万円でございます。15ページをお開きください。損益計算書でございます。営業利益の部では、売上高は0円、販売費及び一般管理費が139万6,313円。したがいまして、営業利益が差引139万6,313円の赤字となっております。営業外損益の部を加えました計上利益は144万4,763円の赤字でございます。これに備品等の売却による特別利益13万5,212円を加えまして、当期利益は130万9,551円の赤字となります。その結果、前期繰越利益130万9,551円と差引いたしまして、当期末の処分利益は0円ということでございます。以上により解散に伴います清算決算が終了したところでございまして、平成19年5月31日に開催されました臨時株主総会におきましては、各出資者からの出資金につきましては、それぞれ出資額に相当する額を還元するとの決議が行われました。したがいまして、庄原市が出資いたしております資本金につきましても出資額の1,000万円が還元されたところでございます。なお、清算結了登記をはじめ、その後の清算手続につきましても引き続き進められております。以上が有限会社東城町農林業公社の解散事業年度の経営状況並びに解散に伴う清算についての概要説明でございます。よろしくお願いいたします。 ○八谷文策議長 報告第13号については、高野支所長。 ◎坂本進高野支所長 はい、議長。続きまして報告第13号、株式会社緑の村の経営状況について地方自治法第243条の3、2項の規定により概要をご説明いたします。第16期の事業報告でございますが、主な事業は、高野町にございます農業の振興、観光交流を目的として設置しております緑の村文化センター、大鬼谷オートキャンプ場、ファーマーズマーケット、グリーンサーキット高野の管理、運営でございます。決算報告ついてご説明させていただきます。6ページの貸借対照表をお開きください。平成19年3月31日現在、資産合計及び負債、純資産合計は、いずれも7,272万9,653円でございます。資産の部、流動資産は6,538万4,188円。固定資産は734万5,465円で、それぞれの記載のとおりでございます。負債の部は、流動負債のみの507万7,274円で、記載のとおりでございます。純資産の部の資本金は5,000万円。利益剰余金は、利益準備金68万7,500円、積立金600万円、繰越利益剰余金1,096万4,879円の合計1,765万2,379円でございます。純資産合計は6,765万2,379円でございます。続きまして7ページの損益計算書でございます。経常損益の部では、売上高が5,078万3,548円。これに対し、売上原価が504万5,295円で、売上総利益は4,573万8,253円でございます。なお、一般管理費及び費用の内訳は9ページにございますが、人件費、諸経費、あわせて4,696万2,497円でありまして、営業損失は122万4,244円でございます。営業外損益の部では、営業外収益が200万8,253円でありまして、経常利益は78万4,009円でございます。特別損益の部の特別収益は、市からの緑の村とファーマーズマーケットの施設管理、運営にかかる経費としての委託料409万6,000円でございます。なお、緑の村部分の委託料はございません。以上により税引前当期純利益は488万9円。法人税等控除後の当期純利益は344万6,909円でございます。なお、繰越利益剰余金の処理につきましては、11ページの繰越利益剰余金処理についてのとおり、利益準備金6万2,500円、別途積立金100万円、株主配当金62万5,000円、処理合計168万7,500円とすることで決定されております。なお、損益計算書の明細につきましては、8ページ、9ページのとおりでございます。続きまして第19期の事業計画とその収支計画でございますが、16期と同様の事業を行い、14ページ、15ページのとおり、売上営業外収益6,037万円を目標に、仕入高を556万5,000円、人件費、諸経費は4,930万3,000円を計上し、税引前利益を550万2,000円としております。以上が株式会社緑の村の経営状況についての概要説明でございます。 ○八谷文策議長 これより質疑に入ります。質疑ありませんか。谷口勇議員。 ◆15番(谷口勇議員) 報告第11号、株式会社グリーンウィンズさとやまの経営状況のうちの事業計画についてちょっとお尋ねしたいと思います。事業計画15ページの4番、食彩館しょうばらゆめさくらのことについて記載してございますが、このうち下段の方に、なお、庄原市から指定管理者の変更についての申し出もあり、平成20年度には庄原市が指定する団体への移行を視野に入れ、人員配置等の検討を行ってまいります、というように記載されております。ここに記載されておりますとおり、この施設は自主的な財源の確保が困難な施設でもありますが、今後この施設の施設管理について市の方ではどのように、この指定管理の変更も含めてどのように考えなのかお尋ねしたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。地域振興部長。 ◎中本淳地域振興部長 はい。お答えをさせていただきます。ここに書いてございますとおり、20年度からは現在のグリーンウィンズさとやまから株式会社庄原市農林振興公社への委託を検討いたしております。これにつきましては、この15ページの⑤番にもございますように、平成20年に北入口がオープンいたします。そうしますと入園者の動線も当然変わってまいります。したがって、これへの対応といたしまして、北入口利用者サービス拠点施設、ここへグリーンウィンズとして参入をして、北入口へ営業戦略としてですね、重点を置きたいというふうな思いもあるようでございまして、ご同意をいただいているところでございます。で、なお農林振興公社につきましては、ご承知いただきますように市内全域の農産物の集出荷を現在始めておりまして、その体制を整備いたしまして、公社が直営運営しております広島市内の直営店へ営業網を拡大するというふうなことで業務を拡張しております。そういったことで業務拡張に伴いまして事務所の方も手狭になっているというふうなこと等、いろいろ勘案いたしまして公社の方への委託を検討しているところでございます。以上でございます。 ○八谷文策議長 他にありませんか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○八谷文策議長 林高正議員。 ◆2番(林高正議員) ただいまの谷口君の質問に関連してでございますけど、今の部長の答弁によると北ゲートに入る予定で事業拡大を考えているからというようなお話でしたけど、ここの文章には入れるとは書いてない。そのように努力すると書いてある。別に決定事項でも何でもない。ちょっと辻褄があわない答弁じゃないんですか。もう一度お願いします。 ○八谷文策議長 答弁。地域振興部長。 ◎中本淳地域振興部長 書いてございますように決定をしているわけではございません。先ほど申し上げましたように、農林公社の状況でありますとか、それからグリーンウィンズさとやまの今後の事業展開などからゆめさくらの管理運営から撤退と言いますか、むしろ当初出発時点の公園の方へより重点を置いた経営をしていきたいというふうな経営方針とですね、合致してこういったことを検討しているということでございます。 ○八谷文策議長 藤木邦明議員。 ◆16番(藤木邦明議員) 議長。グリーンウィンズの関係ですが、2ページ、かんぽの郷庄原において約900万円の売上減ということになっております。6年目を迎えて日帰り客が減少したというふうにありますが、何人から何人に減少したのか教えていただきたいと思います。 それから次の3ページですが、食彩館しょうばらゆめさくらの中の花ほぼろの売上額が457万円減ということになっております。それでしょうばらゆめさくらについて全体の来客実績が何人であって、そのうち花ほぼろに何人お客さんが来られて、客単価としてはどの程度であったのか。当初の売上目標は4,000万円という、4,500万円ですか、いうことのようですので、その人数を少し教えていただきたいと思います。 それから13ページ。新年度の事業計画なんですが、ちょうど中どころにですね、パン工房というのが出てまいります。で、予算計画の中でも委託料でパン工房の委託料2,982万円というのが計上されておるわけですが、これまで和泉光和堂にやっておられたと思うんですが、これが完全に撤退をされるのか、どこから委託料をもらって今度このグリーンウィンズがやろうとしておられるのか、説明をいただきたいと思います。 それから14ページ。花ほぼろの売上目標を従来の4,500万から3,000万円に一気に1,500万円落として、売上単価は少ないけれども、経費を削減することによって実質収益を図るんだという説明でありますが、大体何人のお客さんで、客単価が何人くらいの目標で、この3,000万というものが出ておるのか、説明をいただきたいと思います。以上です。 ○八谷文策議長 答弁。地域振興部長。 ◎中本淳地域振興部長 たくさんご質問いただきましたので、答弁漏れがあるかもわかりませんが、わかる範囲でお答えをしたいと存じます。かんぽの郷の日帰り客の動向でございますが、これは広島県の入り込み観光客の動向調査、たまたま手元にございますのでお答えをしたいと思います。日帰り客数がですね、平成18年が17万4,457人、17年が23万4,412人ということでございます。この日帰り客の減少の理由と申しますか、様々な要因が絡まっているとは思うんですけれども、1つには近隣にそういった温浴施設がたくさんできたというふうなことも気にしているのではなかろうかというふうに思っております。それから食彩館しょうばらゆめさくらへの来客数のお尋ねでございますけれども、18年は30万6,893人、17年が29万3,346人ということで、これは増えております。 それから花ほぼろの売上の推移のご質問があったかと思いますが、本文中にございますように平成18年は3,844万4,000円、その前年度、17年は4,301万4,000円。それからその前年度、16年は4,588万8,000円ということでございます。で、売上単価とかですね、そういったことにつきましては、本日お答えしておりますのは、総会で提出された資料に基づいて報告いたしておりますので、そのさらにその細かな話ということになりますと、これは役員会等で議論されることでありまして、この議場でお答えする内容ではないというふうに思っております。 それから13ページ。ゆめさくらのパン工房のご質問がございましたが、このパン工房と言いますのは、現在もやっておりますパンを製造しているところでございまして、当初から運営自体はグリーンウィンズが行っておりまして、和泉さんへ委託しているという形態、これは当時から変わっておりません。業務委託しているということでございます。それから地域食材教育室。これはレストラン花ほぼろのことでございます。それから売上目標でありますとか、売上単価、客単価等につきましても先ほど申し上げましたように、これは理事会等で、役員会等で議論されるべきことであろうと存じますので、お答えは控えさせていただきたいと思います。以上です。 ○八谷文策議長 他にございますか。藤木議員。 ◆16番(藤木邦明議員) 議長。今、理事会で議論することだから答弁を控えるということなんですが、これまでやはり客単価がいくらで、売上をどういうふうにしていくとかいうことがですね、しょうばらゆめさくらをつくるときの重要な議論だったわけですね。そういうものを議会に報告できないというようなことでは営業報告にはならないと、私はそう思いますので、その点、強く指摘しておきたいと思います。 ○八谷文策議長 他にございますか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○八谷文策議長 なしと認め、質疑を終結し、報告を終わります。--------------------------------------- △日程第13 請願第1号 業者婦人の健康を守り、地位向上をはかる施策の充実及び「所得税法56条の廃止」を求める意見書提出を求める請願 ○八谷文策議長 日程第13、請願第1号、業者婦人の健康を守り、地位向上をはかる施策の充実及び「所得税法56条の廃止」を求める意見書の提出を求める請願の件を議題とします。 総務地域振興常任委員会委員長から審査の経過及び結果について報告を求めます。小谷議員。     〔20番 小谷鶴義議員 登壇〕 ◆20番(小谷鶴義議員) 総務地域振興常任委員会といたしまして継続審査となっておりました業者婦人の健康を守り、地位向上を図る施設の充実及び「所得税法56条の廃止」を求める意見書提出を求める請願が継続審査になりました。5月25日に委員会を開催、金曜日に開催をいたしました。請願人は、庄原市新庄町131の3、庄原民主商工会婦人部、倉本澄江様です。委員会の報告として審査の結果は、採決の結果、賛成少数で不採択。理由。農業者の場合でも家族労働を給与として認めるとのことだから大事にしてほしいとの意見もありました。採択の大きな理由は、1、所得税法57条等では青色申告の場合、給与として認めている。2、扶養者の所得上限103万円を超えた場合の扶養控除との問題も出てくる。3、所得税法56条、57条を総合理解すれば、大きな税の不公平感は感じられない。なお、参考に広島県内で、市では庄原市、三次市、福山市が継続審査となっておりましたが、庄原市は不採択。他市においては採択されたところはありません。以上、請願第1号について委員会としての委員長報告といたします。 ○八谷文策議長 ただいまの委員長報告について質疑があれば許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○八谷文策議長 松浦議員。 ◆33番(松浦昇議員) はい。委員長にお伺いをいたします。今の報告を聞いていますと、請願事項は2つありました。56条廃止と市内の働く女性の実態調査を実施し、女性企業家や自営業者への施策を充実すること。この2つが願いとして出されたわけでありますが、2についてどのような論議がされたのか、お答えをいただきたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。委員長。 ◆20番(小谷鶴義議員) 2については、正直なところ、業者婦人の健康を守り、地位向上を図る施策の充実ということで、56条の廃止の問題点の議論をいたしておりますので、質問項の2の項については議論としてはしておりません。 ○八谷文策議長 他にありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○八谷文策議長 なしと認め、質疑を終結します。 これより討論に入ります。討論ありませんか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○八谷文策議長 まず最初に採択に反対の討論から許します。     〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○八谷文策議長 次に採択に賛成の討論。     〔「反対」と呼ぶ者あり〕 ○八谷文策議長 反対。はい、松浦議員。 ◆33番(松浦昇議員) 委員長報告に反対ですよ。不採択に反対なんですよ。     〔33番 松浦昇議員 登壇〕 ◆33番(松浦昇議員) 口和選挙区の松浦です。ただいま請願第1号、業者婦人の健康を守り、地位向上を図る施策の充実及び「所得税法56条の廃止」を求める意見書の提出を求める請願について、委員長報告は不採択との報告でありました。この報告に反対の立場から討論を行います。まず第1点は、今、質疑の中でも明らかになったように、請願者の真意を大切に取り上げた審議になっていません。56条廃止については、私も18年度には委員じゃったので入ってですね、この請願を通すために論戦を交えたわけですが、継続審査ということで、2回目の委員会に、年度が変わりましたから委員のメンバーが変わって、今、小谷委員長の報告にあったようにですね、地域振興常任委員会であったわけですが、ここでも業者婦人の生活の実態とかですね、市がどのような施策をやっているとか、今後どういう取り組みを目論んでいるとかですね、こういったことを一切審査されておりません。本来ならですね、継続をして全体の答えをしっかりと請願者に届ける責務がありながら、責任を放棄した審議であったと言わざるを得ません。それが一番の反対の理由であります。それから第2の反対の理由は、56条の規定は、これは戦後定められてから1回も改められておりません。皆さんもご承知のように戦後伝統的な家族制度の残る中、親族に対価を支払う慣行も未成熟な状況において恣意的に対価を定める等により所得分散を図り、税負担を軽減しようとする要領のよい納税者に対抗するため、こういった条項が設けられて、租税回避防止策として制定されたものであります。このため世帯を課税単位としてとらえており、本来皆さんもご承知のとおり、個人単位課税を原則としていながら、所得税法の例外的規定とこの56条はなっています。こういう歴史的背景があります。しかし、戦後60年経った今日では、女性の社会進出は目覚しく、経済的に独立するものも急増をしています。最近では独立した事業者である配偶者間の対価の支払い巡るを裁判も提起され、制定当時には想定できなかったケースも多々出ておるところであります。社会が大きく変貌する中、同一生計であるというだけで親族に支払う対価の経費性を一切認めない本規定は、もはや経済の実情にそぐわないものとなっており、課税上新たな不公平を生じる結果となっています。同一生計親族に支払う対価については、その適正な金額を必要経費とすることが所得税法の本則第37条からいっても正しく、また対価の支払いを受ける側も所得とすることが相当であります。今、読み上げたのはですね、これにサインをするということが反対の1つの理由なんですが、全国の女性税理士連盟というのがあります。この連盟が17年8月に国に提出した要望書の中身であります。税のプロがですね、提起した課題であります。これに私は賛成の立場でですね、不採択ということには反対の意見であります。それからこういった流れの中で世界各国ではどうなっているか。この実態を見ることも大切であります。配偶者の賃金は、経費と見るのが世界の流れということであります。オランダ。配偶者の賃金は、当然必要経費に見ています。スウェーデン。家族経営でも所得を分割し、それぞれが納税しています。ドイツ。家族専従者の給料は、経費として控除されています。オーストラリア。家族一人ひとりが所得税を支払う税制です。フランス。法人、個人を問わず経費になっています。この中には条件がついています。アメリカ。従業員の給料と何ら変わりなし。イタリア。妻の年金権の保証として当然経費として見られています。これが世界の流れです。すべての事柄について世界の流れに乗り遅れるような法律は直していくべきだというのが、反対の3つ目の理由であります。以上であります。 ○八谷文策議長 他に討論はありませんか。なしと認め、討論を終結します。 これより請願第1号を採決します。お諮りします。本請願について、委員長の報告は不採択であります。原案について採決をいたします。本請願は、これを採択することに賛成議員の挙手を求めます。     〔挙手 「少数」〕 ○八谷文策議長 挙手少数であります。よって請願第1号は、不採択とすることに決定しました。--------------------------------------- △日程第14 陳情第1号 ひろしまの森づくり県民税の活用について ○八谷文策議長 日程第14、陳情第1号、ひろしまの森づくり県民税の活用についての陳情の件を議題とします。 お諮りします。陳情第1号は、総務地域振興常任委員会に付託し、審査したいと思います。これに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○八谷文策議長 異議なしと認めます。よってさよう決定します。--------------------------------------- △日程第15 一般質問 ○八谷文策議長 日程第15、一般質問を行います。 通告に基づき、順次質問を許します。はじめに藤木邦明議員。     〔16番 藤木邦明議員 登壇〕 ◆16番(藤木邦明議員) 庄原選挙区選出の日本共産党の藤木邦明でございます。私は、市民の暮らしと命、教育を守る立場から市長並びに教育長に4つの項目について質問いたします。質問の第1は、暴力団対策についてです。言うまでもなく暴力団は、暴力を背景にヤミ金、売春、麻薬、ショバ代、あいさつ料、公共事業などでの利権あさりなどで資金を稼ぎ、無法の限りを尽くして国民の生活を脅かしています。そうした中、最近庄原市に暴力団が出入りしているとの話を聞きますが、それに対する対策はどうなっているのか、市長の明確な答弁を求めるものです。 質問の第2は、サラ金等多重債務者対策についてです。サラ金の利用者は全国で1,400万人。そのうち、多重債務に陥っている方が200万人とも300万人とも言われています。これを単純に庄原市に置き換えてみるなら、利用者は約5,000人。多重債務に陥っている方が700人から1,000人という膨大な数になります。政府は、昨年12月、多重債務対策本部を立ち上げ、今年4月に決定した多重債務問題改善プログラムの中で、市町村における総合的な対応を強く求めていますが、庄原市はどのように対応しようとしておられるのか、市長の明確な答弁を求めるものです。 質問の第3は、非正規不安定雇用対策についてです。近年、派遣社員、臨時職員、パート、アルバイトなどの非正規雇用と低賃金による不安定雇用が急増しています。全国的には、過去10年間で正規雇用が400万人減り、非正規雇用が500万人も増えて3人に1人が非正規雇用で、年収も200万円以下の人が3割を占めています。これを単純に庄原市に置き換えてみるなら、正規雇用が1,400人減り、非正規雇用が1,700人も増えたことになりますが、庄原市の現状をどう把握しておられるのか答弁を求めるものです。また、正規雇用を増やし、低賃金を改善するためにどのような対策を講じようとされているのか、市長の明確な答弁を求めるものです。 質問の第4は、庄原中学校の耐震対策についてです。39年前に建てられた庄原中学校は、耐震診断の結果、地震に遭うと倒壊、崩壊の恐れがあるとされています。600人近い生徒と先生方が1日の大半を過ごし、地震災害の際には市民の避難場所となる庄原中学校をどのような手順で、いつごろまでに、どのような対策を講じようとしておられるのか、教育長の明確な答弁を求め、私の質問といたします。 ○八谷文策議長 答弁。市長。 ◎滝口季彦市長 お答えします。暴力団対策でございますが、今年4月の長崎市長射殺事件や5月の愛知県内での立てこもり事件と、拳銃を使用した暴力団関係者による凶悪事件が連続して発生しております。また、全国的な暴力団の状況としましては、平成19年3月現在で暴力団員による不当な行為の防止等の関する法律による指定暴力団は21団体、構成員は約8万7,000人と言われております。広島県においては2団体、構成員820人でございます。ご質問の最近庄原市へ暴力団が出入りしてとのことだが、それに対する対策はどうなっているのかとのことでございますが、庄原市においては、幸い現在のところ暴力団の事務所はございません。しかし、今年5月ごろから暴力団関係者が庄原市内に出入りしているとの情報があり、庄原市内に暴力団の事務所ができるのではないかなどなど、いろいろな推測で噂が広がったようでございます。このような中、庄原警察署と情報を共有し、連携を強化しており、また広報しょうばら7月号で市民の皆様へ暴力団追放、暴力排除の広報も実施するよう予定しております。また、市民団体であります庄原警察署管内の暴力追放協議会や防犯組合連合会、庄原警察署と共催しまして暴力追放庄原市民総決起大会を明日、午前10時から庄原市民会館で開催することとしております。この決起大会では、広島県警本部からお越しいただき講演していただきますし、暴力団追放、暴力排除の決議文を採択する予定でございます。さらに大会終了後は市役所までパレードを行い、市民へ街頭での啓発をするよう考えております。このような市民の決起大会を開催することで市民の暴力団追放の意識が高まり、安全、安心なまちづくりの実現に寄与できるものと考えております。 次にサラリーマン金融等が関係する多重債務者の問題でございますが、近年、貸金業者による消費者向け貸し付けを中心に強大な貸金の市場が形成されておりまして、全国では消費者金融の利用者数1,400万人。そのうち多重債務状態に陥っている者は200万人とも言われておりまして、多重債務問題は深刻な社会問題であると言えます。多重債務の原因としましては、借入が容易であり、金利負担を認識しない返済システムであることや借り手の計画性の不足が主な要因であると考えます。このような中で平成18年12月に貸金業法の抜本的な改正があり、貸し付けの上限金利の引き下げ、貸付残高の総量規制の導入等の施策が講じられることとなり、貸し手の規制を通じて新たな多重債務者の発生を抑制しようとするものでございます。ご質問の政府の多重債務者対策本部は、市町村による総合的な対策を強く求めているが、庄原としてどのように対応しようとしているかについてでございますが、政府の多重債務者対策本部は、深刻化する多重債務問題を総合的に解決するため、平成19年4月、多重債務問題改善プログラムを策定いたしました。この多重債務問題改善プログラムの中で地方自治体の役割としまして、1つには多重債務者への対応は、自治体みずからの責務との意識を持って相談に応じ、複数の部署で多重債務者の掘り起こしについて機能発揮が期待できる。2つ目に、また多重債務者が抱えうる多重債務以外の問題も含めて、総合的に解決する役割も期待できるとしております。さらに消費生活センターを設置している市においては、丁寧な事情の聴取や具体的な解決方法の検討、助言ができるよう相談体制の充実を要請しております。現在、庄原市においては、消費生活相談コーナーを設置し、消費生活相談員が消費生活に関わるトラブルに対応しており、相談件数は平成18年度で40件。そのうち多重債務の相談は3件程度であり、週1日、水曜日に開設しております。今後におきましては、相談件数等の状況を見まして相談体制の充実が必要であれば検討することとしておりますし、相談員の質の向上のための研修会の参加も今までどおり行ってまいりたいと考えております。また、多重債務の問題については、場合によっては担当課だけでなく、他の部、課と連携して総合的に対応していくことも大切であると考えます。さらに広報しょうばら等におきまして、多重債務に陥らないための広報等も積極的に行っていく必要があると考えております。 次に近年の非正規雇用と低賃金による不安定雇用の現状とその対策についての質問でございます。パート、アルバイト、契約社員、派遣社員などの非正規雇用者の実態について、庄原市に限って公表された資料はございませんが、国、県の統計資料から推計いたしまして、非正規雇用は増加していると考えております。総務省の調査によれば、平成19年4月の完全失業率は平成10年の水準に戻り、団塊の世代の退職などともあいまって雇用の改善に明るさが見られるものの、一方では労働力調査によると、非正社員の雇用者全体に占める割合は平成10年の23.6%に比べて33.7%へと上昇しており、雇用形態の多様化が進んできているものと思われます。また厚生労働省による調査では、賃金水準も平成10年に比べて約8%減少しており、都市と地方の賃金格差はあるものの、全体的に賃金水準は下がる傾向となっております。広島県の平成19年4月の有効求人倍率は1.17となっており、その中でも正社員の有効求人倍率は0.75と依然として厳しい状況になっております。バブル経済が崩壊してからのちのデフレ経済のもとで経営の建て直しや経営強化へ向けてコストの削減が進められる雇用の形態は、正社員から非正規雇用職員へと移行し、景気が回復したと言われる今日においてもその傾向は変わっていないのが現実であり、非正規雇用者比率の上昇が賃金水準の引き下げにも影響しているものと思われます。庄原市におきましても、非正規雇用の増加傾向は全国平均と同様の動きをしているものと考えられ、また新市になってからの給与所得者の個人市民税賦課状況におきましても、平成17年度と平成18年度では所得金額が若干減少していることから、賃金についても下がる傾向にあるものと認識しております。庄原市といたしましても、正規雇用の拡大と低賃金の改善は重要な課題であると認識しておりますが、地域経済の活性化なくして非正規雇用と低賃金の改善はないものと考えておりまして、企業誘致や地場産業の育成、新産業の創出や引き続き遠距離通勤への支援策等の実施など、正規雇用の機会の拡大に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 ○八谷文策議長 教育長。 ◎福永恭司教育長 庄原中学校の耐震対策についてお答えいたします。議員もご承知のとおり、新耐震設計基準の公布にあたる昭和56年以前に建築された非木造2階建て以上の学校、または延べ面積が200平方メートルを超える学校については、統廃合及び改築計画があるものを除き、平成18年度末までに耐震診断を完了したところでございます。学校施設は、児童生徒等が1日の大半を過ごす学習、生活の場であり、児童生徒等の安全確保や学習環境の整備、同時に非常災害時における地域住民の応急避難場所としての役割を果たすことも多いことから、防災機能の充実、強化の面でも耐震性能の向上を図ることは大変重要な課題です。教育委員会といたしましても、この耐震診断結果を重く受けとめ、平成19年3月策定の庄原市長期総合計画でも計画的な耐震補強を進めることを明示して、実施計画において平成19年度から平成21年度の3カ年間、合計で6億円の事業費を計上して、国の安全、安心な学校づくり交付金を活用しながら補強工事を行うこととしております。補強工事は、IS値と呼ばれる構造耐震指標値を0.7以上にすることを基本としており、ご指摘のありました庄原中学校は、現在、その値を下回る箇所も少なくないことから補強が必要であると認識しております。しかしながら、庄原中学校における耐震補強、改修工事に関わる概算工事費は、校舎で約7億円強。屋内運動場で約2億円弱が必要と算出されているところです。この概算工事費は、地震に対する構造的補強や改修のみであって、実際には柱断面の補強も必要となることから、意匠や使い勝手、建築基準法等の問題を生じることとなり、これらを解消するためには、総工事費の大幅な増額も予測されるために具体的な改修計画の策定には至っておりません。したがいまして、建設後39年を経過していること。補強を必要する箇所が多いこと。補強工事に多額の経費を要することから、耐震補強をして使用するのか、建て替えをするのか等を含め、詳細な検討を進めていきたいと考えています。議員のご理解をお願いいたします。 ○八谷文策議長 追質問があれば許します。 ◆16番(藤木邦明議員) 議長。 ○八谷文策議長 藤木議員。 ◆16番(藤木邦明議員) まず暴力団対策の問題ですが、4月の20日頃から5月の上旬にかけて暴力団が庄原にやってきたということのようでありますが、何人ぐらい来たのか。それからその情報を市長はいつ入手をされたのか。このあたりがはっきりしておりません。聞くところによると4、5人という話もあるし、7、8人という話もあるし。大事な問題ですので、この点お答えをいただきたいと思います。 それから暴力団関係者が民家を借りたということで、家族の方が住んでおられるということなんですが、暴力団員も現在そこに住んでいるのかどうか。 それからこれ以外にも暴力団関係者とか暴力団員がいるんだという話も聞くわけですが、それはどうなのか。この基本的な点についてまずお答えをいただきたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。市民生活課長。 ◎木戸一喜市民生活課長 5月上旬に何人来たのかと。そして市長はいつ情報を入手されたのかというご質問でございますが、警察の方からいただいている情報を確認したのは5月29日に確認をしております。それ以前には噂はあったようでございますが、はっきりと公的に確認したのは5月29日でございます。人数につきましては、警察の方からは提供いただいておりません。 続きまして家屋に住んでいるようだが、団員も住んでいるのかというご質問でございますが、団員であるという確証をいただいておりません。得ておりません。したがいまして、現在のところは家族が2人、女性が住んでいるということは確認をしておりますが、夫であります、想定されます方につきましては、現在のところは住んでいることを確認できておりません。また、団員であるということも確認はできておりません。 3点目でございますが、市内にそれ以外に団員がいるのかいないのかというご質問でございますが、これにつきましては、市の行政としましてはお答えできるものではないというふうに考えるところでございます。 ○八谷文策議長 他にありませんか。 ◆16番(藤木邦明議員) 議長。 ○八谷文策議長 藤木議員。 ◆16番(藤木邦明議員) 庄原市には庄原市生活安全条例というのが定められておりまして、同時に庄原市不当要求行為等対策に関する規則があって、これによって市民の安全を守り、暴力団などによる不当な要求を排除するということになっておりますが、今回の情報を得て生活安全条例に基づく庄原市生活安全推進協議会、庄原市不当要求行為等対策に関する規則に基づく不当行為等対策委員会、これらを開いて対応を協議をされてきたのかどうか。 次に暴力追放に係る市の予算というのはどうなっているのか。具体的な内容を含めて説明をいただきたいと思います。 ○八谷文策議長 市民生活課長。 ◎木戸一喜市民生活課長 不当要求行為等対策に関する規則、それから生活安全条例、これについてどう機能したのか、対応したのかというご質問でございます。不当要求行為等対策に関する規則につきましては、直接市役所に対する要求行為、これを対象としておりますので、今回につきましては、これは適応できなものと考えております。生活安全条例につきましては、犯罪や事故を防止するということを目的としておりますので、さらには安全活動や生活環境を整備するということを目的としておりますので、関係機関、あるいは皆様からいただきます情報につきまして、市民生活課、あるいは生活相談員等々と情報を共有し、庄原警察署において改めてまた情報を共有いたしまして、確認作業や対策など連携を図っております。また、生活安全条例におきまして設置をいたしております生活安全推進協議会おける取り組みでございますが、協議会における対策としましては検討をいたしておりません。これは、協議会は直接的な暴力団対策を担うものではないという認識に立っておるものでございます。したがいまして、今回、あるいは現在までの取り組みつきましては、これまで5月29日の警察が開催されました説明会、これでの確かな情報に基づく検討。推進協議会に参加いただいております、構成いただいております皆様団体の個々の参加の中での検討結果による取り組みを進めてきたというところでございます。今後におきましても、庄原暴力団対策につきましては、庄原警察署を中心に情報交換を行い、共有し、対策と連携を図っていくよう努めてまいります。 ◆16番(藤木邦明議員) 予算について。 ◎木戸一喜市民生活課長 暴力団対策に関する予算についてでございますが、暴力団対策等という単独での予算はございません。防犯関係の事業につきましては、生活安全推進協議会、あるいは生活安全相談員の設置経費、防犯組合連合会負担金等がありまして、合計510万円の予算を持っておるところでございます。 ○八谷文策議長 質問があれば許します。 ◆16番(藤木邦明議員) 議長。 ○八谷文策議長 藤木議員。 ◆16番(藤木邦明議員) 先ほど生活安全条例は、暴力団を対象としたものでないというふうに答弁があったわけでありますが、この生活安全条例では、犯罪を防止するためということをその目的に掲げております。暴力団がやっていることは犯罪なんですね。確かに通常の犯罪よりも対応をシビアにやらなきゃいけないという性格はあると思いますが、他な条例はないわけです、庄原市に。したがってこの生活安全推進協議会等でその犯罪や事故の状況の把握、こういうことをやるということは重要であるという点を指摘をしておきたいと思います。それから不当要求行為等に関する規則についてもですね、あってから協議をするんではなくて、防止策の協議もやるということが対策委員会の任務になっておるわけですね。で、暴力団は、いわゆる公共工事等に入り込んでくるようなことをやってきます。したがって、これらについてもせっかく規則があるわけですから、動くように求めておきたいと思います。今回、暴力団が庄原にやってきて、青少年への介入も勧誘というふうな行動をやっていたということも聞くわけですが、そういった情報を確保されておるかどうかですね。 それから庄原小学校では、この暴力団関係者が借りた家の付近を通らないように通学路の変更をされたというふうにも聞いておるわけですが、教育委員会としてこの情報を把握しておられるのかどうか。また今後どのような対策を講じようとしておられるのか、お答えをいただきたいと思います。 それから市営住宅については暴力団関係者の入居については条例で認めないということになっております。しかし今回、暴力団関係者に貸された民家の家主の方は、相手が暴力団関係者であるということを知らなかったと、知らされなかったということのようであります。そこで民間の借家についても暴力団関係者の入居は認めないということを契約書の中に加えてもらう。それによって後で判明した場合には、退去を求める根拠とするというふうなことが非常に大事ではないかと思うわけですが、そういうことに対する対応というのは、市としてはどう考えておられるのか、お答えをいただきたいと思います。 それからいくつも言うわけですが、暴力団の動きというのをですね、いち早く把握するということが大事だと思います。で、先ほど聞いたところによると4月の20日ごろからの動きを5月の29日ですか、もう1カ月以上経ってから情報を把握するということでは今後はいけないと思うんです。そこで7月、広報しょうばらを出されるようですので、情報収集窓口を庄原市はここに設けておりますと。庄原警察署にはここにありますというふうなことも周知をしていただいて、いろんな動きがいち早くこの把握できるように対応をいただきたいと思いますが、どのようにお考えか、答弁をいただきたいと思います。 それから暴力団の取り締まりについては、警察が重要な、警察の重要な任務でありますけれども、やはり常時、暴力団の動きを把握していただく。ジョイフルの方に集まってですね、打ち合わせをして別れておるというふうな動きがあれば、やはりそういうこともこの警察は常時把握するということをやっていただくように改めて市としても強く要請をされる必要があるのではないかと思いますが、どうでしょう。 それから広島県暴力追放運動推進センター、これは広島に限ったことはなく、全国都道府県に設置されておる財団法人でありますが、これとの連携も必要であろうと思いますが、どのようにお考えか。以上、お答えをいただきたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。教育次長。 ◎三吉和宏教育次長 はい。それでは何点かのご質問の中で、小学校の通学路の変更の関係について説明させていただきます。通学路と申しますのは、学校のPTA、そちらの方の、特に通学路部会等で協議されて定めたり、変更されるものでございます。したがいまして、教育委員会の方から相談、協議等がありましたら、今のその中に今の指導的なり、または情報提供ということはございますが、原則的にはPTAの通学路部会の方で決定されます。なお、今回のこのことにつきまして通学路を変更したかという情報を持っているかどうかということにつきましては、学校の方からは変更についての報告は聞いておりません。以上でございます。 ○八谷文策議長 他に。市民生活課長。 ◎木戸一喜市民生活課長 はい。市営住宅については、その入居について制限を設けている契約等、条項等があるけれども、一般住宅についてそういった契約の対応をするべきではないかということでございます。今回、生活相談員からの情報によりますと、そういった取り組みを警察の方においてもされたというふうに聞いております。したがいまして、今後そういった契約に関するモデルについて、警察の方とも連携を取りながら周知を図れるように取り組んでまいりたいと思います。 続きまして広報をする中で情報収集についてその窓口を明らかにするようにということでございます。7月の広報で、広報しょうばらで今回の暴追大会の状況等を報告するよう予定をしておりますので、あわせてその点についても掲載をしていきたいと、周知を図ってまいりたいというふうに思います。 暴力団対策について警察に特に継続的な監視等の努力を要請したらどうかということでございます。全くそのとおり考えておりまして、今後一層その連携を努めていきながら、安全、安心なまちづくりに努めてまいりたいというふうに思います。 広島県の暴追センター等との連携でございますが、明日の市民暴力追放市民総決起大会におきましても具体的な内容にかかりまして、あるいはグッズ等につきましても、暴追センター等と連携を図って取り組んでまいります。今後につきましても、そういった強化に、連携の強化に取り組んでまいりたいと存じます。よろしくお願いします。 ○八谷文策議長 少年等に対する状況というのがあったと思いますが。誰か。女性児童課長。 ◎八谷則保女性児童課長 はい、お答えいたします。青少年に対しての勧誘等の情報についてのご質問でございました。これにつきまして、私どもの方では今のところ情報を得ておりません。以上でございます。 ○八谷文策議長 他にありませんか。 ◆16番(藤木邦明議員) 議長。 ○八谷文策議長 藤木議員。 ◆16番(藤木邦明議員) 今、青少年への勧誘等について情報がないということなんですが、これは警察を含めてそうなのかどうなのかですね、わかりませんけども、そういう話は広がっておりますので、ぜひ情報も収集して、警察ではもちろんですが、女性児童課、教育委員会、こういうところでも対応をぜひお願いしておきたいと思います。 次にサラ金等による多重債務者対策の問題ですが、現在庄原市では消費生活相談員を設置をして毎週水曜日に相談にのっておられます。で、多重債務問題について相談があったのが昨年度3件ということですので、その全体に占める割合からいうと非常に少ない件数であるということが言えると思いますが、この相談のあった3件についてどのように処理をされて、そしてそれは解決をしたのかどうかですね。これ、大事な点ですので、最初にお答えをいただきたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。市民生活部長。 ◎名越千幸市民生活部長 はい。市民生活相談員の受けた件数、多重債務の関係3件、その内容について関わりを終えているのかのどうかというようなご質問だったろうと思いますけども、私が把握しとる部分では、その金融関係の相談件数というのは6件でございます。そのうち多重債務に係る件数が3件ということでございます。この3件につきましては、弁護士を紹介する中で市の関わりは終えているということでございます。それ以上につきまして、私権に関わる部分で最終的に終えたかどうかという確認までは取っておりません。それから被害額等の関係でございますけども、これにつきましても不明というような状況でございます。以上でございます。 ○八谷文策議長 他にありませんか。 ◆16番(藤木邦明議員) はい、議長。 ○八谷文策議長 藤木議員。 ◆16番(藤木邦明議員) 先ほど市長も言われましたように、多重債務対策改善プログラムによって地方自治体が積極的に相談活動に乗るということになっております。しかし、その相談に乗る相談員は週1回しかおいでにならないし、本庁におられるだけで支所にはおいでになりません。したがって、関係する課の職員が研修をして、ある程度の相談に乗って対応できるようにしておくことが重要ではないかというふうに思うわけですが、例えて言うならば弁護士、司法書士、そして多重債務者の支援団体、こういったところから講師を招いて、この多重債務というのは必ず解決できるんだというふうなことをですね、基礎知識として学習する必要があると思うわけですが、その点についてどのようにお考えか、お答えをいただきたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。まだ。 ◆16番(藤木邦明議員) ありますが、まだ。 ○八谷文策議長 よいですか。はい、答弁。市民生活部長 ◎名越千幸市民生活部長 今、本庁の方へ生活相談員を置いてやっているところでございますけども、支所にいないというような状況の中で、そういうところも強化するべきではなかろうかというご指摘でございますけども、関係課との研修をする必要というのは十分承知しております。こうした中でですね、講師を招いて研修するべきかどうか別としまして、生活相談員という形の中で現在、市との関わりの中でやっていただいております。そういう形を生活相談員このものを利用するというような形で、この研修というものはしていく必要があろうかというふうに考えておりますので、やっていきたいというふうに思っております。
    ○八谷文策議長 他にありますか。 ◆16番(藤木邦明議員) 議長。 ○八谷文策議長 藤木議員。 ◆16番(藤木邦明議員) 研修をぜひやっていただいて、数多くの該当者がおいでなりますので、相談に乗っていただきたいと思うんです。それで市の相談窓口、弁護士、司法書士以外の相談窓口としてクレジットサラ金被害者の会である三次つくしの会というのがあります。これは、今から26年前につくられた広島つくしの会の県北支部として4年前に発足をして、2年前にそこから独立をして三次つくしの会ということで多重債務者の相談に乗っておられます。この相談は無料で取り組んでおられまして、この4年間で719件の相談を受けて、そのほとんどを解決をしておられます。庄原市の方がそのうち184件ありまして、いわゆる庄原市が相談窓口で受けた6件をはるかに上回る相談をこの被害者の会がですね、取り組んでおるわけです。そういうこともぜひ頭に入れていただいて、広報しょうばらも出されるようですので、そういう相談窓口もあるということをぜひ紹介をいただきたいというふうに思います。それからこの多重債務問題に取り組む姿勢の問題なんですが、多重債務問題を解決をすると、これまで納めていただけなかった税金や保育料を納めていただくことができるようになるという側面を持っておりますので、これは市にとっても非常にプラスになると、いろんな意味でですね。積極的に取り組んでいただくように求めておきたいと思います。 次に非正規、不安定雇用の問題ですが、先ほど市長言われたように、これが非常に増えておるというのは庄原市の場合もそうだと思います。そこでお聞きしたいわけですが、確定申告をされておりますから、庄原市の給与所得というのがですね、2005年に対して2006年はいくらでどうなったのか。増えたのか減ったのか。ここを1つお教えいただきたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。最初の部分は市民生活部長、ありますか、何か。はい。 ◎名越千幸市民生活部長 相談窓口の関係でございますけども、多重債務の問題は先ほどからありますように全国的な大きな問題というような状況でございます。県におきましてはですね、関係部署、あるいは弁護士会、司法書士会、多重債務支援団体というような形で、多くの関係団体で多重債務者対策連絡協議会なる、そういうようなものを設立されまして、取り組んでおられるというところでございます。このような状況ですから特定団体、あるいは機関を紹介するということでなく、より多くの選択肢を提供するということで、みずからの状況に応じた相談窓口ということで個人の選択に委ねるべきだというふうに思いますので、ご理解を賜りたいというふうに思っております。 ○八谷文策議長 答弁。税務課長。 ◎光永幹夫税務課長 給与所得についてのご質問でございます。平成17年度、376億2,400万円。平成18年度で363億9,900万円となっております。3.3%の減という状況でございます。 ○八谷文策議長 他にありますか。 ◆16番(藤木邦明議員) はい、議長。 ○八谷文策議長 藤木議員。 ◆16番(藤木邦明議員) 今、その結果がいくら減ったのかいうのをおっしゃらなかったわけですが、12億円を超えていわゆる減収になっておるということだと思うんですね。そうすると税金も恐らく4,000万円近いものが市税が減収になっておると思うんです。こういう状況にあるということでありまして、底上げを図るということが非常に大事だと思うんですが、確定申告の状況等を聞いてみますと、やはり年収が200万円以下、この方が40%を超えておるというのが実情のようです。これをいかにして底上げを図るかというのが重要な課題だと思うわけですが、国に対しては最低賃金を引き上げるように強く自治体としても求めていくということが有効だと思います。現在、広島県の最低賃金は64万5,000円ですから、フルタイムで働いても136万円にしかなりません。これを少なくとも1,000円ぐらいにすると211万円ぐらいに一気に増えてくるということですので、最賃がそういう価格になる金額になると全体の給与を押し上げる働きをすると思いますが、そういったこの働きかけをされる考えがあるのかないのか、1点お尋ねをしたいと思います。 それから庄原の職安に行って聞いてみたわけですが、非正規に対する求人が51%で、正規の求人は49%しかないということのようでした。したがって、そこで重要になるのは、各事業所に対して正規雇用を増やしてもらうように要請をするということだと思うわけですが、その点、市長としてどのようにお考えか、お答えをいただきたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。市長。 ◎滝口季彦市長 非正規雇用者の賃金アップの件でございますけども、当初、回答を申し上げましたように、いずれにしましても非常に競争主義社会での企業収益が非常にばらつきがあります。そういった中で企業収益が安定すれば当然経営者もですね、賃金アップへ図っていただけるんではなかろうかという思いがいたしますんで、いずれにしましても全体的な流れの中でですね、庄原市としましては地場産業の育成、あるいは企業融資等々に図りながらですね、賃金引き上げについての遠隔的なお願いをしてまいりたいという考えでおります。 ○八谷文策議長 他にございますか。 ◆16番(藤木邦明議員) 議長。 ○八谷文策議長 藤木議員。 ◆16番(藤木邦明議員) そこで市として努力できる分野が1つあると思うわけですが、庄原市総合サービス株式会社。ここの職員の賃金を見ますと、保育士で月16万7,000円。年収にすると約200万ということになろうと思います。調理師が14万2,000円。年収で170万円。いずれも200万円代ということで、これは年齢に関わりなく、経験年数に関わりなく、この金額で現在、賃金を支給しておると。これをやはり抜本的に改善をするということも大事な点だと思いますが、この点についてひとつお答えをいただきたいと思います。それから。 ○八谷文策議長 答弁。どうぞ。 ◆16番(藤木邦明議員) はい。中学校の耐震対策の問題ですが、先ほど教育長の方から耐震補強に9億円かかるということから、果たして補強がいいのか建て替えがいいのかということを含めて検討をしたいということのようでありましたが、平成19年度から21年度でほとんどの学校は耐震補強ができるわけですね。しかし、人数の一番多い庄原中学校。しかも建築年数が古い庄原中学校については何年度にやるというのが明確なっていないわけです。どういう方策を取るにせよ、何年度にやるかということが明確になっていないわけで、ここを明確にされる必要があると考えるわけですが、どのようにお考えか、もう一度答弁をいただきたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。副市長。 ◎國光拓自副市長 まず1点目の総合サービスに関する件でございますが、まず情報について整理をしておきたいと思いますが、総合サービスの社員の給料がすべて16万7,000円ということではございませんので、その点についてはご確認をさせていただきたいと思います。なお、総合サービスにつきましては、給与の問題も含めまして雇用の拡大、それから市の方で非正規雇用と言いますか、臨時職員の保母さんの問題等々の方を正規の雇用にするといった成果も出ております。また、総合サービスが定めております賃金表別につきましても、近隣のそういった事業者に比べて決して低いものではございませんし、また初任給基準につきましては、少し申し添えれば庄原市の職員よりも高いという状況もなっておるということで、今後も事業の業績を上げながら給与の向上というものは、当然企業者として考えていただくわけでございますが、そういった状況にあるということを十分ご認識をいただきたいというふうに思います。 ○八谷文策議長 答弁。教育次長。 ◎三吉和宏教育次長 はい。庄原中学校の建築、または耐震工事の年度を明確にすべきではないかという追質問でございますが、最初、教育長も申し述べましたように、18年度までにおきまして議会のご理解もいただきまして耐震診断がすべて終了いたしました。その結果、市内小学校30校の校舎、屋体、そして中学校8校の校舎、屋体、それの中から庄原小学校、庄原中学校、東城小学校を除いては19年から3カ年間においてすべて耐震補強工事が必要なものについてはできるという、今、見込みができました。したがいまして、この3年間の見込みに今度は何年度ごとにしていくかという貼り付けとあわせて、それでは大きな工事費のかかる庄原小学校、庄原中学校、東城小学校、それを今後どうしていくかというのを先ほどの答弁でも申しましたとおり、経過年数、または必要金額、補強の内容、そこらを含めて計画策定をしていきたいというふうに思っておりますので、ご理解のほどをよろしくお願いします。 ○八谷文策議長 他にありますか。 ◆16番(藤木邦明議員) はい、議長。 ○八谷文策議長 藤木議員。 ◆16番(藤木邦明議員) 庄原中学校については、私は建て替え以外にないと思っております。新市建設計画でも32億円ぐらいの計上がされておるわけですが、30億を下ることはないだろうと。大きな事業にはなりますが、600人近い子どもの命がかかっておる問題でありますので、ぜひ積極的に対応をいただくように要望をして、質問を終わりたいと思います。 ○八谷文策議長 以上で藤木邦明議員の質問を終わります。 この際、午後1時まで休憩をいたします。     午前11時53分 休憩---------------------------------------     午後1時00分 再開 ○八谷文策議長 休憩前に引き続き、会議を再開します。 次の質問に移りたいと思います。横路政之議員。 ◆1番(横路政之議員) はい。     〔1番 横路政之議員 登壇〕 ◆1番(横路政之議員) お許しをいただきましてので、私は大要2項目にわたり質問させていただきます。まず防災行政についてであります。地震が起きないと思われていた能登で、今年3月、震度6の地震が発生しましたが、能登では耐震補強を施していたおかげで助かった事例が報告され、改めて日本全国どこでも耐震対策が必要であることを思い知らされました。2000年10月に鳥取県西部を震源として発生した地震は、我が市にも大きな影響をもたらしましたが、7年が経過してその当時の危機意識も薄れて、耐震改修が減災にとって重要な鍵であるにも関わらず、耐震化が進んでいるとは言い難い現状です。災害対策の枠組みの中に、事前対策としての予防対策があります。この予防対策は、2つに分けることができます。まず1つには、災害に対応するための準備対策があります。地域防災計画がこれに当たります。そしてもう1つが、被害を減らすための減災対策であります。平成18年1月に施行された改正耐震改修促進法に基づいて、国は基本方針を作成し、自治体でも耐震改修促進計画を策定して計画的に耐震化を推進することになっております。耐震改修促進計画の策定を義務づけられている都道府県は、今年3月末までに全都道府県で計画が策定されていますが、努力義務となっている市町村では、約半数しか作成されておりません。本市においてもいまだ計画に至っていないように思われます。財政厳しき状況の中、治療、いわゆる準備対策に投資するよりも予防、いわゆる減災対策に投資することが有効であるとの声もあります。そこで本市としての取り組みはどうされるのか、お聞かせください。阪神大震災では、地震直後に5,500人の犠牲者が出ましたが、調査によれば窒息死や圧死など、建物被害を原因として亡くなっている方が全体の89%を占めているようです。このことは、今後予想される大地震のときにどのように優れた耐用システムや復旧システムを有していても、建物の耐震性を向上させない限り人的被害を減らすのは不可能ということを示しているのではないかと思われます。この耐用のため、その後、耐震診断、耐震改修を促進する制度が進められてきましたが、財源不足でなかなか機能しないという問題も指摘されております。東京中野区では、事前に自助努力で耐震補強を促す行政によるインセンティブ制度を取り入れているようです。これは事前に耐震診断を受け、改修の必要がないと判断された住宅、または改修をして認定を受けた住宅が、地震によって被害を受けた場合、被害の程度に応じて行政が保障する制度であります。このことは、公的資金を私的財産に使うという点で自立復興の原則に反しますが、発生する被害を最小限に抑え、地震時の出費を最小限に軽減できるという優れた制度であると思われます。本市の防災対策においても一考に値すると思われますが、お考えをお示しください。また先ほどの質問にもありましたが、地震があった場合の避難場所は小中学校がまず考えられますが、いまだ耐震が不十分な状態であります。このような現状を踏まえて、予防対策としての2つの対策において総合的に取り組むための仕組みはどのようにされるのか、お考えをお示しください。さらに差し当たって具体的なことを1つお聞きいたしますが、本庁舎建設の耐震対策は十分になされているのでしょうか。また、震度いくらまでの地震に耐えられるのかお尋ねします。 次は、安全で安心なまちづくりのためについてであります。厚生労働省は、介護保険とボランティア活動を組み合わせた新たな仕組みを導入し、全国的に推進していくことを決めました。高齢者のボランティア活動実績をポイントとして点数化し、そのポイントで介護保険料を収めたり、介護サービス利用料を払ったりできるようにするものであります。少子高齢化が進展する中で、高齢者が介護支援ボランティア活動を通じて社会参加、地域貢献を行うとともに、高齢者自身の健康増進も図っていくことを積極的に支援し、元気な高齢者が増え、介護保険給付費の抑制につながることを期待しているものであります。新たな仕組みは、原則65歳以上の高齢者が対象で、市町村が定めた管理機関にボランティア登録した上で、高齢者の話し相手や家事の手伝いなどの活動に従事し、管理機関がその活動実績に応じてポイントを与え、ボランティア活動で得たポイントは管理機関が換金し、ボランティア参加者に代わって介護保険料として市町村に払うものであります。東京都稲城市では、地域で高齢者の社会参加を促し、元気な高齢者が地域に貢献することを目指し介護ボランティアを提案され、平成20年度からのポイント利用を念頭に、活動に応じて年間最大で5,000円程度の介護保険料負担を軽減できる仕組みを模索中とのことです。本市においても高齢者の健康維持、介護保険給付の抑制のために有効な仕組みであると思いますが、導入のお考えはないのかお伺いいたします。 次にJRについて2点お伺いいたします。1点目は、3月20日の中国新聞に3月末で三次、庄原市の計6カ所の駅トイレを廃止するとの記事が載っておりました。庄原市では、山内駅と高駅であります。廃止の理由としては、周辺自治体の要望に応えて車内トイレを整備した。定時運行なのでそんなに駅で待つ時間はないはずとのことであります。その一方でJRは、市が管理するなら駅トイレを無償譲渡するとの提案が出されましたが、汲み取り式で老朽化し、地元住民にも管理は困難との意見が出たため引き受けなかったとの記事も載っておりました。高齢者利用の立場からも、また急にもよおしトイレを利用したい場合もあり、何とか残してほしいとの声を聞いております。既に撤去されていますが、本市として改めて設置、管理する考えはないか、お伺いいたします。2点目は、生活の安全確保についてであります。JRの線路が唯一の生活道を横断しており、毎日危険と隣りあわせで生活されている地域があります。JRとの交渉もままならず、解決の道が見出せないでおられます。住民の安全を守ることは行政の責任であると思いますが、お考えをお伺いいたします。また、本市においてこのような地域は何カ所あるのでしょうか。あわせてお伺いいたします。以上、よろしくお願いいたします。 ○八谷文策議長 答弁。市長。 ◎滝口季彦市長 防災行政についてのご質問でございます。新潟県中越地震、能登半島沖地震など大規模地震が頻発し、どこで地震が発生してもおかしくない状況であり、本市においてはこれまで地震による被害は軽く済んでおるとこでございますが、南海地震と大地震の発生に対する切迫感も抱いているところでございます。このような状況のもと、国においては計画的な耐震化の推進、行政指導の強化、支援措置の拡充を柱とした改正耐震改修促進法が平成18年1月に施行され、基本的事項、耐震化の目標、技術指針、啓発及び知識の普及、都道府県が策定すべき耐震改修促進計画の内容などについての基本方針が策定されたところでございます。これを受けまして広島県においても、県内の住宅や不特定多数の者が利用する建築物の耐震改修等の目標を設定し、耐震診断及び耐震改修を計画的に促進するための基本的な枠組みとなります広島県耐震改修促進計画を建築関係団体等と連携して本年3月に策定されたところでございます。ご質問の本市としての取り組みはどうなのかということでございますが、国の方針においてすべての市町村において耐震改修促進計画を策定することは望ましく、内容は都道府県に準ずるものとし、地域固有の状況を考慮すべきであるとございます。本市といたしましては、先ほど申し上げました広島県耐震改修促進計画に則するよう十分に調査、研究し、本市としての耐震改修促進計画の策定を検討することといたしておりますが、本年度は当面、調査、研究に取り組んでまいりたいと考えております。次に事前に自助努力で耐震補強を促す行政によるインセンティブ制度についての質問でございますが、耐震改修促進計画の対象となっております住宅、多数の者が利用する建築物の多くは個人所有の建物でございまして、自助努力なくしては到底計画の達成はできないものと考えております。現段階において自助努力で耐震改修を促す特別なインセンティブ制度はございませんが、今後、耐震改修促進計画を策定していく中で耐震診断、改修を実施できない理由、耐震化の阻害要因などを整理し、全体として当市の耐震化率が促進する方向で国が示す税制優遇措置等以外の支援策を検討してまいりたいと考えますので、ご理解をいただきたいと存じます。次に災害に対応するための地域防災計画の準備対策と被害を減らすための減災対策の2つの対策、いわゆる予防対策における総合的な取り組みについての質問でございますが、地域防災計画の震災編におきましては、阪神淡路大震災での密集市街地における住宅や防災上重要な公共施設などの倒壊、延焼等を踏まえ、個々の施設等について耐震性、防災性の向上を図るとともに、密集市街地の計画的な再開発により災害を防止、緩和するオープンスペースの整備を進め、公益的、総合的に防災性の高い都市構造の形成を目指すこととしております。地震災害については、情報伝達、ライフライン等の障害、凍結等が想定され、災害活動や市民の生活に大きな障害、不安を招くことが大きいと考えられます。その上で減災対策である耐震改修促進計画においては、こうした情報伝達のあり方、ライフライン管理の周知、避難場所の耐震化、緊急輸送路、避難道路の確保、整備等について計画に取り入れる必要があると考えております。こうした地域防災計画と耐震改修促進計画の整合性を図り、関係部署の連絡調整を取り、準備対策と減災対策における防災対策の確立を目指してまいりたいと考えております。次に差し当たっての市役所新庁舎建設の耐震対策及び耐震性についての質問でございますが、官公庁施設の多くは、地震災害時において災害対策の指揮、情報の伝達、救護、消火活動等の災害対策活動の拠点施設として機能することが求められております。国土交通省では、こうした観点から官公庁施設の総合耐震計画基準を設け、施設の特性に応じて建築構造体においては1類、2類、3類に分類し、それぞれについて保有すべき耐震の安全性の目標を想定しております。一方、建築基準法においては、建築物の耐用年限中に幾度かは遭遇する程度の中小地震や気象庁が発する震度5までに対しては、建物の機能は保持させることとし、建築物の耐用年限中に1度は遭遇するかもしれない程度の大地震や気象庁が発する震度6から7に対しては、構造体の部分的な損傷は生ずるが、建築物全体の耐力の低下は著しくないことを目標とし、人命の安全確保が図られることを最低限の基準としております。本庁舎の場合、耐震の安全性の目標を構造体については、先ほど申し上げました建築基準法レベルが官公庁施設の総合耐震計画基準に規定する3類でございますが、これの1.25倍に相当する大地震震度5、構造体の大きな補修をすることなく建築物を使用できることを目標とし、人命の安全確保に加えて十分な機能保持が図られることとする2類を設計目標としております。また建築設備につきましては、配管等が地震当時の変形、変異に追従するとともに所要の機能が確保でき、ライフラインの途絶に備え自家発電設備の設置など必要な措置を講じた計画とし、現在、実施計画を進めているところでございます。このことにより震度7程度の大地震に対しても十分耐えうるものと考えております。 次にお尋ねの高齢者ボランティア活動と介護保険制度を組み合わせた新たな仕組みの導入についてでございますが、ご案内のとおり国においては、介護保険制度の創設以降、介護給付費や要支援、要介護1の軽度の要介護認定者が増加していることから昨年4月、介護予防を重視する制度への転換を目指して介護保険制度の見直しを行い、これまで高齢者福祉施策や老人保健制度で行ってきた多様な介護要望に資する事業を介護保険制度に組み入れ、新たな地域支援事業として行うこととされたところでございます。また少子高齢化が進展している中で、高齢者の方々がボランティア活動を通じて社会参加、地域貢献を行っていただくとともに、高齢者自身の健康増進も図っていくことを積極的に支援する施策も求められていたところでございます。国ではこのような状況を踏まえて、高齢者の介護予防とボランティア活動の推進を同時に実現させるために、介護保険制度の受ける地域支援事業の活用により、高齢者のボランティア活動を支援する仕組みを示されたところでございます。国から示された実施方法の具体例としては、横路議員が述べられているとおりでございます。市が委託する管理機関が、市からの交付金を財源に基金を設置、管理し、高齢者ボランティアの受付登録をはじめ、介護支援ボランティア活動の評価によるポイントの付与やその換金、さらには蓄積されたポイントによる介護保険料等をボランティア参加者に代わって納付するというものでございます。本格的な超高齢社会を迎えている本市においては、地域における要援護高齢者の増加の一方で、介護サービスを必要としない比較的元気と言われる高齢者の方々も地域には多数いらっしゃいます。本市の今後のまちづくりには、こうしたお元気な高齢者の方々にそれぞれの住み慣れた地域においていかに長く、自立した生活の継続と地域貢献をしていただけるかが重要なポイントとなってくるものと考えております。幸いに市内全域において老人クラブ活動やデイホーム等の取り組み、あるいは地域における環境整備、自治振興活動などで多くの高齢者の皆様に地域福祉活動を担っていただいておりますので、この新たな取り組みに対するご賛同はいただけるものと思いますが、国からの現段階の情報では不透明な部分が多くございますし、課題もあると思っております。特に支援の対象とするボランティアの種類や範囲をどこまでとするか、あるいはポイントを付与する場合、誰が活動実績を把握し、どのような基準をもって行うのか。また、この仕組みの要となる管理機関をどこに置き、どこまでの役割を持たせるかなど、多くの検討課題が想定されました。今後、国の動向や先進事例などを見定め、将来にわたって持続可能な制度として実施が可能かどうか検討してまいりたいと考えていますので、ご理解を賜りたいと存じます。 JR芸備線の高駅、山内駅のトイレにつきましては、今年度に入りJRにおいて閉鎖され、撤去されたところでございます。この2つの駅のトイレの撤去につきましては、平成18年10月にJR西日本広島支社三次鉄道部より庄原市へ文書により協議があったところでございます。その協議内容でございますが、これまでトイレが設置されていなかった列車全車両に平成18年度末までにトイレの設置を完了するため、駅のトイレは廃止したい。しかし、庄原市が管理するのであれば無償譲渡しますという協議内容でございました。庄原市としましては、それぞれの自治振興区で管理等について協議いたしましたが、地元としても管理できないとのことであり、こうしたことに基づいて検討した結果、トイレを管理するための経費やこれからの水洗化等のことを考え、市としては管理しないということにいたしまして、JR西日本の三次鉄道部へその旨の回答をいたしたところでございます。ご質問の高齢者の方から利用したい場合もあり、改めて市が設置、管理する考えはないかとのことでございますが、列車へ乗り降りされる方以外の使用は極めて少数と考えますし、改めて駅の敷地内へトイレを設置する場合は借地料も必要となることから、現在のところ、市としてトイレを設置し管理することは考えておりませんので、ご理解いただきますようお願いいたします。安全で安心なまちづくりのためにですが、JRの線路が唯一の生活道を横断しており、毎日危険と隣りあわせで生活されている地域に対して、住民の安全を守ることは行政の責任ではないかとの質問でございます。ご質問の箇所はすべて個々の家屋への進入路として使用されている道路でありますが、その中を鉄道が横断し、道路が分断された状態で、通行するには直接線路をまたぐこととなる構造であります。これらの箇所に新たに踏切設置の要望をし、実現させることは、大変困難なことであると思われます。これまで市道路線につきましても踏切の改良計画をJRと協議を行ってまいりましたが、他の踏切の統廃合が条件となり、事業計画が進まない要因となっていることも事実でございます。こうした状況の中で、踏切改良を伴わない新たなルートによる生活道の改良工事を地域住民の皆様でご検討いただくことも必要であると考えており、その場合は市といたしましても地理的、物理的に可能箇所につきましては、費用負担も含め協議し、対応してまいりたいと思っております。次に市内にこのような地域が何カ所あるかでございます。踏切として台帳に掲載されている狭小で人のみ通行できる箇所が、本所に1カ所。踏切でないが日常生活で人のみ通行されている箇所が本所に2カ所、西城支所に1カ所、東城支所に1カ所の計4カ所を把握いたしております。 ○八谷文策議長 追質問があれば許します。横路政之議員。 ◆1番(横路政之議員) はい。介護ボランティアの件で1点お伺いいたします。先ほどの答弁で、こういう制度は現行制度を利用して介護保険料、要支援、寝たきりにならないような方向に持っていくという答弁で、結論から言えばしないという答弁でありましたけども、やはり人間の心理としてですね、やっぱり何らかの介護保険料がこのボランティア活動をしたらですか、安くなるんだと。こういうことであればですね、人間というのはそういうところに弱いわけでして、本当に有効な制度ではないかと思うんですけども、先ほどの答弁ではいろんな不透明な部分あり、実施するには困難だという答弁でありましたけども、再度お尋ねしますけども、こういう制度は本当に行政として一考に価しないと言いますか、そういう現行制度で十分であるというふうにお考えなのか、もう1回ご答弁をお願いしたいと思います。 そしてもう1点。JRのトイレなんですけども、やはりですね、これは現実には利用する人はほとんどいないと言いましても、特に国道に面したところでは、私も実際行ってどうなんですかというふうに聞いてみましたけども、結構駅が、ここは高駅でしたか、来る方も結構おられて、近くに店があるんですけども、そういうところ利用されますという声も聞くんです。そういったところから、やはりこういうのも残すべきではないかというような思いもしております。また今後、廃止が決定されたところはですね、市として管理する方向ではないのか、そういうお考えなのかというのをもう再度お聞きしたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。社会福祉課長。 ◎大庭俊造社会福祉課長 はい。介護保険とボランティアの関係なんですけれども、今、お尋ねいただきましたように、実際、東京の稲城市の方でモデルとして19年度から実施する意向でおられるようです。で、実際には20年度から本格的実施というようなことでございまして、一応今、理論的な部分が厚生労働省としてこれは全国に広められるだろうというようなことで通知を今、市町村がいただておるところでございますが、答弁の中で申しましたように、まだまだ非常に不明な部分がございます。やるとすれば、これは制度としてつい2年、3年で終わらせるような制度にはしたくはありません。やはり持続可能な、将来にわたってできる制度として庄原市としては実施していきたいと。そのためにはですね、もう少し稲城市がモデル事業として19年度に行う内容、あるいは20年度から本格実施される内容、ここらあたりを十分見させていただきまして、公平な制度として実施できるように考えさせていただきたいということでございまして、決してまったくしないというような姿勢ではございません。ご理解いただきたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。トイレについて。市民生活課長。 ◎木戸一喜市民生活課長 はい、お答えをいたします。JRトイレについて、今後残すべきではないかというご質問でございます。追質問でございます。先ほど答弁いたしましたように、18年度でトイレ付列車の整備が図られる。さらには地元の方へも協議をいたしておると。こういう中で地元管理が、理解がいただけないということでございますので、市民生活課、生活交通行政の方としましては、今後この管理について行うことができないのではないかというふうに判断をしたところでございます。市内にあります駅の中のトイレを有しておりますのが、駅が13カ所、今までトイレが13カ所ありまして、このたびの2カ所を減じますと、なくなりますと11カ所になるわけでございますが、市で管理しておりますのが9カ所、JRで管理しておりますのが2カ所ございます。市の管理の中の9カ所のうち、法人等が使用しております駅舎について4カ所、法人みずからが管理をしておるものがございます。消耗品等につきましては、一部市の方から負担をしておるものもございますけども、残りの5地区につきましては地元管理をいただいておるというような状況にございますので、やはり直接市が管理をするということではなくて、広く地元の方に管理をしていただく、こういうことを前提としてですね、考えていくべきではないかというふうに思っております。したがいまして、今後の提案についてどう考えるのかということでございますが、このたびと同様にですね、地元の方と協議をいたしまして慎重に対応していきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。 ○八谷文策議長 他にありませんか。横路政之議員。 ◆1番(横路政之議員) 先ほどのポイントの件なんですけども、よそがやった分を見て成功したらやってみようというお考えなんでしょうけども、少子高齢化というのは本市においても他と比べて大変な勢いで押し寄せているわけでして、そこら辺は勇気ある決断と言いますか、これは本当に有効な制度ではないかとは思いますけども、よそが成功してから考えるという消極的な姿勢ではなくてですね、前向きな姿勢で取り組んでいただきたいと思います。 トイレについても、実際先ほど言いましたように、地元の声もあるというのもやっぱり考慮していただいてですね、今後の検討課題に入れていただきたいと思いますんで、よろしくお願いしたいと思います。以上で終わります。 ○八谷文策議長 以上で横路政之議員の質問を終わります。 次の質問に移りたいと思います。名越峯壽議員。 ◆7番(名越峯壽議員) はい。     〔7番 名越峯壽議員 登壇〕 ◆7番(名越峯壽議員) 東城選出の7番、名越峯壽でございます。議長のお許しを得ましたのでお伺いいたします。まず最初に谷口議員、原田議員の今朝の表彰に対し、敬意を表し、お喜びを申し上げます。おめでとうございます。私の今日の質問は、食の安全と安心、生活の安心、安全について、以下お伺いをいたしたいと思います。まず最初に堆肥センターの堆肥について。これらの成分なり、残留農薬が本当に安全なのかどうか、お伺いをいたします。 2つ目に、ヘリコプターによる空中散布をやむなく農村の高齢化、あるいは省力化の中でやっておりますけど、これが人畜、あるいは環境に安全なのか。そして住む住民についてこれらが安心しておるのか、あるいはそれらの残留農薬がどの程度なのか、これについてお伺いをいたします。特にヘリコプターの利用技術指導要領は技術者用でございまして、地域の住民にその辺をどういうふうに徹底されておるのか、お伺いをいたしたいと思います。 次に農産物の自給率についてでございますけど、安心、安全面から地産地消をもっと推進すべきあると思いますが、日本の熱量総合食糧自給率は、昭和40年には73%であったわけでございますが、平成元年48%、平成8年から今日40%を下っておるというふうな情報でございます。改めて今、日本をあげて自給率の40%以上に取り組んでいこうというふうに言われておりますが、食糧の生産地であろう庄原市はどのような対策をお考えか、お伺いをいたします。また増えつづける耕作放棄地、これらについて5年先、あるいは10年先の目標をどのようにされておるのか、策定されているのか、お考えをお伺いしたいと思います。 次に農地・水・環境保全対策についてお伺いしたいと思います。19年から始まる経営安定所得対策の水田の利活用対策で、農地・水・環境保全向上対策は、住民の安心、安全面から見て重要な課題であると思われます。営農活動支援体制の支援制度の中で農地・水・環境保全向上対策について1つ共同活動への支援、2、営農活動への支援、3、地域の取り組みのさらなるステップアップへの支援について庄原市はどのようなどの法人に体制をされたのか。またどのような指導をこれまでされてきたのか。また庄原市の対応として、今後国に対して20年以降の新規採用を、県に対して法人要件の緩和を引き続き求めていくというふうにありますが、その進展具合をお伺いいたします。あわせて国も県も対象にならない場合、市としてお考えあるのかどうか、お伺いをいたします。 次に西城病院への対応についてお伺いいたします。患者としては、あるいは住民とすれば、市民病院を活用したいというのはあるわけでございますけど、西城病院の利用エリアは20キロ程度ではないかと思いますが、その20キロエリア以内に西城町以外から来ようとしても交通手段がございません。そこで病院経営から見ても外来患者を増やす必要があるんではないか。ある患者によると、もう汽車も便利が悪いし、バスもない。だからいつも主人に送ってもらったり、周りの人へ乗せてってもらうんがいけないので、院長先生に東城の方へ紹介を書いてくれと言われたところが、そう言わずにもうちょっとがんばってくれというふうな声も多々聞きます。そうした中で1つ、東城の例えば小奴可とか帝釈方面、20キロ以内のところから1日に1便でいいから1つ通院バス的なものを設けていただきたい。いかがなものか、お伺いします。 次に副市長2人制についてお伺いします。平成18年の9月に条例制定されたわけですけど、いまだ我々のところには動きがわかりません。いつからどのようにされるのか、お伺いをいたします。 次に教育長さんへお伺いします。学校給食について学校ごとに差があるように思えてなりません。そこで自給率向上の面から、安心、安全の面から、ひとつ地産地消について強く取り組む必要があると思います。学校給食担当、生産者にそれぞれどのような指導をされたのか。また、地元の農家、生産者、生産組合等と計画的栽培についてこれまで話し合われたことがあるのかないか。特に貯蔵のきく野菜、旬の野菜等々については、もっと積極的に利用率を上げるべきでないか、お伺いをいたします。 次に通学及び防犯対策についてお伺いします。学校の再配置に伴ってバスで送迎をされておりますが、今はある一定のところから学校の門まで送迎をされています。地元のもとの学校の生徒は2キロ、3キロを歩いて通学しております。そこで安全面から見て、ここから学校の近くの2キロ、あるいは1キロのところまで送迎して安全なところは健脚を競う上からも歩いて通う。朝晩の田舎の道の危ないところはできるだけここまで送って送迎するということができないのか。できないとすれば、そのやるためにどうしたらできるのか、その課題をお伺いしたいというふうに思います。知恵と努力をしていただければ、やる気になれば私の質問に対しては、ある程度克服できると思いますんで、前向きなご回答をよろしくお願いします。ご清聴ありがとうございました。 ○八谷文策議長 答弁。市長。 ◎滝口季彦市長 堆肥センターの成分分析及び残留農薬についてどのようになっているかとの質問でございます。本市は、広大な農用地を有する耕種農業地帯、また県内有数の畜産振興地域である特性を生かし、耕畜連携による土づくりをキーワードに環境に優しい資源循環農業を推進するまちを目指して取り組みを進めているところでございます。近年、消費者の安全、健康志向を背景とした有機減農薬による農産物に対するニーズは年々高まっており、これに対応するため、県へ特殊肥料生産業者及び肥料販売業務開始届として登録された市内19の堆肥生産業者の堆肥を利用する農業者に対し、単独市費による補助金の交付を行っているところでございます。平成18年度からは、庄原市、JA庄原、広島県、堆肥生産業者、集落営農組織などで構成される庄原市堆肥利用促進研究会を設置し、稲わらと堆肥交換による利用促進及び散布システムのモデル地区を選定し、堆肥利用の促進を検討しているところでございます。議員ご質問の堆肥の成分分析及び残留農薬につきましては、広島県畜産技術センターに確認しましたところ、届出の際に必要な成分分析データのほかは法令による義務づけがないことから分析データはございません。しかしながら本市の場合は、耕畜連携による土づくりをキーワードに環境に優しい資源循環農業を推進するまちを目指しており、堆肥生産における作業工程の確認、堆肥発酵の不足が予想される冬期間の管理などについて県の関係機関と連携した指導等に努めるとともに、農業者に対しては市独自の補助金を活用し、JA庄原を窓口とした農地の土壌分析を行い、土壌に適応した堆肥が生産可能となるよう研究を進めてまいりたいと考えております。 次に無人ヘリコプターの空中散布における安全性についての質問でございます。本市においては、農業従事者の高齢化などに伴い、水稲を中心とした生産費と労力の負担軽減を目的に農林振興公社において無人ヘリコプターによる農薬の空中散布作業を行っております。散布面積も年々拡大し、平成18年度実績は1,236ヘクタールと高齢農業者等の作業負担の軽減に大きな役割を果たしているところでございます。実施に当たっては、作業の安全と技術向上を目的としたオペレーター研修などの取り組みを実施しております。近年、空気中の農薬による健康への影響を指摘されはじめたことを受け、本年、環境省が特に人体に影響を与える可能性があるとされる化合物の空気中における農薬基準値、ポジティブリストづくりの検討を始めました。農林振興公社においてはこのことを重く受けとめ、影響が懸念される化合物の含まれた農薬の使用をいち早く中止する対応を取っております。また空中散布の実施に当たっては、人畜に対する影響に配慮し、人家付近での散布の制限や散布当日の気象条件、さらに散布地区住民への周知徹底を行うなど、できる限りの配慮を行っております。農作物の残留農薬につきましては、JA庄原が生産団体や農業者に対し、使用農薬や散布回数などの指導を行うとともに生産履歴の記帳を義務づけ、責任の所在を明確化するとともに、安全、安心な農産物生産の取り組みを行っており、現行の残留農薬基準の遵守はできているものと認識しております。今後においても消費者に安全、安心な農産物を提供できるよう引き続き取り組みの強化に努めてまいる所存でございます。 次に農産物の自給率についての質問でございます。日本の供給熱量総合食糧自給率は、議員ご指摘のとおり推移しており、広島県も平成10年度以降24%前後を推移しております。庄原市における食糧自給率に関する統計数値はございませんが、市内の食彩館しょうばらゆめさくらや道の駅などにおける産直市場の整備、庄原市農林振興公社による農産物集出荷システムの整備による販路の拡大など、兼業農家や高齢者が出荷しやすい条件整備を支援するとともに、耕畜連携による環境と調和の取れた循環型農業を推進し、安心、安全な農産物の生産による消費拡大にも取り組んでいるところでございます。また、農業外企業の新規参入も積極的に支援するなど、本市のこれらの農業振興施策の取り組みが食糧自給率の向上に寄与するものと考えております。 次に耕作放棄地対策についての質問でございます。平成17年の農林業センサスでは、庄原市の経営耕作総面積が6,025ヘクタールあり、そのうち442ヘクタールが耕作放棄地となっており、農業者の高齢化などにより今後も増加することが懸念されます。この耕作放棄地対策につきましては、現在、市内315集落において中山間地域等直接支払制度の協定を締結し、耕作放棄地の防止に取り組んでおります。また、土地利用型の転作作物として新たにえごまの栽培面積の普及活動については、庄原市農林振興公社が積極的に支援しております。加えて焼酎用のサツマイモの栽培を支援するため、畝立てとマルチシートがけを同時に行うマルチローターや掘取機の導入に対し、単独市費による助成を行っているところでございます。さらに平成17年度において見直しが行われた広島県新農林水産業、農山漁村活性化行動計画に基づき、市や農協、県などで組織する地域農業振興対策調整会議において、本市における平成22年度及び27年度の農業振興に関する数値目標を設定した地域プロジェクトを策定中でございます。このプロジェクトの中では、繁殖牛を中心とした畜産振興方策として、飼養農家の労力削減や飼養頭数の拡大を図るため、既に東広島市などで実践がされ、広大な面積の耕作放棄地の保全に成果をあげている繁殖牛の水田放牧の拡大についても検討を行っております。いずれにしましても、本市の農業資源を最大限に活用し、農家の安定した収入を確保することが、食糧自給率の向上や耕作放棄地の防止につながるものと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 本市の農地、水、環境保全向上対策はどこが対象で、どのように指導してきたのか。また対応方針はどのようになっているかとのご質問でございます。庄原市の農地、水、環境保全向上対策の取り組みにつきましては、本年3月までは共同活動部分を建設課が、営農活動部分を農林振興課が担当しておりましたが、4月からより効率的な推進を図るため農林振興課へ事務を一本化し、取り組みを進めております。平成19年度における取り組みにつきましては、当初予算の段階では共同活動8地区、営農活動5地区を想定し、予算計上を行っております。現在、農道、水路の管理、ため池など農業施設の補修、農村の景観形成などの取り組みを行う共同活動は、庄原地区では高下、永末、一木、七塚西、是松、山王の6地区、西城地域では法京寺地区、東城地域で粟田南地区、口和地域では永田地区、高野地域では深石、上里原、高暮の3地区の計12地区から申請が出ております。また環境負荷の軽減、化学肥料、農薬の大幅な使用低減などの取り組みを行う先進的営農活動については、庄原地域では高下、永末、山王の3地区、口和地域では永田地区、高野地域では上里原地区の計5地区がそれぞれ取り組みを進めております。支援対象となる地区は、広島県の方針により担い手が中心となった安定的な営農が行われている地域とされており、担い手については、法人経営体と企業的個別経営体に区分され、担い手の経営面積が対象地域の過半を占める地域が対象とされます。集落法人については、平成20年度までに集落法人を設立する地域も対象となります。これらの条件に当てはまる地域の申し出を受け、広島県備北地域事務所農林局庄原支局、広島県土地改良連合会と連携し、対象地区合同の説明会や個別指導を行ってきたところでございます。2点目の広島県に対する法人要件の緩和を求める要請活動の継続についての質問でございます。平成18年10月、庄原市など4市4町で構成する内陸部振興対策協議会が行った広島県への要望活動や広島県主催の農業農村整備事業に係る意見交換会などにおいて、助成事業等の支援対象である担い手用件に営農集団などの任意の組織も加え、施策誘導するよう要望を行っており、今後も引き続き要件緩和を求めていく所存でございます。3点目の国、県に頼らない庄原市独自の対策はないかとの質問でございますが、私は3月市議会定例会でも答弁しましたように、農地など農業生産に関わるあらゆる資源を将来にわたり可能な限り活用し、守っていくことが中山間地域の農業、農村の荒廃を防止する唯一の手法と考えております。その対策として、園芸振興事業、和牛振興事業、さらには農業自立振興プロジェクト事業など、市単独の農業支援施策を工夫しながら実施しているところでございます。現在、実施されております中山間地域等直接支払制度、水田農業構造改革対策による農業支援対策は平成21年度までとなっておりますが、条件不利地である中山間地域の農業、農村の荒廃を防止することは、国土保全の観点から国の責務として行わなければならない問題であると認識しており、引き続きこれらの制度を堅持するよう、国、県に対して強く求めてまいりたいと考えております。 東城地域から西城地域を結ぶ生活交通が必要ではないか。とりわけ、市民の生活交通が確保できれば、西城市民病院の経営においても有益ではないかとの質問でございます。西城市民病院は、町立病院として開設以来、おおむね55年を迎えようとしておりますが、特に東城、比和、庄原地域から多くの利用をいただいております。ご質問の東城地域からは、西城市民病院をはじめとする医療機関の利用は、現在、1日当たりおおむね30人程度と把握しているところであります。生活バスを利用した通院方法としましては、現在は月曜日と金曜日の週2日、小奴可地域と西城地域それぞれの生活バスが使っております日野原転回場でバスを乗り継いでいただくこととしております。しかし、広域利用ができにくいこと、あるいは乗り継ぐことが不便である等のご意見をいただいているところでございます。こうしたご意見や要望並びに昨年度策定しました生活交通確保のための基本方針を踏まえて、1つ目には小奴可地域から西城地域へバス運行の時間や車両の効率的活用を図る等、効率と効果を見通しながら直通便の運行ができないか。さらには2つ目として、東城市街地からもこれに接続して広域的な利用はできないかなどなど検討を行いまして、小奴可地域から西城地域へ直通分の試験運行に取り組むことといたしたところでございます。試験運行は今年10月から週5日運行として開始し、6カ月間行うよう計画しております。試験運行期間の利用状況を勘案し、本運行とするか否かを決定しますので、多くの皆様ご利用いただきますよう、お願い申し上げます。 次に副市長の2人制についての質問でございます。副市長の定数を2人と規定した庄原市副市長の定数を定める条例を昨年の9月定例会でご議決いただき、今年4月1日に施行したところでございます。まずいつからかについてでございますが、現在、既に国に対して副市長に就任していただく方の人選をお願いしているところでございます。9月定例会までには選任についての議案を提出したいと考えております。次にどのようにとのご質問ですが、法令等で特段の定めはございませんが、一般的には行政組織や政策分野に応じてそれぞれの所管部署を指定する場合と、1人が包括的に全組織の職務を担い、もう一方が特定の施策やプロジェクトを専任する場合の2形態が想定されます。担任する事務の内容は、社会背景や地域課題の状況等によって変化するものと思いますが、事務事業の円滑な執行、職務の均衡等も考慮し、担任する所管部署を現在の組織体制にあわせて指定したいと考えております。具体的には、その名称を事務担当副市長と事業担当副市長とし、事務担当は、市長部局に属する総務部、市民生活部、他の法令等で設置した福祉事務所、市民病院に関する事務のほか、議会、教育委員会、選挙管理委員会、監査委員、公平委員会及び会計管理者との連絡調整を、そして事業担当は、地域振興部、環境建設部、水道部及び水道局に関する事務に加え、農業委員会との連絡調整を担任するよう予定しております。こうした内容は、事務担任規則を制定して整理いたしますが、規則の中では重要、または異例な事項に関する共同担任や指名する副市長に特定事務を担任させること、両者に関連する事項の合議などについても規定し、円滑な事務執行に向けた柔軟かつ適正な運用に努めてまいりたいと考えております。なお、行政組織の状況によっては、担任すべき部署の見直しも必要となってまいりますので、その旨、ご理解いただきたいと存じます。 ○八谷文策議長 教育長。 ◎福永恭司教育長 学校給食についてお答えいたします。国において平成18年3月に食育推進基本計画が策定され、食品の安全、安心、食糧自給率の向上、食文化の継承等、国を挙げて食育に取り組まなければならないとしております。学校給食においても学校給食の充実を図り、地産地消を進めていくことが求められております。議員ご質問の学校給食への地産地消の推進についてですが、庄原地域においては、市農林振興課、JA庄原営農センター、栄養士、給食会、教育委員会の職員で構成する学校給食地産地消調整会議を開催して、地元食材の安定供給や供給品目の拡大など学校給食の充実に努めております。その他の地域については、各調理場独自の地産地消の取り組みを行っております。昨年度、市農林振興課により生産者団体を含めた各地域の調整会議が立ち上げられたところです。今後、調整会議関係者と協議をして理解を得ながら地元食材の活用、供給品目の拡大を図っていきたいと考えております。また、本年度新たな取り組みといたしまして、西城小学校において文部科学省指定事業の地域に根ざした学校給食推進事業を行っております。そこでは、地元食材の活用について学校と生産者等との連携方策や地元食材を教材として活用するための取り組みを進めております。続きまして地元産の利用率のご質問でございますが、主食の米については、ほとんどの学校が地元産を利用しております。野菜類については、JA、地元農家、公設の農産物直販所、地元商店からの納入によって地元食材の利用に努めております。また、保護者や近隣農家からの差し入れ等もあるように聞いております。平成18年度の学校給食食材費の庄原市全体の内訳数値は把握しておりませんが、庄原地域における数値は、米穀費600万円、副食費が3,300万円、牛乳費850万円となっております。副食費のうち野菜類は1,030万円で、地元のものは18品目で130万円、利用率は12.8%となっています。このうち、貯蔵できる野菜は6品目で312万円、地元産のものは24万円、利用率は7.7%となっております。議員ご指摘の計画栽培については、このような状況から見て学校給食には取り組みにくいと考えております。地元食材を学校給食に利用する上で一番の課題は、少量多品目栽培が主流のこの地域において献立にあわせて決まった日に継続して必要量を安定供給いただくことです。また、時間内に調理をして給食を提供いたしますので、作業の効率化を図るに当たっては規格がある程度そろっているものが必要になってまいります。しかしながら、安全、安心で生産者の顔が見える地元食材を利用することは、将来を担う子どもたちの食教育の一環として大切なことであり、関係者の理解を求めながら学校給食の充実を図っていきたいと考えております。 次に議員がご指摘の通学及び防犯対策についてお答えいたします。議員もご承知のとおり、過疎化と少子化社会の進行によって市内各小中学校の児童生徒数は急速に減少し、複式学級は増加し、小規模校の運営を余儀なくされている状況があります。児童生徒にとってよりよい学校の適正規模化を図り、切磋琢磨できる教育環境の中で、社会性、協調性、豊かな心を持った児童生徒の育成を図ることが大切であると考え、現在、学校の再配置を進めているところでございます。一方、統合される学校区の児童生徒にとりましては学校が遠くなり、遠距離通学に関しては支援が必要となります。現在、通学手段としてスクールバスやタクシーを運行しているところは、庄原及び比和地域を除く5地域があります。また比和地域では、市営バスや予約乗合タクシーを利用していますし、庄原、西城及び東城地域においては、主に中学生の通学に乗合バスを利用しているなど、運行の形態において各学校で実施状況に違いがあります。朝夕の危険な一人歩きをさせずに家の近くまで送迎をし、学校の近い1から2キロのところで下車して友達と登校し、健脚を鍛えるようにすべきではないかとのご質問でございますが、児童生徒に関わる通学路上での事件、事故の全国的な増加や体力低下への不安から、現在、適正配置の対象校の保護者の皆様方と通学方法の協議を重ねる中で、議員指摘のご意見をお持ちの方もあることは承知しております。対象児童生徒の自宅近くまで送迎するとするとスクールバスやタクシー等は小型なものに限られるでしょうし、学校から離れた場所で下校時に乗車をする場合、誰が児童の最終乗車確認をするのか、またそういった乗降場所が複数箇所ある場合、適正な乗降場所の確保対応、いくつかの問題があります。学校再配置の条件整備や遠距離通学支援として、関係保護者の皆様方、学校及び教育委員会で学校の地形や通学路状況などの条件を総合的に判断して現在の運行を実施していますし、今後も画一的な通学方法にすることは考えておりません。どうかご理解の方をお願いいたします。 ○八谷文策議長 追質問があれば許します。 ◆7番(名越峯壽議員) はい。 ○八谷文策議長 名越峯壽議員。 ◆7番(名越峯壽議員) まず堆肥の関係でございますけど、化学肥料の場合は成分が安定しておりますので、いくら入れればどうだというのがわかるわけですが、堆肥については、乳牛の関係、和牛の関係、鶏の関係という中でですね、堆肥に成分が必ずしも1トン当たりどうとかいうのがぼけておりますので、その辺をこれから、特に有機肥料を使う場合に表示が、目安ができないものか、1点お伺いをいたします。 それからヘリコプターに限らず農薬散布についてでございますけど、非常に最近アレルギー体質の子どもさん、あるいは大人もおりますので、鼻炎の関係、これらについてもう少し住民の方へ含めて徹底をする必要があるのではないかというふうに思います。私も農業をやってますんでわかりますが、散布しだすと少々風が吹こうが雨が降ろうが済ませてしまいたいというのがございますんで、その辺でより今後注意を促す必要があろうと思うんですが、その辺を特にされるところについてはご注意をいただくような喚起を促していただきたいというふうに思います。 それから3点目に、自給率の関係で再検討してほしいんですけど、特に耕作放棄地。これについて中山間地を活用しようと思いましても、非常に既に世代交代をしておるために地主の方が東京、あるいはどこにおってかわからんというふうな場合に、1つその管理をしたくてもそれが対応しにくいという点ございますんで、先ほど市長の方から前向きな回答ございましたけど、今後の対策として引き続き22年から始まる中山間地の対応、これらについてはそのものを緩和した、緩和と言いますか、できるような形で1つ対策をお願いしたい。 それから農地、水、環境保全につきましては、限界集落的なところが川上で、特にそこが荒れたり等々すると、いかに下の方で努力されてもできないので、そういうところをどういうふうにするかということで、市独自の方針も出されておりますけど、しかしながらそこには働く人がいない。じゃあ企業の人を来ていただいてすればいいじゃないかというのがあるかもわかりませんが、その辺をもうちょっと末端の方でできるように、私は再三ご相談申し上げておるんですけど、どうやったらできるか。金がほしいんじゃなしに、そこを管理する方法を先ほどの耕作放棄地を含めてやるようにできないものかというのを相談しておるわけですが、具体的なまだ指導、回答をいただいておりませんので、その辺を含めてよろしくお願いします。 それから西城病院につきましては、大変ありがとうございました。前向きでいただきましたんで、地域の方へ徹底をしていきたいというふうに思っております。 それからもう1点、教育長にお伺いしますが、学校給食の品定め、あるいは店、この店から買おうというのは誰が決定なさっておるのか。 それからもう1点は、昨日、今日、非常にニュースになっておりますが、牛肉ミンチの関係。これらについてどのような今、見解、お考えなのか、お伺いをいたしたいと思います。よろしくお願いします。 ○八谷文策議長 答弁。地域振興部長。 ◎中本淳地域振興部長 名越議員の追質問についてお答えをしたいと思います。おおむね4点あったかと思いますが、1点目、2点目については私の方で、それから耕作放棄地、農地、水対策につきましては農林振興課長の方からご答弁申し上げたいと思います。まず有機堆肥について、その和牛、あるいは乳牛、あるいはニワトリ、それぞれ成分が違うのでその辺の表示ができないかということでありましたけれども、先ほどの答弁でも申し上げましたように、堆肥の利用について各機関が集まって検討する機関を持っておりますので、県の研究機関ともあわせてそこら辺が表示できるものかどうか研究を検討を重ねてまいりたいと思います。 それからヘリコプターよる空中散布によってアレルギー疾患を持った方等への、特に周知について神経を払うようにというご意見でございましたが、全くおっしゃるとおりであろうと思います。細心の注意を払って今後もこの事業を進めてまいりたいというふうに考えております。ご理解をいただきたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。農林振興課長。 ◎小笠原洋行農林振興課長 私の方から2点についてお答えをさせていただきたいと思います。まず1点目は、自給率の向上について、とりわけ耕作地対策についてでございます。不在地主等いらっしゃる集落については、非常に管理をするのに支障をきたしておる。この辺の不在地主に対する積極的な対応を行政として考えられないかということでございますけれども、答弁でもお答えしましたように市内現在400ヘクタール超える耕作放棄地がございます。で、これらの地権者数というと相当な数にのぼるというように認識をしておるところでございます。基本的には、行政として一体的な対応というのが非常に難しい部分でございまして、やはり集落で、ひとつは英知を働かせていただいて中山間地の直接支払制度による交付金等をうまく活用していただいて、現行制度の中でご努力いただきたいという考え方を持っておりますし、またこの中山間地域直接支払制度は、逆にこういう耕作放棄地対策に対しても非常に大きな成果をあげております。現行制度が平成21年度で終了するということでございますけれども、引き続きこの制度の継続に向けては、市長を先頭に国、県へ強く継続の要望してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 そして農地、水、環境保全対策の関係でございます。特にこの農地、水、環境保全の向上対策につきましては、基本部分である共同活用の支援については、国は担い手農家という要件を課しておりません。これ、広島県が独自に課した要件でございます。例えば地域の自治振興区等もこれらの対象となりうる組織ではございますけども、残念ながら広島県の場合は、言いましたように法人化した集落営農組織、もしくは担い手農家、ここしか対応ができないということで、非常に制度的に広島県は厳しい状況にございます。この制度につきましてもお答えしましたように、機会があるごとに県へ対して強くその対象者の範囲を緩和していただくように要望活動を強めていく所存でございますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。教育次長。 ◎三吉和宏教育次長 はい。学校給食の中における納品の品定め、または店の選定はどこが行っているのかということと、今、新聞等で報道されています牛肉のミンチのことの2点でございますが、品定め、店の選定につきましては、これはそれぞれの調理場、旧庄原地域であれば今の共同調理場で今の6つが一緒に1つになっています。またはそれぞれの地域には共同調理場単位、または学校の単独調理場単位、それぞれの給食会において行っております。 それから2点目の牛肉のミンチの問題は、非常に心配なものでございますが、早急にそれぞれの納入元、そちらの方に給食会の方から今の安全の確認の作業をするように指示をしたいというふうに考えております。 ○八谷文策議長 追質問があれば許します。 ◆7番(名越峯壽議員) はい。 ○八谷文策議長 名越峯壽議員。 ◆7番(名越峯壽議員) はい。それぞれお答えをいただいたんですが、先ほど中山間地。 ○八谷文策議長 マイクを入れてください。 ◆7番(名越峯壽議員) の関係で、これについて特に活用すればどうかというのがあったでございますけど、再三、市長の方へ言って相談したところが、地主が判を押してくれんとそれはだめだというのが過去2年間でいただいております。それが今できるというふうに受け取ったので、ひとつ今後そういうふうにしようと思うのですが、再度確認して質問を終わります。 ○八谷文策議長 答弁。農林振興課長。 ◎小笠原洋行農林振興課長 追加質問でございました中山間地域の直制支払制度に係る対象者の問題であろうと思います。これにつきましては名越議員ご指摘のとおり、集落協定に参加する人については協定者全員の判がいるということでございまして、例えば不在地主であればこの判がもらえないということになるということになります。そうすると当然交付金も交付対象にならないし、実際に農地がですね、そのまま協定に入らないということでありますんで、耕作放棄地になるということでございますけれども、この耕作放棄地問題に対しましては、具体的にですね、これをすれば確実に耕作放棄地が減少する、もしくは現在のままで将来にわたってその面積が増えないということはなかなか申し上げにくいところはございます。そういうこともございまして、市といたしましては総合的に、例えば農家の所得を増やす方法であるとか、そういう総合的な農業施策を連携をして取り組むことによってそういう耕作放棄地が増えることを抑制していくというところでございますので、それ以上にですね、具体的にそれじゃこうすれば確実に耕作放棄地がなくなる、減少するということについては、非常に難しい問題がございまして、ここでこのような方法があるということについては、答弁を控えさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◆7番(名越峯壽議員) 終わります。 ○八谷文策議長 以上で名越峯壽議員の質問を終わります。 次の質問に移りたいと思います。林高正議員。 ◆2番(林高正議員) はい。     〔2番 林高正議員 登壇〕 ◆2番(林高正議員) 2番、林でございます。今日からですね、ニュースタイルで質問するということにしました。このニュースタイルというのではですね、身内から批判が出たんですけど、あんたの質問する姿は悪代官みたいで市長が可哀想でいけんけぇ、心臓にも悪いけぇもうちょっとおとなしゅうしんさいと言われたんで、今日はですね、ちょっとにこやかに質問させていただきたいなというように思います。通告いたしておりました3点でございますけど、まず第三セクターへの市の出資しているお金をですね、文章とすれば引き上げなさいというような形で書いておったんですけど、皆さん、第三セクターというのは当然ご承知かなと思うんですけど、第一と第二があって第三なんですけど、第一というのがいわゆる公。パブリックなものが第一セクターです。第二セクターがプライベート、私的なものが第二セクター。そして第三セクターというのが、いわゆる公と民がきたものが第三セクターということを言われております。で、実は私もですね、いつも三セク、三セクという言葉を使っておりますので、自分自身わかっとったんかなと思うことで調べてみたんですけど、調べていく中で、世界でこの三セクが公と民が出資してつくっているところは日本しかないということがわかりました。で、諸外国では、三セクは大体市民が活動するNPOとか、そういったものがボランティア的なところが受けるのが三セクだということだそうです。で、ついでにずっと調べていってたらですね、年限はちょっとあやふやなんですが、1973年の第二次田中内閣のときにこの手法をどうもあみ出したようでございます。このあみ出したもとは、国鉄の分割です。そういうことで三セクというのをですね、大体ご理解いただけたかなと思うんですけど。で、一セクと二セクがあってなぜ三セクになったのかというとですね、公益性の高いもの。今、国鉄と言いましたけど、国民の足を確保する意味からもその会社を潰すわけにはいかない、存続させなければいけないといったことから、公金、税金を投入してやったわけですね。ですからご承知のようにJRは分割されまして西日本とか東日本とか四国とか貨物とか全部分けられたと思うんですけど、その役目が終わってそうなったわけですよ。いわゆる公益性というのは、民がやったんでは赤字になって経営ができないから誰もやらん。そうか言うて住民の皆さんが困っているからということでやらなければいけない。じゃあ公のお金も投入しましょう、民もしましょうということで三セクを起こすわけですね。ところがですね、私が今回これ出させていただいたのはですね、庄原市の場合、三セク結構ございます。で、そこの中で50%以上の出資している三セクがですね、今、整理中のものもあるんですけど、株式会社グリーンウィンズさとやま。ここ、6,000万円ですね。庄原市総合サービス。これは庄原市の下請けの会社ですが1,000万円。ニュー東城、5,100万円。後ですね、今、整理中の今日、決算発表があった東城農林業公社。これ、18年7月24日現在の資料なもんで1,000万。まちづくり東城が1,600万。株式会社みどりの村が2,500万。里山総領が1,000万。財団法人庄原市農林業公社。これ、今これに全部合体していって株式会社になっているんですけど、当時の分ではこれは1億円ということ。今はその東城と西城と比和と全部集めて、原資して5,000万という会社で運営されるようになっております。で、それぞれがですね、黒字なんですよね。で、中にはその50%以下の出資のところで赤字のところも当然ありますけど、結局黒字になっているということは、もうその使命を終えてですね、ちゃんといってる会社じゃないかなと。だったらひょっとしたらこれは民業の圧迫になるんじゃないかなと。で、私はそういった会社をですね、そろそろ合併して2年も経ったわけですから、検証して、見直しをして、整理するものは整理されたらどうだろうかなと。で、儲けていらっしゃるその会社の株についてもですね、JRもしましたけど、皆さんに販売されてそこから収益も上げられたらどうかなというように思っております。ですから民でできるものはもう民に返してくださいねという意味も込めてですね、この質問をさせていただいたわけでございます。ですからどのような形で整理するお考えがあるのか、そういったところをですね、答弁いただきたいなというように思っております。 2点目はですね、通告いたしておりましたのは、西城市民病院の経営改革についてでございます。ちょっとですね、これはお時間をいただいて説明したいと思うんですが、私たちと言えばちょっとまたこれも語弊がある言葉ですけど、西城町以外の方たちに西城市民病院と言ったらですね、恐らくぴんと来ないと思うんですよ。東城にしても、比和にしても、高野、口和等にしてもですね、西城市民病院と言ったらちょっとぴんと来ない。先ほど名越議員がですね、小奴可から通うという。通院というお話をされましたけど、あの辺りは医療圏域になっているからそういう、もうわかっているというか、全然違和感がないんだろうと思うんですけど。私はどうもその西城市民病院というのは、実はぴんと来なかった。で、この問題を私がもう出し始めて長いんですけど、長いって議員になって2年ちょっとですから、それがずっとやっているんですけど、西城の方からですね、林は西城の病院を潰すつもりなんかと。地域医療をどうするんなら、というようなご意見をですね、実はいただいております。で、私は、西城市民病院を潰しましょうということは一言も言っておりません。どうやったら健全な病院が経営できるか。地域の皆様に安心、安全な医療が提供できるかということをですね、いつも考えているわけですね。で、私が議員になってすぐ委員会で教育民生常任委員会に入りまして、西城市民病院にも視察に行かせていただいて、経営の説明も受けました。で、そのとき、この病院はちょっとおかしいんじゃないかなと実は直感的に感じました。で、これは経営改革というか、何か問題があるんじゃないかなということで、自分なりにいろいろこう考えてましたところ、偶然、昨年BS放送でガイアの夜明けという番組を見ておりましたら、京都府にあります福知山の新大江病院というところを放映しておりました。ここは、指定管理者制度に移行してですね、病院を改革して1年で黒字にしたというようなことでございました。で、私は教育民生常任委員会で視察先にですね、そこを皆さんに強力にお願いしたんですね。新大江病院へ行ってみましょうやと。で、規模的にも西城町に近いものがありましたので、何かヒントがもらえるかもわかんないので行きましょうということで行かせていただきました。で、帰りまして、私は自分自身のホームページにですね、新大江病院の視察のですね、記録というか、感想をいわゆるアップしてたんですね。で、たまたま東日本税理士法人の長隆という代表社員の方がいらっしゃいます。総務省の医療アドバイザーで11年間やってこられて、現在、北海道の夕張市民病院を建て直しということで診療所にやってらっしゃいます。で、全国で70数例の自治体病院をですね、いろいろと手掛けられた、日本では大変有名な方です。その方が私のブログを読んでくださってですね、林さん、がんばってるから支援してあげたいというようなお申し出もあったんです。で、本年2月26日ですね、ふれあいセンターに無料で講演に来ていただきまして、医療関係者、あるいは支援していただいた仲間の議員の方々にたくさんおいでいただきまして、先生のお話聞きました。で、そのときに医師通勤ヘリとかですね、いろんなお話も聞かせていただいたわけですけど、私はそのときに感じたことはですね、やはりある程度根本的に変えないと西城市民病院は難しいんじゃないかなと判断したわけです。そしてそれを受けて3月議会で一般質問を行いましたところ、3月末に出るコンサルの結果報告を見てしかるべき対処をしたいということを市長が答弁されました。ですから、本日はかなり踏み込んだところのものが聞けるんじゃないかなということで、3月の答弁を受けて再度質問をさせていただいたということです。今日はですね、西城市民病院の看護師さんもイントラネットでかなり私の質問を聞くということになっておりますので、若干、これはネット上で調べた西城市民病院の沿革でございますけど、公立病院の例に漏れず経営悪化にも見舞われた93年から着手した経営健全化計画では、職員の削減や給食の外部委託などでコスト削減を進めた。これ以上やると医療サービスの質低下となるぎりぎりのところまで合理化したと郷力院長は言うと。これ、年度がちょっと確定してないんで、恐らく2003年度のこれは記述だと思うんですが、昨年度の補填額は2億6,000万円。このうち6,000万円は町が自主財源の中から支出している。町は、町民の健康を守るためには必要な負担と受けとめていると。西城病院は、この圏域で唯一の公立病院である。今後、経営形態などをめぐって議論も起こりそうだが、田盛敬三町長は、西城病院を公立病院として残すことが私の使命。町民もすべてそう願っていますときっぱり言う。郷力院長は、生活習慣病などの慢性期の疾患とこの地域にはない痴呆性疾患を治す病院として圏域内での役割を果たせるはずと見ているという記述がございまして、残念ながらなかなか苦戦をしているという現実がございます。 3点目の質問でございますけど、今日、これはもう既に藤木議員がですね、教育長に質問されまして、答弁をいただいているわけでございますけど、私も皆さんもですね、同じような考えだと思うんですけど、じゃあ何のために耐震化診断したんならと。で、中学校の部分もですね、39年経ったようなものを9億かけて耐震化工事をするというのは、誰が考えてもこれは常識を超えたことでございますので、ここは私のまた勝手な持論でございますが、中学校を分割してですね、3校か程度にして小中一貫教育をやっていただければいいなと。で、今回の質問でございますけど、教育委員会ではどうも対応できんというようにですね、私は聞かせていただいております。ですから広島県の教育委員会とかですね、文部科学省とか、そういったところの協議というのは、実際されているのかどうなのか。踏み込んでいつまでにするのかとか、そういうことは多分できないと思うんですけど、できんのならできんようにですね、やっていただかんかったら、子どもの親は卒業していったら文句言わんようになるんですが、次に入ってきた親がまた文句をいうようになって、同じことの繰り返しですから、もうそろそろどういう方向で本当にやるんだというようなところをですね、お示しいただきたいなというように思います。以上、質問を終わります。 ○八谷文策議長 答弁。市長。 ◎滝口季彦市長 悪代官から正義の剣士、正義の味方への変身、まことに歓迎申し上げます。1点目の第三セクターヘの出資金に関する質問でございます。ご案内のとおり第三セクターは、これまで地域産業、観光産業の振興、商業機能の充実、あるいは住民サービスの維持、向上等、地域の活性化を図るため広範な分野において重要かつ多様な役割を担ってまいりました。一方、昨今の国及び地方公共団体における財政状況は一段と厳しさを増し、また第三セクターを取り巻く社会経済情勢も大きく変化しております。本市には、現在16の第三セクターがあり、それぞれ事業目的の達成と健全経営にご努力をいただいているところでありますが、各セクター別に見ますと、経営状況に差があるものの全体的には厳しい状況にあり、加えて類似事業を実施する法人が複数存在していることも事実でございます。第三セクターの運営の見直しにつきましては、庄原市行政経営改革大綱において、経営課題を明らかにする中で、委託事業、公的支援、給与及び役職員数の見直し等の対応を図るとともに、同種、同目的の団体については、統合を含めた効率化を検討する対応方針を示しているところでございます。平成18年度におきましては、大綱に基づき委託事業の見直しを行うとともに、同種、同目的の法人については、統廃合による安定的経営と効果的事業展開、効率化を図るという観点から、株式会社庄原市農林振興公社を新たに設立し、株式会社ひば西城まちづくり開発公社、財団法人庄原市農林業公社及び有限会社東城町農林業公社の事業を承継いたしました。今後は、既に解散手続が完了しました有限会社東城町農林業公社に続き、事業譲渡を行った残る2つのセクターの解散手続を進めるとともに新公社において全市域を視野に入れた事業展開、多角的経営による総合的な農林業振興事業を展開してまいります。議員のご質問は、黒字経営である第三セクターについては、市の出資金を引き上げ、他の事業に充てるべきとのお考えであろうと存じます。先にも述べましたとおり、第三セクターの運営の見直しを実行しているところでございますが、議員ご提案の出資金の引き上げにつきましては、考えられる手法の一つではあると思われます。しかしながら、出資金の引き上げにつきましては、設立の趣旨、事業の必要性や公益性確保の観点、他の株主やセクターを取り巻く関係者への影響及び経営基盤の脆弱化などの課題、法的な手続きなども含め、慎重な検討が必要であると考えます。いずれにしましても、第三セクターのあり方につきましては、引き続き行政経営改革大綱に基づき抜本的な見直しと経営改善に努めていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 西城市民病院の経営改革についての質問でございますが、病院を取り巻く環境は大きな変革がございます。国の医療制度改革が大きく変わっている中で、中山間地域に存在する医療機関にとって経営的に大変厳しい状況になってきております。国は、全国で38万床の療養病床を15万床の医療療養病床に削減し、介護療養病床は廃止する方針であり、これを受けて療養病床を老人保健施設等へ転換するためには8月末までに広島県の地域ケア整備構想に盛り込む必要もあります。このような状況の中で昨年から着手しておりました経営診断の原案が示され、内部において最終的な調整を行っているところでございます。しかし一方では、精神科医が来年3月末をもって退職する意向であることが判明いたしまして、経営改善計画の根本に影響する事態であります。このことは現在、認知症病棟において定員2名の医師体制でありながら1名の精神科医しか確保できていない状況の中で、最悪の場合には認知症病棟の休止も視野に入れなければならないこととなります。このため、コンサルタントの報告では、地域医療の確保を図りながら経営が成立することを前提として複数案を提示してきています。現時点の取りまとめとしては、一般病床は現在の病床を維持し、療養病床は老人保健施設へ転換を図り、認知症病棟につきましては、今後の認知症疾病患者の増加や庄原市における精神医療の確保の観点を含め、継続することとなっています。全国的に精神科医が不足している状況であり、非常に情勢は厳しいものがありますが、認知症病棟の維持のため、医師確保に向けて最大限の努力をする所存でございます。しかし、病院経営計画としては、こうした厳しい情勢を踏まえて市民の方や入院患者の方々に不安を与えない体制整備や経営上のリスク管理の観点も欠かすことはできず、認知症病棟の転換も視野に入れ、今後発生が予見される事態に対応できるよう協議を進めております。ご報告が遅れておりますが、近々には方針案のとりまとめを行いまして、議会の皆様へご報告を申し上げたいと考えております。ご理解賜りたいと思います。 ○八谷文策議長 教育長。 ◎福永恭司教育長 耐震診断実施後の市の対応はどうかというご質問でございますが、先の藤木議員の答弁と重なる部分もございますので、ご了承ください。議員もご承知のとおり、平成14年8月の文部科学省通知により、昭和56年の新耐震設計基準の公布以前の建築された2階以上を有する、または延べ面積が200平方メートルを超える非木造の建物で、耐震診断未実施の建物のうち、統廃合及び改築計画がある学校を除くすべての建物について平成18年度末までに耐震診断を完了いたしました。市内30小学校のうち、校舎における耐震診断実施校は、庄原、永末、東、八幡及び東城の5校9棟であり、その結果、耐震性能不足は、庄原、東及び東城の3校6棟でした。また、屋内運動場における診断実施校ですが、庄原、東、美古登、八幡、粟田及び比和の6校6棟で、耐震性能不足は、美古登、八幡、粟田及び比和の4校4棟という結果となっております。一方、市内8中学校のうちで校舎における耐震診断の実施校は、庄原、西城、東城、高野、比和及び総領の6校17棟であり、その結果、西城中学校特別教室棟1棟を除くすべてが耐震性能不足という結果となっております。また、屋内運動場における診断実施校は、庄原、西城、東城、高野及び総領の5校5棟であり、その結果すべてが耐震性能不足という結果となっております。学校は、子どもたちにとって一日の大半を過ごす学習、生活の場であり、学校教育活動を行うための基本的教育施設であるとともに、地域住民にとって最も身近なコミュニティの拠点です。また、非常災害時には応急避難場所としての重要な役割を担うことから、防災機能の充実強化の面でも耐震性能の向上を図ることは大変重要な課題であるととらえております。教育委員会といたしましては、今後の対応方針について、この耐震診断結果を重く受けとめて、平成19年3月に策定の庄原市長期総合計画で計画的な耐震補強を進めることとしております。限られた予算でできる限り多くの施設の耐震性をより早急な、かつ効果的に整備をする必要があり、実施計画において今年度から平成21年度までの3カ年間で6億円の事業費で耐震補強を予定しております。平成17年6月1日の建築基準法の一部改正によって、増改築を行う場合は、既存建物の建築基準を満たすことが前提条件となっていることから、平成19年度の耐震工事は、前年度増築工事を実施した東城中学校の校舎と本年度トイレの水洗化工事を行う東小学校校舎を他の建物に優先して実施する必要があります。残る整備対象の建物については、倒壊、または大破する恐れのある危険性の程度、改修補強費用、工事の効率性を総合的に判断することとなります。耐震補強工事が補助事業採択されるためには、梁の強度や壁の回転力も考慮する3次耐震診断及び補強設計を行い、それに基づいて建築物耐震診断等評価委員会の審査評価結果が必要となります。またこの評価結果が得られるまでには、およそ6カ月程度の業務期間が必要とすることや学校施設の補強工事は児童生徒の安全や授業に支障が起こらないように夏季休業中に施工することが望まれるため、工事実施の前年度に調査設計業務等を完了する必要がございます。したがって、耐震診断から補強工事が完了するまでには、一定の期間を要するということをご理解いただきたいと思います。耐震補強が必要な建物で具体的な整備計画を策定できていないのは、庄原及び東城小学校の校舎、庄原中学校の校舎及び屋内運動場でございます。これらの建物は、概算の補強工事費用がそれぞれ4億円から7億円必要と見込まれており、建築後の年数の相当経過していることによって耐震補強事業ではなくて、建て替えも含めた総合的な判断が必要となります。財政状況が大変厳しいときではありますけれども、これらのことを踏まえながら検討を重ねてまいりたいと思っていますので、ご理解の方をよろしくお願いいたします。 ○八谷文策議長 追質問があれば許します。林高正議員。 ◆2番(林高正議員) ご答弁ありがとうございました。やさしくしようと思っても顔がぴくぴくするんですけど。三セクの件で少しお聞きしたいと思います。現在、庄原市は財政破綻寸前で、職員、議員の給与カットまでしておるわけですけど、税の有効活用として先ほども登壇しての質問で少し触れましたけど、JRみたいに優良企業のグリーンウインズさとやまなんてなもんは、株を販売されて収益を上げられた方が税の有効活用なるんじゃないかなと私、思います。今朝、決算報告ございましたので皆さんも見られておることでしょうけど、大変にすばらしい内容の会社で、がんばっていらっしゃいます。そうするともっともっと縛りを解いてあげてですね、自由度を増してあげたいなというのが私、経営者としたらそのように考えるのは当然じゃないかなと。ですからそういったお考えがあるのか、あるいは考えてみようということができるのかという1点、お聞きしたい。よろしくお願いします。 ○八谷文策議長 答弁。副市長。 ◎國光拓自副市長 ただいまのご質問に関してでございますが、これまでも減資という形で出資比率、そういったところに影響させずに現金と言いますか、そういう歳入を得たという方法もございます。ご提案のございます売却につきましても、会社の方に買い取ってもらうという方法もあるでしょうし、また市民の皆さんに売却するという方法もあるかもしれません。しかし現時点では、我々はこうしてつくりあげた優良な配当をするですね、企業をそんなにたやすくですね、離さずに、もっと我々が改革していかなきゃならんのは、赤字経営で将来が見えないと、そういった企業のですね、立て直しを早くしていくということがまずもって必要なんじゃないかなというふうに私自身は考えております。で、これまでも株主総会、それから役員会においてもですね、そういったことについて方向性が出たということもございません。そういったことでやっていきたいというふうに思います。ただ、最初おっしゃったときにですね、黒字化したから公益性がないということではございませんで、これからも公益性があるからこそまた、どう言いますか、収益があったというようなこともあろうかというふうに思います。過去、庄原市が設立したときには補助金、あるいは人材派遣をJA等ともやりながらですね、ここまで育ててきたという経緯もございますし、庄原市が発起人となってですね、この会社をつくったといった経緯もございます。ご提案はご提案として受けさせていただきますが、現時点ではそういったことは考えておりません。 ○八谷文策議長 はい、他にありますか。林議員。 ◆2番(林高正議員) ありがとうございます。私自身はですね、このことをすぐ結論出してどうのこうのという気はないんですけど、やはり民間企業も大変厳しい中でやっているし、住民も厳しい中で増税にあえいでやっているわけですから、もっともっとお互いに話し合ってですね、いいものをつくっていって、また収益も上げてという形を目指していただきたいなと思います。 続いてですね、西城病院についてお聞きするんですけど、答弁で3月末で医師が退任すると、精神科医が退任するということをおっしゃいました。実は私自身もこの情報を取りまして、その副院長と面談しました。そのときにびっくりしたのがですね、実はその副院長が言われたのが、昨年の10月に私は辞めるということを申し出ましたと。医者の業界では1年前に辞めると言うのが大体そのルールだそうですけど、私はそれを半年足して1年半前に言いましたと。そして今年4月から入院患者、ひまわり病棟の方にですね、入院している人に施設が整った病院へ転院してくださいということを4月から言い始めますということも私は伝えましたと。どうも私自身がですね、考えるのに、このことというのはすごく失礼なことなんですよね。庄原市の西城市民病院という、この冠がついている。最高経営責任者は市長であります。その市長のところに実際にその話がいったのがもうこの前ですよ。本当ついこの前。こんな普通の会社だったら許しちゃおかんですよ。松下幸之助だったらほんま、どう言うてんかなと思うて思うぐらい、卒倒するぐらい怒ってんじゃないかと思います。で、何でここまでこうなって隠すようなことばっかりするのかということを。私はもう信じられん。もうこうなれば、市長をトップとしてですね、この西城病院の経営をですね、改革するような、そういったセクション、経営改革会議というものを市長が座長になってでもですね、つくっていただきたいと思いますが、いかがですか。 ○八谷文策議長 答弁。市長。 ◎滝口季彦市長 先ほど答弁で申しましたように、コンサルからは一定の報告をいただいておりますので、それを内々で調査、まとめております。その結果をですね、議員の皆さんにお諮りし、今後のあるべき姿を探ってまいりたいというように思っておりますので、ご理解賜りたいと思います。 ○八谷文策議長 他に質問がありますか。林高正議員。 ◆2番(林高正議員) はい。ここで押し問答をするつもりはございませんから、やはり改革というのはすごく速度が大切だと思うんですね。まあまあまあでここまで来たわけですから。その赤字幅がどんなになっているのかというのは、私は知りません。まだ具体的なことは知りませんけど、間違いなくこれは増えていると思うんですね。これは皆さんの血税です。投入されているわけですから。そういったことも十分に考えて、市長にもう1度、答弁は結構ですから、今の私が申し上げたことをですね、実行に移していただきたい。そして速やかにですね、改革を達成していただきたいというお願いです。 最後の1点の質問でございますけど、教育長、建て替え等を含めた抜本的なというお話でございますけど、その後のつくのが財政だというお話なんですね、いつでも。この財政がというお話なんですけど、私もこれは前から言っているかな、PFI方式でですね、要はお金を集めてきてですね、学校だけじゃない、複合施設でもつくればいいわけですよ。で、これが事例がないのかいったら、事例はありますよね。現在、加計高校がPFIで建設していますよね、20年間製。そういった事例があるわけだから、みんなで知恵を出してやったらできる。上野のあの中学校を解体して、宅地で分譲してしまえばいいじゃないですか。いくらでも方法はあると思うんですよ。だからいろんなところへ相談してもだめだったら、自分たちのオリジナルの考えで発信していただきたいと。これもお願いです。以上、終わります。 ○八谷文策議長 以上で林高正議員の質問を終わります。 この際、午後3時まで休憩をいたします。     午後2時52分 休憩---------------------------------------     午後3時2分 再開 ○八谷文策議長 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 次の質問に移りたいと思います。秋山愿議員。 ◆13番(秋山愿議員) 議長。     〔13番 秋山愿議員 登壇〕 ◆13番(秋山愿議員) 13番、秋山でございます。ただいまお許しをいただきましたので、私は第4回定例会に通告しておりました県道中領家庄原線道路改良事業の進捗状況と今後の見通しについて一般質問を行います。この件につきましては、昨年並びに一昨年の6月定例会にも一般質問を行い、これで3回目となりますが、前年6月定例会以降、この1年間ではどう具体的に取り組み、どう進展したのか。そしてまた今後の見通しと将来展望はどう考えるのか、再々度、今まで質問した内容、経過などを含めまして質問を行います。新生庄原市の一体感の醸成並びに交流の促進、そして一体的発展のためには、交通網の整備は欠かすことのできない大きな課題でございます。1,246平方キロという西日本一の面積の中で、庄原市を一周する周回道路網整備が庄原市民の一体感の醸成につながる原点であるというふうに私は思っております。再度申しますが、総領町から見た場合、全市周回道路の一貫として、ご承知のことと思いますが、粟石トンネルだけが唯一の接点でございます。この粟石トンネルだけで連携が取れるのでしょうか。いったん有事のときはどうなるのでしょうか。また西城町、東城町との直接連絡する唯一の道路として県道中領家庄原線が大きな役割を果たすものとして考えられますし、合併して最も最優先整備路線として総領町民の大きな期待が寄せられておるところでございます。特に地元の五箇住民の生活道として、危険性、不便性の解消は長年の悲願であり、滝口市政へ期待が込められておるところでございます。明快で誠意のある答弁を望むところでございます。さて、一昨年に一般質問いたしましたこのことに対する市長答弁は、庄原市を中心とした各支所へアクセス道路の確保が必要であり、このためには各支所間を有機的に結ぶ道路網、とりわけ全市を周回する環状道路網の確立と整備を図ることが必要であり、強く要望活動を行っていくとありました。また昨年の答弁でも、新庄原市において合併後の各地域を結ぶ幹線道路網の整備を図るため、平成17年10月に県知事をはじめ道路担当部局に対し、要望活動を実施しておりますが、この中には本路線も重要な路線として要望いたしましたとありました。そこで市長さん、部長さんにお尋ねをいたします。この現地を何回巡回、視察されたのか。そのときにどう感じられて、どのようにしようと考えられましたか。またこのことを受けてこの1年間、平成18年度中でどのような具体的な取り組み、要望活動がなされたのか。その効果、成果がどう現れたのか、お尋ねをいたします。次に一昨年の兒櫻部長さんの答弁にありましたが、広島県が平成12年に示しました10カ年の県道道路整備計画のスパンの中に、この中領家庄原線の総領町徳原から庄原市是本の旧町村境までの間は全く色塗りがされていないという問題でございます。ちょうど17年度が、県が県道整備計画の見直しの年となっており、熟度の高い中領家庄原線を色づけしていただけるよう要望を図っていきたいとありました。昨年の答弁では、この見直し作業は県内全域での同時作業であり、その統一性を考慮して平成17年度は事前調査の情報収集が行われ、平成18年度で具体的な計画作業となっております。この中で本路線の道路整備計画に計上されるよう要望を行ってまいりたいという考えを示されましたが、この要望活動はどう対処して、どうであったのか、お尋ねをいたします。そしてまた中領家庄原線は、現在、県費補助で県道改良事業として本年度分、総領町分3,000万円の予算確保をいただきました。まだ未改良部分が4.2キロメートルあります。そのうち3.4キロメートルは、先ほどの広島県の県道路整備計画に入っていないため、改良の見通しが全く立っていないのが現状でございます。私は、財政事情の厳しい中でございますが、遅々として進まない現状を見るとき、ぜひとも国費投入をいたただき、早期着手されるよう要望することが喫緊の課題であり、住民の負託に応える最善の道だと考えますが、どうでしょうか。昨年7月8日、地元国会議員の先生、国の道路局長さんに陳情が行われましたが、そのとき市長、議長名での要望書の中の具体的路線名にこの中領家庄原線は記述されておりませんでした。このことから私は、この中領家庄原線を国費改良として要望する熱意が感じられませんでしたが、本当に要望する考えがあるのかないのか、重ねてお尋ねをいたします。次に県道中領家庄原線を一部重用した緑資源幹線林道支線、高尾小坂線の庄原三和区間についてお尋ねをいたします。前2回の市長答弁によりますと、この林道は平成3年9月に大臣許可を受け、西城町高尾から東城町始終の区間より着手し、以来整備が進められ、この区間はおおむね完了の見通しであります。未着工区間の庄原三和区間においては、国の整備のあり方検討委員会から早期完成と地元負担の軽減を図るため、当初計画の幅員7メートルを5メートルに減少した変更計画路線として実施する旨の通知が事業主体の緑資源機構に示されたという答弁をいただいております。また17年度から18年度で実施計画の変更の事務手続きを行い、環境影響評価調査及びルート選定のための現地調査を着手し、西城東城区間の工事完了から引き続き施行する計画だということも伺っておりました。そしてまた18年4月には庄原市に対し、事業評価のための意見聴取が行われ、本路線の開設は庄原市の森林整備の促進、地域振興に多大な効果があるとともに、他の近隣地域に重要な役割を果たすものとして早期に全線開通を強く望む旨の意見書を提出したとの答弁もいただいておりました。しかし今回、新聞報道にされました緑資源機構の官製談合事件の発覚によりまして、政府は官製談合を主導した緑資源機構の組織を廃止すべきである。また緑資源の主要事業も一部中止する可能性を示唆したとありました。これを受けて廿日市市の細見谷幹線林道をめぐり、廿日市市の地元において困惑が広がっていると報道されております。具体的には幹線林道事業の新規事業を凍結し、着工済みの工事が完了した時点で業務をすべて廃止する方向で検討を進めているとありました。このことは、未着工で庄原三和区間は凍結の可能性が出てくることが心配されます。しかしながら、この路線は総領町の竹の下地区、上野地区の生活道として住民から強い要望を受け、長年待ち続けたものでございます。また、凍結という事態となりますと、旧総領町の長い間の悲願の夢を断ち切られるものでございます。我々の生活道整備は、費用、使益だけで議論されたらこの中山間地域は何もできませんし、官製談合や天下りなど、法人や政府の引き起こした問題で地方が振り回されるのは納得がいかないと、私は強い憤りを感じておるところでございます。また廿日市市の山下市長さんは、官製談合した機構の廃止は当然としながらも、幹線林道は住民の長年の要望であり、工事を続行してほしいという考えは変わりがないと強調をされておるところでございます。このことに対する滝口庄原市長さんのご所見をお尋ねをいたします。以上、中領家庄原線道路改良事業の進捗状況と今後の見通しについて、登壇しての私の一般質問といたします。 ○八谷文策議長 答弁。市長。 ◎滝口季彦市長 お答えします。まず現地を何回巡回、視察し、どのように感じ、どうすべきであると考えたかとの質問でございます。平成17年6月の定例会においてもご説明いたしておりますが、住民の方々の一体感を醸成し、交流促進を図るためには、道路網の整備は必要不可欠であると認識いたしております。30分道路網の整備促進につきましては、国道183号、432号、314号の3路線を中心に、主要地方道庄原東城線、庄原作木線、三次高野線、比和西城線、さらには中国自動車道、高規格道路、大規模林道などが本所、支所間、あるいは各支所間を結ぶ主な路線としてとらえております。さらに総領支所と東城支所を連絡する路線として一般県道中領家庄原線は、30分道路網の整備促進を図るうえで重要路線と位置づけております。公務、私用等で何度も通行しておりますが、現在工事が実施されております総領支所五箇の徳原地区から本所の是本地区までの約3キロの区間が未整備で、地域住民の皆様や利用者に大変ご不自由をおかけしておりまして、早期整備の必要性を改めて痛感いたしております。次にこの一年間でどのような具体的な取り組みや要望活動をしたのか。その効果、成果がどう現れたかについてでございます。昨年10月17日に広島県備北地域事務所建設局庄原支局長、広島県備北地域事務所建設局長、国土交通省中国地方整備局三次河川国道事務所長、11月2日に広島県知事、副知事、土木部長、県議会議長、副議長、国土交通省中国地方整備局長、ほか関係部局に要望活動をいたしております。平成19年度の広島県備北地域事務所建設局庄原支局管内の予算内示でございますが、公共事業、単県事業の合計は対前年15%減となっております。特に道路整備事業につきましては、公共事業28%減、単県事業40%減、合計で8億6,900万円減の20億2,100万円となっております。こうした厳しい予算内示の中で一般県道中領家庄原線につきましては、前年度と同額の7,500万円の内示を伺っております。今後ますます県におきましても限られた予算枠の中で集中と選択がより一層推進されるものと思われます。本路線につきましては、交通量を考慮してローカルルールを適用し、効率的な道路整備が検討されております。また未改良区間の中で交通の隘路部分については、改良工事のみでなく、維持工事において要望箇所をお聞きし、待避所設置もお願いいたしております。次に県の道路整備計画に対しての要望についてでございます。昨年のご質問の中で、県は17、18年度で道路整備計画の見直しを行うとのご説明をさせていただきました。その後、県は現下の厳しい財政事情にかんがみ、計画の見直し作業を事業縮小に改め、新規路線事業の凍結と継続事業の圧縮を行うことに方針を転換しており、状況は非常に厳しくなっておりますが、引き続き整備促進について強く要望してまいる所存であります。次に一般県道中領家庄原線を国費改良路線として強力に要望する考えがあるかとの質問でございます。国において道路特定財源の見直しに関する具体策が昨年12月に閣議決定されました。これを踏まえて国土交通省におきましては、道路整備に対するニーズを踏まえ、その必要性を具体的に精査し、引き続き重点化、効率化を進めつつ、真に必要な道路整備は計画的に進めることとし、19年中に今後の具体的な道路整備の姿を示した中期的な計画を作成することとなっており、道路整備に必要な財源は確保することとされております。市としましても合併を支援する道路、支所間を結ぶネットワーク路線と位置づけ、財源の確保と国費ベースの事業として引き続き県に対し要望をしてまいりたいと思っております。次に官製談合事件による独立行政法人緑資源機構の解体と事業廃止についてでございます。新聞等マスコミによりますと、政府は緑資源機構を事実上解体する方針と報道されておりますが、現時点ではこれらに関しての今後の方針やスケジュール等についての具体的な情報は入手しておりません。しかしながら、現在進められている緑資源幹線林道支線高尾小坂線は、主要地方道東城西城線から主要地方道新市七曲西城線の区間約6.4キロメートルにつきましては、平成21年度完成予定となっており、引き続き事業は進められるものと思っております。また主要地方道新市七曲西城線から主要地方道庄原東城線の区間約2キロは、昨年度から県代行事業で工事が進められており、この区間も平成21年度は完了予定でございます。さらに庄原三和区間につきましては、平成17年度実施計画の見直しが行われ、29.2キロメートルの当初計画延長を10.2キロメートル削除し、19.0キロメートルに変更され、道路幅員も現地の状況に配慮し決定されるなど、コスト縮減の検討がなされたところでございます。今後事業実施に向け環境影響評価等の事前調査が実施される予定であり、市といたしましては事業実施に向け関係機関に対し要望を行ってきておりまして、この方針に変わりはありません。引き続き中央の関係省庁の動向についても注意深く見守っていく中で、適切な状況変化への対応をしてまいりたいと考えております。どうぞよろしくご理解賜りたいと思います。 ○八谷文策議長 追質問があれば許します。 ◆13番(秋山愿議員) 議長。 ○八谷文策議長 秋山議員。 ◆13番(秋山愿議員) 13番、秋山です。先ほど答弁をいただきました。この中領家庄原線は、幅員も狭く、路肩が傷んで、時には交通止めがかかるという状態でもございます。しかしこれにはスクールバスも通っておりますし、ほっとふれあいバスであります地域周回バスも運行いたしております。五箇地区住民の生活道として、危険性、不便性を常に抱えながら常時通行をしている状態でございます。このことを十分ご理解の上、一刻も早く道路改良事業が施工、着手できますよう望むものでございます。一番の問題点は、広島県の県道道路整備計画に入っていない区間があるということであり、これをどう克服するかが最も重要でありますが、先ほど市長さんの答弁では、大変難しいというようなご答弁をいただきました。しかしながら、先ほど申しましたような住民の期待もあるわけでございますので、再度その取り組みについて、部長さん、お考えをお願いいたします。 ○八谷文策議長 答弁。環境建設部長。 ◎畠田憲一環境建設部長 先ほど市長の方からもご答弁させていただきましたが、確かに県の財政状況等を考えますと大変に新しく道路整備計画の中へ計上するというのは難しゅうございます。これは事実でございますけれども、ただ我々としても一刻も早く、できるだけ交通がスムーズにいくような方法を考えなきゃいかんということでございまして、一部、例えば1つの方法といたしまして、道路改良予算だけでなしに維持修繕予算でも何とかお願いしたいというところでございます。特に隘路となっている見通しの悪い狭小な部分につきましては、対象的なものを優先的にやっていただくというようなことも今から。今までも維持課の方へもお願いをしてきておりますし、そういう形を取りながらでも何とか1日も早くこの3キロ区間については交通がスムーズにできますようにしていきたいと思っておりますので、ひとつよろしくお願いいたしたいと思います。 ○八谷文策議長 他にありますか。秋山議員。 ◆13番(秋山愿議員) 議長。秋山です。先ほど申しましたが、未改良部分が4.2キロメートルもあるわけでございます。また県費の改良でも、先ほど言いましたのは3,000万ほどついておるような状態でございますが、市費で改良するにしても大変なことでございます。ぜひともこれは国費でやらないと貫通はできないわけでございます。そのことはぜひとも国費導入をいただけるような要望活動を強力に、ひとつ市長さんを先頭に、応援もしますので。ついて来いと言われたらついて行きます。そういうことでひとつ強力にお願いをしたいと思います。 また次に緑資源機構の問題でございますが、平成14年8月にも大規模林道の未着工区間については凍結という報道をされまして、総領町の場合でも大変心配をいたしました。しかし、国の整備のあり方検討委員会の方で検討をされ、実施の方向が示され、期待をしていたところでございます。例えば、事業主体の緑資源の機構が事業主体でございますが、それが変わったにしても中山間地域の住民の期待に応えるよう、実施に向けての検討を重ねていただきたいというふうに私は思っておるところでございます。市長さんも先ほど考えは変わっていないというふうにおっしゃっていただきました。ぜひともそういうことで続けて検討していただきたいと思っております。 また前にも述べましたが、この件について3回目の質問となりました。ある議員さんより優秀だという発言もいただいておりますが、ある面ではしつこいような感じがするわけでございます。しかしながら、年1回はこの問題について一般質問をさせていただきたいというふうに思っておりますので、それまではいい答弁をいただきますようにお願いをいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○八谷文策議長 市長。
    ◎滝口季彦市長 秋山議員のお気持ちは本当に痛いほどわかります。もう年に1回と言わず、2回でも3回でも質問していただきたいと思います。それで私自身も中領家庄原を通るたびにですね、もう既に限界集落になりつつある集落がですね、張り付いている姿を見まして、とにかく道路は何とかせにゃいかんという思いでいっぱいです。 ◆13番(秋山愿議員) ありがとうございます。 ○八谷文策議長 以上で秋山愿議員の質問を終わります。 次の質問に移りたいと思います。垣内秀孝議員。 ◆9番(垣内秀孝議員) 議長。     〔9番 垣内秀孝議員 登壇〕 ◆9番(垣内秀孝議員) 9番、垣内でございます。通告しています質問事項は、国土調査法に基づく地籍調査事業を強力に促進すべきであるとの観点から市長に伺うものであります。本市は合併後1,246平方キロなって西日本では一番広大な面積を有しているということは周知のとおりであります。この広範な市政を概括集約すれば、耕地部はおよそ5%であろう、宅地は1%、林地は85%、その他、池、河川等9%と、多様な地勢での商業性施策、サービスを本所と6支所体制で鋭意取り組まれていることに対しては、非常に感謝申し上げるところでございます。人は、戸籍という確たる公の台帳がありますが、私は土地については地籍図、地籍簿が確かな台帳であろうと認識しております。しかし、土地に関係する記録、情報は、明治初期の地租改正事業の成果をよりどころしているのが大半であるのが現実でございます。これらは簡素なことに加えて、土地の所在、境界不安定等、土地環境悪化から市民の不安と住民関係悪化の起因ともなっているのでございます。土地開発、利活用の効率化等を考えれば行政推進上、大きな阻害要因とも考えるし、なっていると思います。公図の整備は、徳川幕府時代から行政遂行の基本となっている。このことから土地行政施策として地籍事業の取り組みは大変重要であると思うが、数項目の点をあげて市長の基本的な考えをお伺いしたいと思います。昭和26年、国土の基本調査をするために国土調査法が制定され、以来、特別措置法の規定によりまして本事業推進上、今日では第5次国土調査事業、平成12年からあと3カ年の21年までの10カ年計画の中にございます。本市では、総領町、東城地域で事業実施となっております。18年度末の実施状況は、広島県国土調査報告を見ますと、実施率では全国で46%、広島県では47%、本市は11%となっております。また余談でございますけども、隣の三次市は41%となっております。本市の事業内容を平成17年度の主要事業の成果等の報告から言いますと、庄原地域は昭和40年より着手されて、耕地部は一応完了していると。現在、総領、東城地域においては、2,700万円余の計画的事業を遂行となっております。この報告の内容では、東城地域は平成49年度、まだ30年先だよと。総領は平成36年度というスパンの長い達成目標となっております。長期総合計画にも予想しない一定の流れの事務事業なのかと問われるとともにこの施策上の事業目標をどのような方向に持っていかれるのか、まず市の基本的な考えをお伺いしたいと思います。2点目は、広島県は今期の残り3カ年の地籍調査の実施見込みを平成18年度対比で2割カットの6億円程度の事業もくろみと聞き及んでおります。本市においても持続可能な財政運営プランの策定での行政展開は認知しております。誰もが認めている想定以上の高齢化、過疎化の進行は、農村地域周辺部の実態では、遊休農地の拡大、山林荒廃等〔聞き取り不能〕がございます。このことは、かつての地域社会では各種の境界について相互承認がされていたが、人口の都市への集中や自然、人為的な諸要因によりまして、土地の区画形質の変更などによって、境界、地番がわからないという、要するに人証、物証が失われている実態であります。そこで、今後第6次調査10カ年計画を予測されますが、比和、西城、口和、高野地域は、自治事務の優先課題の解決のために地籍調査事業は、〔聞き取り不能〕ございます。土地の流動等から現行の2地域に加えて旧庄原方式として、当面4地域の耕地部から早急に事業を拡大するという具現化で、市民の安心、安全に取り組んでいくという考えについて、市長の見解を伺いたいと思います。3点目は、土地情報等は法務局は身近な存在ではございますけども、平成18年12月本議会定例会におきまして発議されました広島法務局庄原支局の廃止統合に反対する意見書を上位機関に提出されておりますが、その現況はどうなっているのかをお伺いしたいと思います。なぜならば、現在、国調未実施地区の支所では正確な公図がなく、本市民に公図の写しが発行されていないため、法務局まで出向き、公図の写しの発行等を求めています。法務局の統合という問題を生じた場合、国調等未実施地域の市民は、公図1枚交付を受けるのも1日仕事となってくると思います。市長はこのことをどのように受けとめられているのか。さらに比和町等においては、極めて不正確なタイプの談合図、私は一応〔聞き取り不能〕談合図と申しましたけども、よく調べてみますと、山林部については談合図だろうと。あるいは行政機関等でいきますと団子図とも書いております。今、あえて今回は団子図と申し上げていきますが、しかしこの山林部しか存在せずに課税上の問題が生じているんではないかということを見解をお伺いしたいと思います。以上、最後でございますけれども、土地がわからない、公共事業が進まない、土地取引に困窮しているなど等から、制度の低い団子図に頼っている今日、住民の、あるいは市民の不安解消での安心、行政上は事務事業の効率化になるという観点から、事業の強力な推進は誰もが基礎データの確保ということに重要であると考えております。基礎自治体の首長でございます市長の見解と、強化策についてどう取り組まれるのか。以上、登壇しての質問を終わらせていただきます。よろしくお願いします。 ○八谷文策議長 答弁。市長。 ◎滝口季彦市長 地籍調査事業の取り組みの重要性についてでございますが、地籍調査は、国土調査法に基づき、一筆ごとの土地について、その所有者、地番、地目の調査並びに境界及び面積の測量等を行い、その成果を地図並びに簿冊として作成するものでございます。その調査の成果を不動産登記の資料として一般的に利用され、行政機関においては土地の利用計画の策定、公共事業計画の作成及び公租公課の算定の基礎資料として活用されるなど、地籍調査の推進が土地行政の適切な実施、各種公共事業の経済的、効率的な実施を図る上でご指摘のとおり大変重要であると認識しているところでございます。続きまして本事業の目標達成等についてでありますが、庄原市の実施地区と進捗率につきましては、庄原地区が耕地部のみでありますが24%、東城地区が18%、総領地区が31%の3地区で市全体では11%となっており、西城、口和、高野、比和地区が未実施地区という状況でございます。現在、実施しております東城地区は、最終完了予定年度が平成49年度、総領地区が平成36年度となっており、これは旧町より策定しています国土調査計画に基づき、合併前からの継続事業として実施計画に計上し、長期的に実施しているところであります。ご質問の未実施地区への拡大につきましては、基本的には事業の性格上、大変必要なこととは認識しておりますが、現在の本市の厳しい財政状況や国県の歳出の削減に伴う負担金の圧縮により、現時点では新規地区の拡大は大変困難な状況でございます。当面、この2地区において引き続き事業を継続し、合併前から推進している第5次国土調査計画が平成21年度をもって終了することから、第6次国土調査計画の策定においてこの未実施地区を踏まえた全市の推進計画を検討してまいりたいと存じますので、ご理解をいただきますようお願いいたします。次に広島法務局庄原支局の三次支局への統合についてでありますが、本市に対しては昨年12月15日に広島法務局民事行政部長から平成20年2月を目途に統合が予定されていることについて説明があったところでございます。市としましては、庄原支局が廃止されることにより市民に著しい不便をかけ、市民サービスの低下につながることから、法務大臣に対しその撤回を強く申し入れているところでございます。その後におきましても、国は統合への準備を推進している状況にございます。市といたしましては、機会あるごとに引き続き撤回の要請をしてまいる所存でございます。また地籍調査の成果に基づく固定資産税の課税についてでございますが、土地の固定資産税の課税の基礎的数値である地籍については、国の固定資産評価基準では、原則として登記簿に登記されている地籍によるものとされていますが、事業実施地域の他の土地との評価の均衡上、不適当と認められる場合は地籍調査前の登記簿に記載されている地籍によるものと規定されています。本市の取り扱いといたしましては、地籍調査前の地籍と地籍調査後の地籍の2つの地籍を管理することとなりますが、地籍調査が長期間を要し、その間の課税の公平性の観点により、一定地域の事業が完了するまでは地籍調査前の地籍にて課税を行っている状況でありますので、ご理解をいただきたいと存じます。次に地籍調査の促進についてでございますが、先ほども申し上げましたとおり、公用、私用にかかわらず不動産登記の効率化の観点から全市の早急な地籍調査の実施は、ご質問のとおり大変重要であると認識しているところでございます。しかし調査期間が長期化すること、現在の本市の置かれている人的、財政的な問題等から、今後の地籍調査につきましては、第6次国土調査計画策定し、実施計画に盛り込み、計画的に実施していく所存でございますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 ○八谷文策議長 追質問があれば許します。垣内議員。 ◆9番(垣内秀孝議員) もう1点あえてお聞きしますのは、耕地部だけでも早急にやってほしいという考え方は、土地改良事業というものは、県北におきましてはかなり進度が進んでおります。とすれば、その着手する方法として市民にも理解度が高まるだろうということから、私は第6次については早急に耕地部だけからでも各地域は着手してほしいという考えを持っております。その点を申し上げたいことと、もう1点は、この地籍調査事業は特別措置法でございますので4分の2はもう国が出しましょう。4分の1は県が。要するに75%でございますし、特別交付税、本市の負担金が4分の1でもあっても、特別交付税と〔聞き取り不能〕だろうというふうに理解しております。とすれば、測量の方々の活性化になるし、住民も地籍調査をすることで安心という、ものすごい管理投資をすることに安心というもの、金と安心が出てくるだろうということでございますので、私は地籍調査事業というのは、耕地部は着手しやすいだろうということ。そして公共事業にも活性化するだろうという観点がございますので、できることならば早急に取り組んでほしい。もう1点は、本事業を推進する場合に住民が理解する場合には啓発事業が必要だろうと思います。と言いますのは、着手しているところはよろしゅうございますけども、未着手地域は啓発ということになれば本事業でも3カ年はかかるだろうと。とすればその事前の説明会等がいかに必要であろうということから、例えば20年度からでももう説明会をやっていこうよというふうなお考えがあるかどうかお聞きしたいと思います。 ○八谷文策議長 答弁。環境建設部長。 ◎畠田憲一環境建設部長 市域全域をやるということになりますと膨大な面積でありますし、また膨大な時間がかかると。端的に申し上げますと、まだ1,200平方キロ以上ある市域の中で、まだ約1割弱しかできてないわけでございます。で、1平方キロ当たりの単価を考えますと、大体1,800万程度かかります。そういったことでございまして、1,000平方キロをやるということになりますとちょっと天文学的な数字になるわけでございます。そうでなしに、大体耕地部分だけでも先にやればどうかというようなこともあろうかと思います。そこらあたりをやるにいたしましても、これはシビアな数字はございませんけども、大体まだ100平方キロぐらいはあるだろうということだと思います。そういうことでございますんで、それを年次的にやっていこうということになりますと、まだまだ十分な検討をさせていただかなきゃいかんだろうということでございまして、第6次の次の計画をつくるというのがまず第1点、一番重要なことだろうということでございます。したがいまして、そういった、まず全体の計画をまず検討させていただきたい。そういう中で次をどうするかというのを考えさせていただきたいというのは、我々の事務方の考え方でございます。いずれにいたしましても、現在、総領、東城やっておるわけですが、東城地区におきましてもまだまだ山林まで含めてやりますと確かに平成49年、50年というようなオーダーになるわけですが、それはどうなのかなということも含めましてですね、第6次のと言いましても、後2、3年内輪の話でございますが、その中で検討していき、じゃあどういう方向性を出すのかというのをですね、考えさせていただきたいというふうに思っておりますんで、ひとつよろしくお願いいたします。 ○八谷文策議長 他にありませんか。 以上で垣内秀孝議員の質問を終わります。 次の質問に移りたいと思います。岡村信吉議員。 ◆5番(岡村信吉議員) はい、議長。     〔5番 岡村信吉議員 登壇〕 ◆5番(岡村信吉議員) 5番、岡村でございます。お許しをいただきました。通告をしておりますように、今回は農林業振興についてと、1点に絞って質問をさせていただきます。新市合併以来3年度目ということでございますが、市長は毎年の施政方針の中で、本市の農林業は特にそうした歴史、あるいは自然環境、さらには多くの市民の皆さんが携わっている産業であると。したがって基幹産業ですよというふうな考え方を述べておられます。加えましてやはり新生庄原市の発展は、この基幹産業が本当に元気を持たにゃあいけんというふうな考え方でございまして、私も全く同感でございます。しかしながら、とりわけ近年、主要生産物の価格低迷、あるいは生産現場の急激な高齢化、さらに担い手不足、加えて直近には政策、あるいは制度の変更等々、多くの問題を抱えているというふうな状況にございます。農林業の将来を考えますと、行政としてその対策、対応は喫緊の課題というふうにとらえているところでございます。人が生きるための食糧生産、これに携わるんですよと。こうした意識啓発ももちろん大事でございますし、恵まれた農業基盤を有効利用して農業者の所得確保を図り、市長の言われるように本市の大きな産業としてどうしても確立をしていかねばならない、こういう思いが強いわけでございます。こういう観点から以下5つの項目について質問をし、市長の所見なり、また対策についての考えを伺いたいというふうに考えております。まず1番目でございますが、新たな経営所得安定対策、これが本年から導入をされました。対策の担い手要件、認定農業者は別にいたしまして、こうした担い手要件を満たすその他の集落営農組織等、これの整備が遅れているんではないかというふうな認識を持っております。これのやはり政策、あるいは制度の問題でございますんで、これの利益を享受するということになりますと、当然そうしたもんにあわせて対策をしていかねばならないという実情がございます。市長の対策についての考えをお伺いします。2番目でございますが、第2期の中山間地域等直接支払制度、これの活用によりまして集落営農組織等を育成するというふうなことが長期総合計画、あるいは19年度の事業説明、この中でなされておりますが、制度活用の中で本当にこれがリンクするんであろうかというふうな疑問も持っております。見解をお伺いしたいというふうに思います。3番目でございますが、農林業振興を目指す中で、農業者、担い手、これらの所得確保は大きな要件となってまいります。長期総合計画に示されている農家1戸当たりの農業所得、これが計画10年後で現状値の10%増しというふうな数字が出ております。農林業振興と、これ大きな課題としている中で、いかにも寂しい係数ととらえております。見解を伺います。4番目に、ひろしまの森づくり県民税、この制度が入りました。本年度、本市への補助金事業、交付金事業あわせまして約1億円余り交付があると聞き及んでおります。これの具体的な事業展開は、どのようにされるのか、市長の考え方をお伺いいたします。最後になりますが、特に農村部において高齢化等の現状がございます。こうした中でやはり地域を守り、土地を守り、そうした営農組織をつくるというふうなことが課題として大きいわけでございますが、これには地域で核となる、そうしたリーダー養成、これが本当に忙しいじゃないかというふうな考え方を持っております。こうしたことに対しての所見もお伺いいたします。以上、項目的には5つでございますが、市長さんに本当に真剣なご答弁をお願いしたいと、よろしくお願いいたします。登壇しての質問を終わります。 ○八谷文策議長 答弁。市長。 ◎滝口季彦市長 お答えします。1点目の本年より導入されている新たな経営所得安定対策における対策の担い手要件を満たす集落営農組織等の整備が遅れているが、どのような対策を考えているかとの質問でございます。平成17年10月に農林水産省が策定した経営所得安定対策等大綱は、その支援対象を諸要件を満たす担い手とするほか、米政策改革の推進、農業、農地の多面的機能の発揮を柱に農政の基本方針を抜本的に見直す内容となっております。新たな経営所得安定対策に対する庄原市の取り組み状況でございますが、農家への周知につきましては、平成18年度において市内全域の農業者、認定農業者及び集落営農組織役員を対象に説明会を2回開催し、個別集落に対しては本所、各支所において多いところで10数回の説明会を行っており、制度の説明、取り組みの促進を行ってきております。また、本年1月5日発行の広報しょうばらにおいても、制度の概要などをわかりやすく周知する取り組みを行ってきたところでございます。議員ご質問のこの対策の対象者となる担い手の育成でございますが、対象となる諸要件を満たす担い手とは、認定農業者、一定の要件を満たす集落営農組織である農業生産法人、特定農業団体等となっており、経営規模要件等を満たす必要があります。現在、市内の認定農業者は152名おられますが、小規模経営や農産物価格の低迷などの影響もあり、認定農業者の育成は伸び悩んでおります。また集落営農組織については、農業生産法人が10法人、特定農業団体が1組織存在しておりますが、地域営農集団においては構成員の営農意欲の低下やリーダーの高齢化などにより活動が低迷する組織もあり、地域農業の担い手不足は否めない状況にございます。さらに生産者米価の下落により米を中心とした農業所得は減少する一方であり、議員ご指摘のとおり、国、県の支援対象となる担い手の育成は急務であると認識しておりますが、実現にあたっては集落の地理的条件や高齢化等の状況の中で一律の施策だけでは困難性があることも事実でございます。このような状況の中、広島県においては、平成12年3月に策定した新農林水産業、農山漁村活性化行動計画を平成17年3月に見直し、地域の農林水産業のあるべき姿を目指して地域起点、選択と集中、協働連携の3つの基本姿勢のもと、産業として自立できる農林水産業の確立を目指して構造改革を加速化する方針を掲げました。この見直しにより、広島県が関わる平成19度以降の国、県の助成事業については、採択要件、支援要件に集落法人の設立を条件とする方針が出されています。庄原市においても地域営農の組織化、法人化については、地域、集落の営農実態に即したあり方を農業者の皆さんと共に検討し、特に集落法人育成については、営農集団と集落法人が協同する庄原方式も進めていく必要があると考えております。農業の担い手を育成するにあたり、目標の共有化や役割分担の明確化を図るため、庄原市、庄原農業協同組合、広島県北部農業技術指導所、備北地域事務所農林局庄原支局を構成員とする地域農業振興対策調整会議を設置し、さらに実務者レベルで集落営農、米、園芸、畜産について振興方策を検討する4つの班を置き、取り組みを進めているところでございます。中でも集落営農検討班におきましては、集落法人を中心とした地域実態に沿った集落営農組織の育成を推進するため、支所ごとに地域の集落実態を把握する会議を開催し、先日、全支所1回目の検討会を終えたところでございます。今後は地域のモデルとなり得る集落営農組織を選定し、関係者の連携により重点的に法人化に向けた支援を行うとともに、制度の緩和も求めてまいる所存でございます。次に中山間地域等直接支払制度の活用により集落営農組織を育成するとあるが、本当にリンクできるのかとの質問でございます。庄原市における中山間地域等直接支払制度の取り組みの基本方針は、耕作放棄地の発生の防止と農地の適正な維持管理を促進し、農地の持つ多面的機能の維持発揮を図り、あわせて地域営農業集団及び集落共同活動を育成することといたしております。平成18年度における協定数は、農業生産活動等を行う農業者等の間で締結される集落協定が307協定、また認定農業者等が利用権の設定等により締結する個別協定が8協定で、合計315の協定が取り組んでおられるところでございます。新対策におきましては、交付金を活用し農業生産活動の基盤整備を行うため、196の集落協定が共同機械の導入や共同機械の維持管理を計画され、19の集落協定が道路、水路、農地の施設整備を計画されるなど、高齢化が進展する地域状況を勘案し、積極的な集落共同活動に取り組んでおられるところでございます。新対策もあと3年間の取り組み期間となっておりますが、本事業の交付金を農業生産活動の基盤整備に活用することにより、集落営農組織づくりの条件整備の一助となるものと考えております。次に庄原市長期総合計画に示されている農家1戸当たりの生産農業所得額の10年後の目標指標が10%増では寂しいのではないかとのご質問でございます。長期総合計画におきましては、庄原市が抱える深刻な問題のひとつである基幹産業の衰退を克服する重点戦略プロジェクトとして、みどりの環経済戦略ビジョンを位置づけているところでございます。このビジョンは、本市の強み、強い分野である農村、農林業資源を背骨に、農林業と第二次、第三次産業が一体となった域内経済循環をつくり出し、里山環境を守り、再生するとともに市民所得を向上させ、安定した安心できる暮らしを実現しようとするものでございます。農林業による収入が増加し、その実感が広がれば前向きに取り組む人が増え、さらに積極的な生産につながり、そこで得られた収入の一部が地域の商店、飲食店等にも循環し、地域全体が潤う域内経済循環の結果として市民所得10%アップをめざしているところでございます。長期総合計画における農家1戸当たりの生産農業所得額の10年後の目標指標におきましても、同様の考え方により設定しているものでございます。目標額を達成するためには、小規模農業者や高齢農業者、兼業農業者の生産農業所得額を増加させる取り組みが必要であり、中山間地域の特性を生かした農業生産物の質の向上や量の拡大と、高付加価値化を進めることなどにより農業生産額を増加させることが重要な課題であると認識しております。この課題を克服し、経済戦略ビジョンを実現させるための先鋭的戦略として、農業自立振興プロジェクトを平成19年3月に策定し、生産物のブランド化による単価の増額や兼業農家の所得アップを図る事業実施に努めているところでございます。具体的には、株式会社庄原市農林振興公社に委託しております野菜等の販売につきまして、今年度より集出荷体制システムを市内全域に広げ、販路の開拓に努めるとともに、高収益をめざす観点からニンニクなど新規作物の栽培にも取り組んでいるところでございます。今後においては、より一層専業農業者から高齢農業者までの各農業者層に対しまして、広島県北部農業技術指導所、JA庄原などと共に営農指導普及体制の効果的な連携を図りながら、多様な農業資源を活用した農産物の高付加価値化生産に取り組み、生産農業所得を高めてまいりたいと考えているところでございます。ひろしまの森づくり事業の具体的な展開はどのように行うのかとの質問でございます。森林は木材生産に加え、国土の保全、水源涵養など、安全で豊かな県民生活を支える重要な役割を担っております。ひろしまの森づくり事業は、この森林を健全な森林として維持、管理し、次世代に引き継いでいくため、森林の公益的機能の維持、増進を目的とし、県民の参加と理解を得ながらひろしまの森づくり県民税を財源として、平成19年から新たに実施する事業でございます。事業メニューは、補助金事業、交付金事業、特認事業の3本の柱で構成されております。平成19年度の本事業に対する広島県から庄原市への事業費配分は、補助金事業で6,760万円、交付金事業で3,610万円が示されており、特認事業については別枠で申請内容により示される仕組みになっております。補助金事業につきましては、手入れがされず放置され、緊急に整備が必要な人工林について、森林関係団体等の要望を取りまとめ、事業実施主体による強度間伐や広葉樹への樹種転換及び簡易作業路の整備などの取り組みを事業期間内における効果的な事業配分にも配慮し、計画的に実施するよう考えております。また交付金事業では、手入れ不十分な里山林の整備や鳥獣被害防止等を目的とした人里との緩衝帯であるバッファゾーン整備につきまして、森林関係団体等の要望の取りまとめを進めておりますが、森林、林業体験活動、里山保全活動など、地域の創意工夫により取り組むものにつきましては、NPO団体、地域住民団体、学校等から積極的な提案が出されており、幅広い活動が展開されるものと期待しております。加えて市民の木質バイオマス利活用に関する理解及び里山再生、林業振興、新産業創出の気運を醸成する啓発事業としてバイオマスフォーラムを開催するなど、多様な視点から取り組むよう考えております。補助金事業、交付金事業とは別枠で取り組まれる特認事業につきましては、庄原森のバイオマス産業団地構想の核となる製材事業及び木質バイオマス関連事業の実現可能調査が対象事業となるよう現在、広島県と事前調整を行っているところでございます。ひろしまの森づくり事業の推進に対する庄原市の方針は、補助金事業で実施する環境貢献林及び交付金事業で実施する里山林の整備につきましては、計画的で地域バランスの取れた事業配置とするとともに、計画事業のうち数カ所を今後の指標となるような地域の拠点的モデルとして整備するなど、森林関係団体及び住民団体等の多様な主体が参画した取り組みを支援していくよう考えているところでございます。また、これらの事業推進体制につきましては、森林に対する専門知識や情報などを把握している多様な森林関係者及び納税者で構成する庄原市森づくり推進協議会を設置し、補助金事業及び交付金事業ともに事業計画に対する意見の調整や事業実施後の評価を検証しながら事業を実施してまいる考えでございます。事業の実施に当たっては、庄原市が事業主体となり、森林関係者及び住民団体等の協力を得ながら事業計画を策定し、庄原市森づくり推進協議会での検討をいただいた後、広島県森づくり事業推進協議会の承認を受け、森林関係団体、住民団体等が事業実施主体となり、取り組むこととしております。いずれにしましても、地域の森林及び里山林が地域住民にとって身近な存在となり、健全な森林、里山林の効用と重要性が地域住民はもとより、広く県民に認識されるよう事業を進めていく所存でございます。ご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。次に高齢化等の現状では、農業振興は極めて厳しい対応を迫られる。それぞれの地域における核となるリーダーの養成が急務と考えるがいかがかとの質問でございます。本市の農業は、永年受け継がれてきた高い生産技術を背景に、米、野菜、花卉、果樹などの生産や和牛、乳牛、鶏の飼育など、多種多様な分野で構成され、基幹産業として発展するとともに、集落の維持や地域経済を支えてまいりました。しかし、多くの分野において後継者不足や就業者の高齢化に加え、海外を含む産地間との価格競争、多様化する消費者ニーズヘの対応などといった課題を抱える中で、衰退傾向にございます。特に本市農業の基幹を担っております稲作は、生産調整や輸入米の受け入れをはじめとする国の政策転換と消費量の減少などにより、小規模な個別経営体においては水稲単作での経営維持がますます困難な状況となっております。このような状況のもとで今後の農業振興を図るためには、集落機能の維持も含め、議員ご指摘のとおり、集落実態に即した集落営農組織や認定農業者など、地域の核となるリーダーの育成が急務と考えております。また、集落営農組織や認定農業者などの地域リーダーの育成にあたっては、市や農協、県などで組織する庄原市担い手育成総合支援センター会議や地域農業振興対策調整会議など、既存の組織を活用して集落単位の地域営農のあり方を集中的に検討、支援していきたいと考えております。一方、市内の先例的な集落営農組織の事例を見ると、集落機能や集落営農を維持向上させるリーダーの存在が大きな役割を果たしていることから、待っとるよ、庄原定住プロジェクトでもめざしている団塊世代等のUターン、Iターン者も地域リーダーとなる可能性もあることから、自治振興区などと連携した取り組みを図ってまいりたいと考えているところでございます。どうぞよろしくお願いします。 ○八谷文策議長 追質問があれば許します。岡村議員。 ◆5番(岡村信吉議員) 答弁ありがとうございました。追質問をちょっとやらせていただきたいというふうに思うんですが、まず1点、経営所得安定対策の担い手要件に関する問題でございます。ただいま答弁いただいた中で、高齢化の現状と。加えてそうしたことがもとで営農意欲が低下しておると。こうしたことが原因で、行政としては本当にいろいろな方法を持ってこの制度変更を伝達しておると。しかも何とか対応してくださいというふうな行政努力はしておるというふうな答弁であったろうと思います。私が1つ心配しますのは、関連はしておりますけれども、行政は迅速な対応すると。しかもこうした、特に本当にすぐ制度対応をしなければならない農業者、農村現場、ここらのやはり営農意欲の低下とか高齢化とかいうふうなところで、こういう情報の行き届かない分、これが各地域で点々とあったんでは、将来のやはり農業振興、農業の発展に随分阻害になるんじゃないかと。こうしたところへいかに情報は情報として伝えるか。さらに地域リーダーでも何でも、やはり中核になる人がおって、やはりそうしたもんに対応できるだけの体制をつくるということがまず一番心配しておるところでございます。したがいまして、何回そうした会議を開いて、伝えましたよということだけでは済まない状況があるんではないかと。ここらあたりの見解を1点、求めます。 それからもう1つ。3番の担い手の所得確保の関係でございますが、高齢化、過疎化、これはまだまだ進行すると。5、10年先にどういう姿になるんだろうかと大変危惧をしております。特に農村部においては、先ほどもありましたように、限界集落、こういうふうな集落が恐らく出てくるであろうと予測しております。こういう状況にあって農業後継者、これはIターン、Uターンを含めたこうした担い手を育成するというふうなことには、特に所得確保と絶対の要件というふうに考えております。将来へやはり本当に夢がある農業。何とかがんばれば所得も増えるんですよと。そういうふうにつなげる、そうした策そのものが当然必要となってくると思います。今ありましたように、特に農林業公社あたりをひとつ十分活動いただいて、所得を、農家の余りもんでもどんどん市場性を出して、これを所得につなげる。これは確かに有効な手ではございますが、基本的には米と牛に変わるやはり庄原ブランド、こういうふうなもんをつくっていかにゃぁいけんと。大変難しい問題とは思うんですが、こうしたもんを定着させて、本当に庄原の特産物ですよというふうなもんをつくるような具体的な計画があるんかどうかと。これが1点ですし、さらにいろいろなところに書いてありますように、異業種の参入というふうなところで、こうした農業を元気づけるような方法をというふうなところもありましたが、これの具体的なもんがあるかどうか。さらに現状の主生産物であります米とか牛とか、これを改めて新生庄原市のブランドにするというふうな具体的な考え方はないのか。こういう点についてお聞きをしたいというふうに思います。 ○八谷文策議長 答弁。副市長。 ◎國光拓自副市長 はい。まず生産農業所得の件についてご説明をさせていただきます。確かにご指摘のようにですね、長期総合計画では10年間で生産農業所得が10%アップと。これは、生産農業所得が下がる中でですね、アップするということで、こういった数値をあげておるわけですが、我々が今求めておるのは、農業所得は生産農業所得だけではないんで、先ほど議員さんがおっしゃったように付加価値を高める取り組みもですね、これまで流通とか、加工とか、販売、そういったものは農家の以外の方がしておられんたんですが、それを取り込むことによってですね、農家所得全体を増やしていきたい。変な言い方ですが、生産農業所得があれば、観光農業所得、商業農業所得という呼び方はないかもしれませんが、そういう取り組みの中で付加価値を高めて農家の所得を増やしていきたいと、そういう方向で、例えば起業補助金でございますとか、あるいは農林業公社、これは流通の部分の負担を農家の皆さんにかぶっていただかなくて公社の方がかぶるということで、実際的な所得のコストを下げるということですね。そういったことで上げておるんで、この10%というのは生産農業所得だけとらえればそういうことですが、農家、あるいは農村の所得を高めていくという取り組みはですね、経済戦略ビジョンの中でお示しさせていただいておるということで、いわゆる観光とか、そういった視点の取り組みも含めてですね、農家所得、農村所得を増やしていきたいということを考えておるということでご理解をいただければというふうに思っております。そのための取り組みも順次やっておるというふうに私どもは理解しております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○八谷文策議長 地域振興部長。 ◎中本淳地域振興部長 はい。それからまた今の農業所得の関連でご質問がありました、米と牛に代わる特産物、特産品。これについてはどのような状況かということでございますけれども、米の状況については、先ほどから累々と述べておりますように非常に厳しい状況の中で、米単作ではこれからの農業は無理だろうということで、それに代わる高収益作物と言いますか、施設園芸等につきましては、これはやはりJA庄原とですね、その作物選定も含めて協議を重ねているところでございまして、それに対する県の支援を得るためにもその県の計画の中にそういった作物を入れていくというふうなことで協議を重ねているところであります。また異業種参入の状況はどうかというお尋ねもありましたけれども、異業種参入につきましては、企業的、高野町へいちごの企業が入りましたけれども、その後も引き合いはいくつかございいます。野菜の生産をやりたいというふうな企業的なところからですね、庄原市においてそういった野菜生産を行いたいと、適地はないかというふうなお話も確かにいただいております。そういったことをですね、市としても特に耕作放棄地の問題もございますし、高齢者、担い手不足という観点もございますので、地域との折り合いをつけながら、そういった企業についてもうまくコーディネートするようなことも考えいきたいというふうに考えております。 また米と牛の庄原のブランド化が必要ではないかというお話もございました。全くそのとおりでございまして、農業自立振興プロジェクトの中にもそういったまずジャストな基礎部分の、農業で言いますと土づくりを、土のブランド化、それから庄原のブランド化をやっていくというふうなこと。あるいは牛につきましても、広島牛というネーミングだけで本当にいいのかと。やはり消費者は、比婆牛であり、神石牛であり、そういったものを求めているというふうな話もありますので、そこら辺のこともですね、今、公社も含めて販売という側面からいろいろと検討しているところでございます。なかなか成果が出るのに時間がかかるかもわかりませんが、一生懸命がんばっておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○八谷文策議長 はい、農林振興課長。 ◎小笠原洋行農林振興課長 1点目の経営所得安定対策かかりますご質問でございます。ご質問の趣旨というのは、情報を流すだけでは制度は前に行かないということで、具体的にですね、中核となる視点に対して迅速な対応がいるんではなかろうかということでございますけれども、1点、経営所得安定対策。これが例えば既存の営農集団であればすべてこれの対応になるというような、非常に条件が緩和されたもんではなくて、逆に法人になるための条件が、非常に厳しい条件がかけられております。そういうこともございまして、一概にこの制度に乗れるということで説明をし、さらにはそういう希望を持っておられる、もしくはそういう希望がある集落について、説明は当然要請があれば出るわけでありますけれども、一方では法人化するということになると、経営というものは必ずついてまいります。経営がついてまわると、当然赤字を出すわけにはいかない。最低でも収支とんとんでいく必要があるということで、そういう、要は法人化をめざすということになると、非常に集落のそういう法人の担い手になる方で相当しっかりした方がいらっしゃらないと、なかなか法人化がめざせないという、半面非常に難しい問題を抱えた制度でございます。そういうこともございまして、市長からもお答えさせていただきましたように、まず基本は希望、そういう法人化をめざすという希望があるところについて集中的にやっぱり対応していく必要がどうしても出てくるということで、すべての集落を対象に取り組みを進めるということにはなかなかならないということをご理解を賜りたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○八谷文策議長 他にありませんか。岡村信吉議員。 ◆5番(岡村信吉議員) はい。答弁で大体納得はしておるんですが、一口で農林業振興、こう言うんですが、大変時間を要する問題、取り組みであろうと。さらに多くの諸課題を抱えておる。これは、私自身も認識はしております。しかし、当初言いましたように新市の産業というふうな中で、どうしてもこのもんは手にさせにゃいけんというふうなこともございます。それともう1点は、やはり手を挙げたところからそういう取り組みをするんですよと。で、そういう意欲のないところは、という話がどうしても引っかかるんですが、要するに手を挙げたところがうまくリードして、農村地域をこう引っ張っていけるんか、その前に高齢者がくたぶれてしまうんかという話になると思うんです。で、これは、時間はかかる問題ですが、農業振興は本当に一生懸命取り組んでいただきたいと。やはり行財政運営、一層厳しいという中ではありますが、やはり農業振興の、本当に推進ができる体制整備も必要ですし、またメリハリのある予算もつけた中で、本当に基幹産業としての育成を急いでいただきたいと要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○八谷文策議長 以上で岡村信吉議員の質問を終わります。 次の質問に移りたいと思います。横山邦和議員。     〔27番 横山邦和議員 登壇〕 ◆27番(横山邦和議員) それでは本日8人目の登壇ということでございます。お許しをいただきましてので、ただいまから質問を行いたいと思います。時間も時間でございますので、できるだけ短い質問を行いたいというふうに思います。まず質問の第1点は、本市が取り組んでおられます定住対策についてお伺いをいたします。長期総合計画の10年後の人口目標は、現在と同じというような目標数値を立てられておりますけれども、このことは本市の活性化という面からも重要な問題でもございますし、こうであってほしいというふうに期待をいたしております。この定住対策の取り組みにつきましては、自治振興区の協力が求められておるところでございます。これに対しましても、支援を行うということのようでございます。先般も振興区の集会がございましてお聞きしましたが、区長のところにはまだその連絡はないというようなことでありました。新規事業ということで、いろいろと諸準備に追われておるのかなというふうに判断はいたしておりますけれども、取り組みの状況はどのようになっておるのか、まずお聞かせをいただきたいというふうに思います。次にその定住対策の取り組みの中で、空き家調査とその活用についての取り組みをやるんだということがございます。ちょうど私の集落にも2、3空き家がございました。これに注目されました地元の若い工務店を経営されておりますけれども、人たち2、3人がおいでになりまして、正直に言って自分たちの経営の面からもこういった空き家の活用、あるいは調査というようなことに力を入れておるんだと。そして田舎暮らしをしてみませんかというようなチラシをつくられまして、いろいろと情報を流されておるようであります。多くの問い合わせや実際にその物件も下見に案内されたり、あるいは西城町の方に成功した例もあるんだということで、私も見させていただきました。そういったことで私にも当然協力要請してほしいんだという話で、今、話を進めておりますけれども、実際この協力をいたしますにつけましてですね、長年空き家となったところへもうちょっとよかったはずだということで行ってみましても、この時期でございます。木、草、竹等が生い茂ってですね、家の中はお化け屋敷のような状態の家もあります。このような状況でいくら田舎暮らしがしたいんだということで見に来ていただいてもですね、大変それは一目瞭然、これじゃあという話になるだろうということで、片付けや草刈をやりますけれども、なかなか大変であります。そこで市の方でも一定の帰郷というような見通しが立てば、その実績に応じて交付金を出すというようなこととされておりますけれども、私はこれも大切なことでありますけれども、どう言いますか、これらを本当に実現しようとすれば、やはり情報の発信、あるいはイベントを企画したりですね、また何とかめぼしい空き家の管理というのは日常からしておくというようなことも大事だと。それには非常に労力も費用もかかるということでありますので、今一度、検討いただいてですね、こういったことに対して事前の一定の、私は支援策を講じることがより実現に近道ではなかろうかと、そういうふうな積極姿勢が私は望まれるんではなかろうかというふうに思いますので、このことを特に要請をいたしたいと思いますが、お考えを伺いたいわけであります。また、自治振興区との連携ということでありますけれども、こうして市民の中には先駆けてそういった取り組みをやっている若い人たちがおります。そんなグループがあります。これらの持っております実績というのは、私は評価できるもんだというふうに思いますし、これらとの連携、協力体制を振興区へつなぐなり、あるいは市もその相談に乗るというような形で、ひとつ今後進めていっていただきたいというふうに思うわけでありますけれども、今後の市政についてもあわせてお聞かせをいただきたいというふうに思います。なお、このことは通告しておりませんけれども、この場を借りて市長に私はお願いをしておきたいと申しますのも、この一般質問の通告書を出しましてから、ご存知の養鶏産業を中心にやっておられます、庄原市にも2、3工場がありますけれども、アキタ産業の社長が来られまして、この時期、ハローワークを通じて市内の各高等学校へ企業案内と、就職説明会と言うんですか、申し込みをここ数年出されておるようであります。ところが庄原市内のどの高等学校もですね、1校もいまだ受け付けをしてくれない、してもらえないというような状況にあるんだという話であります。これは、話の中でいろいろ出たことなんですが、庄原市ではいろいろ定住対策には取り組んでおられますけれども、中学校から既に市内の高校ではなく市外の高校へ出て行くような指導と言いますか、そういう風潮があるんではないかと。高等学校でも、当然その大学は1校しかありませんので、進路指導等、これも都市中心的にはですね、出て行った方がむしろいいんだというような考え方が、例えば父兄、あるいは地域、また学校にもそういった雰囲気があるのではないか。大変残念に思っておるんだという話でございます。非常に子育て支援、出産お祝い金、学校教育もいろいろ市としても力を注ぎながら、今これからというときにそういったことでいいんでしょうかということであったというふうに思います。私も率直に社長に申し上げました。はっきり申し上げて養鶏産業というのはイメージが悪い。そこから案内をしても受け付けがしていただけないんではないかというお話を申し上げました。社長は、今も改めることは一生懸命企業的に努力をしておる。今後も一生懸命皆さん方の声にも耳を傾けて改めるんだと。また地元、あるいは市への協力もできる限りのことはしたいんだと。若い力が将来にリーダーとなってくれるような地元の若い子がほしいんだというのが私の率直なお願いなんですと。ひとつ地元企業ということで、行政の方へもご支援をいただくようにお願いをしてほしいということでございました。確かに私は、1度庄原市を出て行った人たちへこうしてラブコールを送る。これも大切なことではあろうかと思いますけれども、やはり定住対策の根っこというのは、普段から庄原は絶対出て行かんぞと。庄原へ住むんだと。庄原に住んでよかったと言えるようなまちづくりを取り組んでいるということをその話の中で感じました。市長には本当にご多忙と思いますけれども、せめて地元企業の企業説明会等は市内の各高等学校で受け入れていただくようお願いしてあげていただきたいということをお願いをさせていただきたいというふうに思うわけでございます。 次に西城市民病院の問題についてお伺いをする予定にしておりましたが、先ほどの林議員の質問に対する答弁で、1点目の点につきましては、大体理解がつきましたし、総体的にいろいろな議論の中で西城市民病院も医師1人を確保できれば1億円の計算が成り立つというような話の中から、そのようなことの努力をしていくんだというようなお話が展開の中にあったと思います。ところが話を聞きますと、そういう話をしておるさなかに、1年半年前に既に一番特徴ある精神科医師、副院長さんが辞職願を出されておるというような中での議論でありまして、いささか質問するのがどうかなという気がいたしておりますので、私の気持ちだけを述べまして、答弁は省略していただきましても結構だというふうに思います。ただ、私も林議員と同様、何とかいろいろ医師を確保対策についても国もあげて取り組んでおります。ドクターヘリというような話も前回はさせていただきましたが、そのようなことを本当に真剣に考えていただいてですね、どうしても地域医療の充実とさらには西城町、あるいは本市にとってこれが存続できるかできないかということで大きな痛手も被る結果にもなりかねないと思います。どうか現状をさらに充実した形で存続できますようご尽力いただきたいというお願いを申し上げまして、この問題については終わらせていただきたいと思います。 次にエタノールの製造について、私の普段思っておりますことを率直に申し上げて、お聞きしてみたいと思います。新エネルギー重点ビジョン報告書で述べられておりますが、将来的にエタノールの需要は拡大する可能性が高いと。確かにそうだと思います。既にブラジルやアメリカ等、外国では大量に製造されて実用化されております。国内でも沖縄や東北地方でサトウキビやテンサイを原料として製造が本格的に行われておるところでございます。しかしながら、これが原因で国内の畜産農家への飼料が倍以上に跳ね上がったと。経営を苦しめるような状況にあるわけでございます。このようなことから本市の場合、木質を原料としたエタノールの製造ということを研究しておるわけでありまして、そういった意味から言えば、また林業家にとっても私は非常に的を得た施策であるというふうにも思っております。また、非常に国もこのことに対しまして力を注がれております。工場建設等に対しましても大変大きな補助をするなど積極的にエタノールの製造に取り組む姿勢のようであります。私は、問題はいかに早くこれを産業展開の軌道に乗せるかということに尽きるのではなかろうかというふうに思います。その見通しといわゆる今取り組んでおられる状況はどうなのかということについてお伺いをさせていただきます。最後にバイオマスタウン構想に基づき多くの取り組みが検討されております。そんな中で東城温泉にチップボイラーの整備が計画されておりますが、整備は終わっているのか。また、以前は他な熱源を利用しておったわけですけれども、トータル的に効率はどうなんだろうかということを思っております。この点についてお伺いをさせていただきます。また、農林業者にとって期待いたしますのは、森のいわゆる木質、木材のバイオマスへの活用であります。下水汚泥、その他のものからいろいろありますけれども、これは比較的本市の場合でも経済的にあるいは成り立つのではなかろうかなというふうに私は思います。しかし、森のバイオマスということになりますと、条件的な面、あるいはコスト的に大変問題が多いのではなかろうかなと。新産業創出も視野に入れられて懸命に努力をされておるところでありますけれども、いささか懸念をいたすものとしてこれらの取り組みの状況と方向についてお伺いをいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 ○八谷文策議長 答弁。市長。 ◎滝口季彦市長 お答えします。今年度新たに取り組んでおります、待っとるよ!庄原定住プロジェクトの取り組み状況についてのご質問でございます。本年4月から商工観光課に定住推進係を設け、定住推進の窓口として市民の皆さんや定住希望者からの問い合わせへの対応、空き家情報をはじめ、帰郷や定住に必要な情報の収集と提供、ホームページによる積極的な情報発信などに取り組んでおります。また市の主な定住関係施策を紹介したパンフレットを作成し、近畿広島県人会や希望者へ配布するとともに、広島県広報誌への庄原市定住施策の掲載やテレビなどのマスメディアを通じ、Uターン者の暮らしぶりを紹介するなど、庄原市の魅力を紹介し、広く定住促進のPRに努めているところでございます。本市の人口は、昭和35年の国勢調査では8万1,162名でございましたが、平成17年国勢調査では4万3,149名となり、45年間で3万8,013名、46.8%減と大幅に減少しております。地域によっては、人口の減少や少子高齢化の進展などにより、集落機能や地域活動の低下、農地、山林などの管理、保全の困難化、相互扶助機能の脆弱化などが顕在化しつつある中、将来に不安を感じておられる方も多いのではないかと思われます。また多くの市民の皆さんは、都会で暮らしている地域出身者の方に帰ってきてほしいと思われていると感じております。こうした地域の抱える不安な思いを解決し、少しでも地域が元気を取り戻していくためには、都会に出られている地域出身者に帰ってきていただくことが有効な手段であると考えております。特に自治振興区を中心とした地域と地域出身者との顔の見える関係づくり、交流の仕組みづくりが必要であると認識しており、自治振興区の取り組みに大きな期待を寄せているところでございます。そのため今年度、新たに従来からの自治振興区の活動促進補助金に定住枠を設け、地域出身者に対し、帰郷希望の把握や意識調査、地域情報、就職情報の提供、イベント案内や帰郷の呼びかけなど、自治振興区が取り組む帰郷促進活動を支援いたします。加えて次年度以降、自治振興区に対して対象者の帰郷実績に応じた交付金の交付を予定しております。広報しょうばら5月号では、定住プロジェクトの特集を組み、その内容をお伝えするとともに、現在、市内自治振興区を対象に定住プロジェクトの内容や活動促進補助金の定住事業枠について各地域へ直接出向いて説明を行っています。自治振興区の皆さんと行政が協働しながら、市民運動としてともにUターン者を中心とした定住促進に取り組んでいく働きかけと情報提供に努めているところでございます。また空き家活用について積極的な取り組みが必要ではないかという質問ですが、議員ご指摘のように、空き家の居住希望があっても仏壇等の家財の存在や墓参り、盆暮れの帰省先の確保などの理由により、空き家となった自宅を手放すことへの抵抗感が多いのも事実でございます。しかし、空き家を大切な地域資源ととらえ、その有効活用を図り、新たな定住を促進するため、今年度民間事業者を含めた空き家活用研究会を立ち上げる予定としています。帰省者の多い盆や年末年始の時期をとらえ、空き家活用の募集広報を行うとともに、空き家の居住希望者と空き家の持ち主双方がトラブルなく賃貸や売買ができることを基本に、民間のノウハウを活用しながら希望に対し迅速に対応できる仕組みづくりに取り組む予定でございます。また、Uターン者等が新たに空き家を取得して庄原市に定住する場合、200万円を限度としてその改修費の2分の1を助成する空き家活用改修費助成事業や300万円を限度として起業に起こすのに必要な経費の5分の3を助成する起業支援補助金を創設いたしております。空き家を活用したコミュニティビジネスなどもその対象事業として想定していますので、ご活用いただければと考えております。自治振興区への説明会では、空き家に関する情報提供もお願いしております。自治振興区や地域の方々と協働して、きめ細かい定住促進活動に取り組んでいく所存でございます。ご理解いただきますようお願いいたします。 2点目の西城市民病院につきましては、議員さんお申し出のとおり、割愛させていただきます。 続きまして森林バイオマス活用構想に関する質問でございます。まずバイオエタノール製造について、産業展開への目途はあるのかとの質問でございます。平成9年に開かれた地球温暖化防止京都会議では、温室効果ガス排出削減などを盛り込んだ京都議定書が批准され、平成17年2月に発効しました。政府は同年、京都議定書目標達成計画を策定し、平成22年を期限とする京都議定書の目標を達成するために、新エネルギー導入の促進など、具体的数値目標を掲げております。この中では、自動車などのガソリンに混ぜて使用することで原油50万キロリットル相当分をバイオエタノールなどの植物由来の燃料で賄う計画を進めています。バイオエタノールは、トウモロコシやサトウキビ、木材などの食糧を原料として製造するものでございます。しかしながら、世界的に食糧難や食糧危機が叫ばれて久しい今日、トウモロコシやサトウキビなどは本来食糧として消費されることが望ましいと考えます。一方、森林の間伐実施後の残材など未利用のバイオマスをバイオエタノールの原料として利用することは、資源の有効活用と地球にも人にも優しい新エネルギーとして利用が促進されていくものと考えます。さらに木材を利用することから、林業活動が活性化され、健全な森林整備が促進されるとともに、二酸化炭素の吸収源としての森林機能も増進されるものと期待しております。本市におきましては、木材関連の新規事業等を創出するため、市内で森林資源の利活用の推進と高付加価値化を実現する一連の流れを庄原森のバイオマス産業団地クラスター構想として取りまとめておりますが、バイオエタノールの製造もその中のひとつとして位置づけております。株式会社ジュオンは、木質バイオエタノールの製造実験を独立行政法人産業技術総合研究所と共同で進めてこられました。試験管レベルでは目途が立ったことから、今年度国の支援及び本市との木質バイオマス関連事業の推進に関する協定に基づき、株式会社ジュオンがバイオエタノール量産化の実証実験を行うこととなっており、早ければ12月にも量産化に向けた実験が行われる予定となっております。議員ご質問のバイオエタノールの産業展開につきましては、先ほども申し述べましたとおり、国のエネルギー政策に関わるところが大きく、量産プラントの建設など多くの時間と課題解決が必要でありますが、今回の実証実験により量産化の目途が立ち、諸条件が整えば本市の新産業として展開されるものと期待しているところでございます。続きまして2点目のリフレッシュハウス東城のチップボイラーの整備状況、効率及び新産業創出に向けた期待についての質問でございます。リフレッシュハウス東城の木質チップボイラーの整備につきましては、今年度、国の支援を受けて株式会社ジュオンが整備を行うものであり、完成は今年度末を見込んでおります。木質チップボイラーの効率につきましては、市内で発生する林地残材を年間で600トン程度使用することにより灯油を約200キロリットル削減する計画としており、灯油価格の高騰が予想される中、燃料費の低減にもつなげていきたいと考えております。なお、二酸化炭素の削減量では、年間約500トン強の削減効果が見込まれるものでございます。また、新産業創出に向けて期待ができるかとの質問でございますが、この木質チップポイラー整備事業は、本市が資源循環型社会の構築を目指す中で地域資源を生かした再生可能なバイオマスである木質チップの活用を図るものでございます。燃料となるチップは、市内で発生する間伐材や林地残材を原料とすることから、関連産業の活性化につながり、さらには環境に配慮した温泉施設としてのイメージアップなど相乗効果も期待され、将来にわたる新産業創出への布石になると考えております。今後、庄原森のバイオマス産業団地クラスター構想での事業関連性を検討する中で、森林資源利活用の一連の流れとして、新たな産業創出が図られるよう進める考えであり、ご理解を賜りたいと存じます。 ○八谷文策議長 追質問があれば許します。本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめ時間を延長いたします。横山議員。 ◆27番(横山邦和議員) いろいろ申し上げたいことはございますが、ただ、まとめます。時間です。1点のみ。通告しておりませんでしたので、市長からもご答弁いただけなかった。それは当然のことなんですが。定住対策のこれも一貫だということでですね、あの場で申し上げたわけなんですが、ああしてある企業の社長が企業説明会と言いますか、そういうようなのを出しても一切、数年間にわたって高等学校受け付けていただけないということを非常にですね、残念がっておられる。何でじゃろうかと。一生懸命、さっきも言いましたように、行政としても子育て支援、学校教育、力を入れられて、ここ一番のときに、もう庄原におったんじゃぁさえんぞというような雰囲気がどうも伺えていけんのじゃというような話をですね、率直に言いましてされたわけですが、これを聞きましてですね、非常に残念に思うわけです。いうことで、他にもそのような企業があるのかもわかりません。ひとつ今回、はっきり申し上げましてアキタ産業さんなんですが、ぜひともこのことをひとつ市の行政でご支援をいただくようにご配慮いただきたいという、本当に悲痛なお願いでございました。ひとつそのことへの市長のお考えをお聞かせいただきましてですね、ひとつ私の質問は終わらせていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 ○八谷文策議長 通告外ですので、市長の返答があればお願いします。 ◆27番(横山邦和議員) はい、それはできんようじゃったらあれですが。 ○八谷文策議長 市長。 ◎滝口季彦市長 はい。ただいまの横山議員のご指摘については、真摯に受けとめまして、学校等々に働きかけてまいりたいと思います。と申しますのは、ただいまはアキタ産業さんについての話がございましたが、以前、IC関連の企業からもそういう話がございました。非常に残念に思うことでありますけども、若い人の意向としまして、一度は都会の方へ出てみたいという意向がありましてですね、なかなか地元に定着していただけないという実態はあることは事実でございます。ご指摘のようにハローワーク、あるいは高校等へ学校等へですね、積極的な働きかけをしてまいりたいというふうに思います。ありがとうございました。 ◆27番(横山邦和議員) ありがとうございました。 ○八谷文策議長 以上で横山邦和議員の質問を終わります。 この場合、お諮りします。本日はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○八谷文策議長 異議なしと認めます。よって本日は、これにて延会することに決しました。次の本会議は6月25日、午前10時から再開します。ご参集をお願いします。ありがとうございました。     午後4時54分 延会---------------------------------------   地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。       庄原市議会議長       庄原市議会議員       庄原市議会議員       会議録調製者       庄原市議会事務局長...